コウモリのように逆立ちをすると痩せる。
普段から運動をしている人はよいのだが、日常生活に運動を取り入れる時間がない人も多い。しかし運動をすることで筋肉や臓器が刺激されるため脂肪を燃焼することにつなげることができるのだ。
もどかしい。
忙しい時間に追われる人でも運動をする方法はないのだろうか?目を閉じて考えてみる。目を閉じると上下左右関係のない暗闇の世界が広がる。まるで宇宙空間にいるようだ。
宇宙空間…。
上下左右関係ない…。
逆さ…。
「逆立ち」だ。
忙しい人でも気軽にできる運動「逆立ち」。いや、気軽ではないのだがちょっとした時間におこなうことができる。この逆立ちには痩せる効果があるのだ。
逆立ちで痩せるって本当?わたし逆立ち得意だよ~☆彡本当に頭を下にするだけで痩せるの~?
逆立ちができない!1人でする方法
幼い頃に逆立ちをした経験を持つ人も多いのではないだろうか?テレビや友達のしている逆立ちを真似て足を勢いよく上にあげる。
それはまるで時計の針が反時計回りに進むかのようなきれいな放物線を描いているようだ。回っている本人はアスリート選手になった気分でいるに違いない。五輪で金メダルを取るとドヤ顔で夢を抱いているかもしれない。
そして時計の針は進み地面に叩きつけられる。
なんとも悲しい結果である。勢いあまって180度見事な回転をしてしまったのだ。簡単そうに見える逆立ちなのだが実際は難しい。バランス感覚が非常に重要になる。
そのため体育祭のときに逆立ちの組体操がある場合には2人1組となり足を支えてもらっていたはずだ。想像して欲しい。逆立ちができない学生たちが仮に1人で逆立ちの組体操をする。勢いよく足を振りあげた結果、反対側へ「バタン」!真顔である人はこうつぶやくだろう。
もはや失笑は避けられない体育祭になってしまう。そうならないためにも支える人はいる。しかし安心して欲しい。1人で安全におこなう方法がある。
最初から逆立ちをするのは難しいため壁を使うとよい。
部屋には壁が必ずある。
この壁を使うと反対側に倒れることは絶対にない。欠陥住宅やドリフのコント用のセットでなければ支えてくれるはずだ。どうしても気になる場合には逆立ちをする壁にマットを縦置きにして補強しよう。
逆立ちダイエット方法の痩せる効果とは
運動をしないで生活をしていると筋肉が日に日に衰えていく。筋肉が弱くなることで内蔵を支えることが難しくなるのだ。するとどうなるのだろうか?
重力に負けた内臓は力が抜けた状態になりお腹がぽっこりと出てしまう。
重力によって下に落ちた内臓を元の位置に戻してあげるのだが、そこで活躍するのが「逆立ち」だ。身体を逆さまにすることで内蔵が正常な位置に戻るため心肺機能・内臓機能が復活する。
それだけではない。
下半身には重力の関係から老廃物などが多く溜まっているのだが、逆立ちをすることで血液・老廃物を上半身に流しやすくなる。逆立ちを毎日続けることで基礎代謝量のアップにつなげることが可能だ。痩せ体質に加え冷え性の改善にも効果的な運動になる。
逆立ちをすることは意外と難しい。身体のバランスを維持しなければいけない。このバランスを維持させる動きにより腕や肩、背中などの体幹・インナーマッスルを鍛えることができる。
逆立ちダイエット方法のメリット
- 内蔵の位置を戻し痩せ体質効果
- ぽっこりお腹の解消
- 基礎代謝量の向上
- 冷え性予防
- むくみ対策
- 体幹の強化
- インナーマッスル強化
逆立ちダイエット方法の正しいやり方
逆立ちを1人でおこなう場合には壁を使うとよいのだが、その方法以外にも逆立ちの仕方はある。見ていこう。
背中を使う逆立ち
- 仰向けになり足と背中を上に上げる
- 肩まわりの部分で上半身を支える
- ひじを床につける
- 腰に手を当てる
- 身体が床と垂直になるように伸ばして1分間その姿勢を保つ
三点倒立
- つま先立ちで正座をする
- 両手を頭の後ろで組む
- おでこを床につける
- ひざをのばして腰をできるだけ高く上げる
- つま先を頭のほうに寄せながら腰をさらに上げる
- ひざをのばして身体を一直線にする
逆立ちダイエット方法の危険性「時間は守ること」
本来の人の形とは真逆の態勢になる。コウモリのようになる。人が逆立ちを数分間続けると頭に血がのぼり頭が「ぼ~」としだして危険だ。長時間の逆さは命の危険も伴う。めまいや体調不良を引き起こす恐れがあるため長い時間の逆立ちは厳禁だ。
ここでふと疑問に思う人もいるかもしれない。
コウモリは逆さまで血が上らないのか?という不思議だ。実はコウモリの体重は非常に軽い。そして空を飛ぶ必要があるため血液の量も少ない。体重が軽く血液量が少ないコウモリは逆さまになっても頭に血が上ることはないのだ。
さらに人の脳は大きく血液を大量に必要とする。
この脳を活動させるために血液を頭まで大量に運ぶ必要があるのだが、人が逆立ちをすると通常よりも多くの血液が脳へ流れてしまうことで高血圧に陥る。その結果、頭がクラクラする。
反面、コウモリの脳は小さい。
血液を脳まで押し上げる血圧もそこまで必要ないのだ。また逆さまになったときに自分の体温を落とすこともできる。最低限の器官にしか血液を送らなくなるため頭に血も上らなくなる。
コウモリはすごい生き物だ。
逆立ちダイエットは「痩せたい!」と思う人が実行するはずだ。つまり体重がそれなりにあるわけだ。逆立ちは全体重を腕・背中・頭で支えるため無理は絶対にしないこと。
またバランスを崩したときの転倒の仕方によっては非常に危険な場合もある。最悪のリスクを下げるためにも安全なスペースを確保してからおこなうことが大切になる。必要ならマットを敷いておくと安心だ。
安全に逆立ちをするためのルール
- 1回1分まで
- 1日2~3回(朝夜で計2回)
- 安全の確保
- 食前に行う
食後に逆立ちをしてしまうと胃に負担をかけてしまう。場合によっては逆流をしてしまうため消化不良が起きやすくなる。食前にするようにしよう。
まとめ 逆立ちは安全な場所でやること
逆立ちはヨガでも用いられるほど全身のバランスを整える効果的な運動になる。体幹を効率よく鍛えることで基礎代謝量をあげながら痩せ体質にしていくのだ。
しかし逆立ちには危険も伴う。ましてや体重が増えるほどそれを支える身体には負担がかかる。太ももよりも細い腕などで支えることになるのだ。絶対に無理はしないこと。