ナッツの種類は豊富にある。「クルミ・アーモンド・ピーナッツ(落花生)」など実に多い。
しかし「ナッツを食べると太りやすい」と耳にしたことはないだろうか?ナッツには油分が多く含まれている。そのためカロリーが高いイメージがあるのだ。
実際のところは太るのだろうか?
ただしナッツには健康にもよい効果があるといわれている。ダイエットに向きながら健康になれる食べ方はあるのだろうか?
ナッツダイエット方法の痩せる効果とは
ナッツダイエット方法と呼ばれるものがある。ナッツの栄養素で痩せるというものだ。
オーストラリアとアメリカの大学が行った共同研究がある。午前と午後のおやつに43gのアーモンドを食べたグループと食べていないグループを比較したのだ。するとその結果、アーモンドを食べたグループの血糖値は上昇が抑えられたという研究結果を残している。
血糖値が急上昇をすることでインスリンがそれを抑えようと分泌される。とくに炭水化物は上昇率を高くする。
しかしこのインスリンは血中のブドウ糖を中性脂肪として溜めこむ性質があるため脂肪をつける作用がある。ダイエットではいかにして食事に伴う血糖値の上昇を緩やかにするかが痩せるポイントでもあるのだ。
アーモンドにはそれができると証明された。ナッツを食間に食べることで血糖値の急上昇を抑え太りにくくすることができる。
ナッツの栄養素には便秘改善・解消に有効な食物繊維が豊富に含まれている。食物繊維は腸の中に溜まり込んでいる老廃物などを絡めとりながら体外へ排出する働きがある。
宿便も「バイバイキーン!」とトイレの中で渦に巻き込まれながら消えていく。
ナッツの力はそれだけではない。体内の活性酸素を除去し肌の美容によいとされるビタミンE・貧血予防の鉄分・むくみをとるカリウム・オメガ3脂肪酸が動脈硬化や心臓病の予防につながるのだ。
ナッツの栄養
- 食物繊維 …腸内環境を整える
- ビタミンE …活性酸素を除去
- 鉄分 …貧血予防
- カリウム …むくみとり
- オメガ3脂肪酸 …動脈硬化・心臓病の予防
ダイエット・美容・健康とトリプル効果を得る嬉しい作用がナッツにはある。
おすすめナッツの種類とカロリー
- アーモンド …60kcal …食物繊維や肌の状態を整えるビタミンEで美容、ダイエットに効果的
- カシューナッツ …58kcal …亜鉛、マンガンなどのミネラルのバランスが非常に良く免疫力アップ
- クルミ …68kcal …悪玉コレステロールの値を低下させるオメガ3系が豊富
- マカダミアナッツ …72kcal …ミネラルが豊富で栄養バランスに優れる
- ピーナッツ(落花生) …57kcal …ピーナッツの薄皮には抗酸化力があるポリフェノールが豊富
ピーナッツに含まれる油はコレステロール値を下げる働きがある。他にも血管を強くする作用・糖尿病を軽減する効果などに期待ができる。ピーナッツの薄皮をむいて食べる人も少ないくないのだが勿体ないことをしている。
その薄皮にこそ栄養が含まれているのだ。ピーナッツは茶色の薄皮のまま食べるようにしよう。ミックスして食べてもよい。
1日に何個食べると痩せる?量はどのくらい?
ナッツには美容・健康・ダイエットに効果があることがわかった。
では、1日に何粒のナッツを食べるとよいのだろうか?仮に1日に1000粒食べなければいけないとなるとそれは金銭面でも体力的にも大変だ。いくら美味しいナッツとはいえダイエットを続けるのは難しい。
それにナッツは上記でもわかる通り、それなりのカロリーを含んでいる。食べ過ぎることで肥満・肌荒れの原因につながる恐れがあるのだ。
リスのように口を膨らませながら食べている場合ではないのだ。
アーモンドは1日に25粒まで。くるみ・カシューナッツはそれぞれ25gが適量とされている。アーモンドを25粒を食べることで食物繊維を約3g摂ることが可能だ。これは1日の摂取量を達成することができる量になる。食べ過ぎには注意が必要だ。
- アーモンド …25粒
- くるみ …25g
- カシューナッツ …25g
まとめ 食べ過ぎには注意!ナッツの摂取量に気をつける
良質の油分(脂質)が多いナッツだ。ナッツは動物性油とは違い身体を酸化をさせてしまう油ではない。
栄養効果の高さと特性から美容・健康・ダイエットに期待ができる。いつも食べているお菓子をナッツに変えることで健康的にダイエットがおこなえるようになる。
お菓子は消化が早いのだ。あっという間にお腹が空いてしまう。そのときは満足感に満たされているだろう。しかしお菓子は糖分が多く含まれている。血糖値を急上昇させてしまい脂肪につながる可能性が高い。
それを回避するためにお菓子をナッツに変えることで腹持ちがよくなり満足感を感じながら痩せることができる。ただしカロリーを考えて食べ過ぎないように調整をすることが重要になるダイエット方法だ。