ダイエットをはじめると必ず耳にする言葉がある。
「停滞期」。
停滞期と聞くとあまりいいイメージを持たない人が多いのではない?
それもそのはず。
体重が全くといっていいほど減らなくなる。いったい身体の中でなにが起きているの?
停滞期って悪魔の響きって聞いたよ~…
停滞期とは?
停滞期はダイエット中に突然起こる現象です。
ダイエットをはじめると体重が落ちていくのですが、思うように減っていく体重を見ると毎日が楽しくなる。それはもうお花畑でルンルンスキップをしたいほど嬉しい。
しかし事態は急変する。
なぜか急に体重が減らずに停滞をはじめる。しかもこの停滞には一定の期間がある。
体重の減少がストップして、再び減り出す期間を「停滞期」と呼んでいる。
毎日楽しく体重計に乗っていたのは、努力をした分の見返りが目で見てわかるから。しかし停滞期が発生すると、どんなに努力をしてもその見返りは無い。逆に体重が増えてしまうこともある。
これではやる気が出ない。
やる気が出ないと人はどうするのか?
諦めてしまう。
その結果、ダイエットが失敗で終わってしまう。しかし、実はものすごくもったいないことをしている。もったいないお化けが100匹は出てくるほどもったいないことをしている。
停滞期の期間はいつからいつまで続くのか?
停滞期の期間はつらい。期間…。そう、停滞期には期間がある。始まりがあればいつかは終わる。
問題は停滞期がいつまで続くのかということ。出来る限り脱出は早いほうが良いのですが、一般的に停滞期はダイエットを開始してから、1か月前後、または体重が5%以上減ることで発生しやすい。
そして停滞期が終わるのは早い人だと2週間、長い人だと2か月程度かかる人もいる。平均1か月程度だと考えておくと良い。
ちなみに、以前ダイエットをしたときには停滞期が1か月近く続いた。全く落ちない体重。停滞期の存在を知っていたからこそ「いつかは終わる」と信じてダイエットを続けることができた。
再び体重に変化が出るまでの1か月間はつらい。
そして減らない数字によりダイエットが面白くない時期でもある。しかしダイエットを続けていると再び変化が来る。信じていると救われるのだ。
アーメン。
- 発生時期
…1ヶ月後
…体重5%減量したとき - 停滞間
…2週間~2ヶ月後
…平均1ヶ月程度
ホメオスタシス機能を知ること
人の身体には防衛機能と適応能力が存在する。外的要因から自分の生命を維持するために働く自己防御反応と考えれば良い。
この危機管理能力のことを「ホメオスタシス機能」と呼ぶのですが、生きるために必要な「生存本能」です。実はこの生存本能が停滞期と深い関係にある。
ダイエットを行うことで体重が落ちはじめる。
嬉しい感情で満たされるのですが、身体はまったく違う反応を起こしている。このときに身体は何を思ってるのだろう?
違う。
緊急事態。
身体は急に落ち始めた体重で「異変」を察知する。身体は命を守るために食べたものを身体に吸収しやすくして蓄えようとする。つまり、口に入る食べ物をなんとか効率良く身体に吸収されるように動き出す。
普段よりも吸収能力が高くなるため、停滞期の間は体重が維持されやすくなったり、逆に増えたりする。
停滞期がついに始った。
脂肪を減らそうと頭では考えて行動をしても、身体は少ない栄養でも生きていけるように効率よく脂肪を蓄えようとする。体の中ではあべこべ現象が起きている。
停滞期が長い人の特徴とは「抜け方」
停滞期を早く脱出したい。
しかし一向に脱出することができない。
もどかしい…。
停滞期が長い人の特徴は、身体が異変を感じ続けていること。今の状態が正常時だと身体に認識させるまでに時間がかかっている。
自分の身体に合っていないダイエット方法を選ぶと、その分だけそのダイエット方法に身体が慣れるまで時間がかかる。
ダイエット方法の種類は豊富にあり、人によって性格・体質・環境などからその方法に合う合わないが大きい。
停滞期の長さにバラつきがあるのも、ダイエット方法に身体が合致しているかどうかで左右されやすい要因も1つにあるのです。
身体が正常だと判断すると停滞期を抜け出すことができる。
まとめ 停滞期がきたらダイエット成功中。停滞期の脱出は地道に待つのみ
停滞期が来たということは、ダイエットがこの時点まで成功している証明でもあるのです。この時点で辞めてしまうと非常にもったいないことをしていることになる。
再び体重が落ち始めるまでダイエットを諦めずに継続することが大事。
停滞期は生命を維持させるために発動されるとても大切な仕組み。半年~1年をかけてゆっくりと体重を落とすダイエット方法では停滞期が起きにくい。
身体が異変に気付きにくいからです。
しかし急激に体重を落とすダイエット方法は身体が異変を感じやすい。すると停滞期に突入します。