世の中は塩で溢れている。上下左右塩だらけだ。そんな塩を摂り過ぎていないだろうか?摂取し過ぎても、摂取しなさ過ぎても問題なのだが、人が1日に摂取する塩は極めて少量でよいと聞いたことはないだろうか?
「塩抜きダイエット方法」と呼ばれるものが話題を集めている。
わずか3日で痩せることができるのだ。このワンフレーズを聞いてダイエッターが黙っていられるはずはない。
ダイエット方法の効果としては、短期間でマイナス2kg〜3kg痩せることも可能だといわれている。
短期間のダイエットで急激に体重を落とすことは健康やリバウンドの関係からあまりお勧めしないのだが、塩抜きダイエット方法ではうまくいっている人が多いようだ。
その理由は塩を抜くから。
塩抜きダイエット方法とは
1954年にアメリカ人のダール博士が塩分摂取量と高血圧について日本を対象に調査をおこなったことがある。すると鹿児島県の人は平均塩分摂取量14g・高血圧の発症率は20%、青森県の人たちは塩分摂取量28g・高血圧発症率約40%だということが判明した。
このことから北へいくにしたがって塩分摂取量が増加しそれに伴い高血圧も増えていることがわかった。1954年は昭和29年である。この時代と現在の食文化は大きく違う。塩分が大量に含まれている料理が多い。
現代人は当時の日本人よりも塩分を摂取している可能性が高い。
では、1日に摂取をしてもよい塩分量はどのくらいなのだろうか?当時の鹿児島県民は14g、青森県民は28gであった。
1日の塩分、食事摂取量の基準は「男性8g・女性7g」。
思わず二度見をしてしまった人もいるかもしれない。男性8g・女性7gである。5gでもよいと言われているほどだ。おわかりいただけただろうか?当時の日本人ですら塩分摂取量をオーバーしているのだ。現代人は目も当てられないほど摂取しているに違いない。
君の身体は海で出来てるんですか~?
とツッコまれても仕方がないほどだ。塩分7gといえば極めて微量である。これまで過剰すぎる塩分を控えることで健康的に痩せることができる。それが「塩抜きダイエット方法」になる。
塩抜きダイエットは普段の食事から塩を抜くやり方になる。
普段摂りすぎている塩分を抜くことで「むくみ・脂肪の燃焼」を促進させることが可能だ。とくに塩分はむくみを発生させやすい。余計な水分を身体の外へ出すことで痩せて見えるようになる。
塩抜きダイエット方法をおこなった人は、たった3日間で約3kgの減量に成功をした人もいる。一般人だけではない。健康的に痩せることができると聞くと黙っておけないのが芸能界である。
有名人の間でも話題になっているのだ。
例えばチャン・グンソクさんは役作りのために塩抜きダイエットを開始した。その結果、見事8kgの減量に成功した。山下智久さんは雑誌「anan」の特集のために塩抜きダイエットに挑戦。その結果、身体を絞ることに成功しきれいな肉体美を披露することができた。
堀北真希さんも塩抜きダイエットをした1人だ。劇場版「恋する日曜日 私。恋した」では病人の役を務めた。病人は体力があまりない。今にも倒れそうな感じを出したかった堀北真希さんは顔が青白くなるほど痩せることに成功。
いや、この場合はダイエット成功になるのだろうか?
堀北さんの場合は「これ以上は危険」とまで言われていたため専門家のいない場所での過剰な塩抜きダイエットには注意が必要だ。
っとはいえ、それほどの痩せる効果がある。普段からどれほどの塩に汚染されていたのか改める必要がありそうだ。塩も必要な栄養素である。しかし人に必要な量は極めて少なくてよい。
塩抜きダイエット方法の効果的なやり方
塩分が身体に多く含まれていることで代謝を悪くさせるため太りやすく痩せにくい体質になっている。なにより高血圧の原因になるため危険だ。
塩を摂りすぎないことはダイエットはもちろんのこと、健康面でも大切なことになる。では、何を摂取したらよいのだろうか?
食べていいもの
- 野菜
- 果物
- 塩分含有量の低い肉
- 魚
塩抜きダイエットでは料理などの調味料として使う塩分は許可されている。また、これらの食材を食べるときは食事制限がない。好きなだけ食べても問題ない。
ただし塩分の使用量は最低限に抑えること。
人間の身体には塩分濃度を一定に保とうとする機能がある。塩分が身体の中で濃くなれば水分が増える。反面、身体の中の塩分が薄くなれば水分が少なくなるのだ。「浸透圧の原理」と呼ばれている。
体内から塩分を排出すると浸透圧の原理で余分な水分が身体から抜けていく。すると代謝が高まる。代謝が高まることで臓器機能や心肺機能が活性化。身体の全機能が活発に活動をするためカロリーを消費しやすい身体につなげることが可能になる。
塩抜きダイエットは普段摂りすぎている塩分を抜く。その結果、むくみ・脂肪の燃焼を促進させることでダイエット効果を高めるというものになる。考え方は非常にシンプルでわかりやすい。
ようするに塩を1ペロで抑える勢いでダイエットにのぞめばよい。
塩抜きダイエット方法の期間はいつまで?日数
身体の中に塩が多く入ることで健康にもダイエットにも悪影響を与えることがわかった。
しかし人の身体にとって大切な塩分でもある。塩分を全く摂らなくなると今度はマイナスのリスクも増えてしまう恐れがある。
人の身体の中には古い塩分が蓄積されている。それが代謝を悪くして太る原因にしている。ようするに、「古い塩分を体外へ排出するイメージ」を持てばよい。
塩抜きダイエットの期間は3日間。
塩抜きダイエット方法の期間は3日間だ。平日は塩を摂取しやすい環境の人も少なくない。そこで休日が続く金曜日の夜からスタートして日曜日の夜に終えるようにするとベストではないだろうか?
塩抜きダイエットを効果的にするにはこの3日間で塩分を極力摂取しないこと。
料理に使用する調味料の塩も「1粒」だけにするとよいかもしれない。妥協して「3粒」までOKだ。老眼が進んでいる人は粒を見るのもしんどいかもしれない。老眼鏡も準備しておこう。
お菓子・醤油など多くのものに塩分が入っているためダイエットの期間中は十分に気をつける必要がある。
塩抜きダイエットの食べてはいけない食品
- 醤油
- ポン酢
- 味噌
- ドレッシング
- ケチャップ
- ソース
- マヨネーズ
- バター
- チーズ
など
なんてことだ。ほとんどのおいしいものには塩が使われている。塩は本来、自然食材から微量ずつ摂取することが望ましいとされている。
食事は塩分排出を助ける作用の「カリウム」が豊富な野菜・果物を中心に摂取すると効果を高めることができる。
加えて、塩分を体外へ効率的に排出する為、水を1日に1.5~2リットル飲むこと。そして4日目からは普通の食事に戻していく。
人の味覚は慣れる機能がある。一度薄味に慣れてしまえば身体が塩辛いものを欲しくなくなる。そうなればこっちのものだ。ダイエット期間中よりは塩分を増やしてもよいのだが、可能な限り1日の塩分摂取量を少なくしていこう。
塩抜きダイエットを日常化することができる。その効果は健康面でも大きなメリットとしてはねかえることにつながるのだ。
必要な塩分摂取量はどのくらい?
スナック菓子・加工食品などあらゆる食材に塩が含まれている。日本人は塩を多く身体に取り入れる傾向が強いため注意が必要だ。
厚生労働省が推奨している成人の食塩摂取量の基準は「男性9g未満・女性7.5g未満」。また、WHOによる塩分摂取の目安では「成人5g以下」にするべきだとされている。
塩抜きダイエット方法では0g~1g程度を目安にし、ダイエット後は5g以下を目安にするとよい。
塩抜きダイエット方法の注意点
塩分は人にとって必要な成分でもある。長期にわたる塩分摂取の停止は控えるようにしよう。逆効果につながる恐れがある。
例えば塩分が不足したとする。塩の中のナトリウムは脳の栄養になるためフラフラとめまいのような症状が出るのだ。
また、塩素は胃酸の元になる。あまりに胃酸が少ない状態が続くことで消化不良を引き起こし身体のダルさ・夏バテのような感覚に見舞われることもある。
過度な運動の後に塩飴や塩分が入ったポカリスエットを飲むことを薦められているのはこのためでもある。
まとめ 塩を減らして痩せるダイエット方法
塩を抜いた食事をすることによって体内に溜まっていた古い塩分を排泄することができる。古い塩は食品から摂取することで溜まった脂肪が固まってしまうのだ。
体内に溜まっている塩分と一緒に脂肪も溶かして排泄することが大切だ。
血管が緩和されることで血流もよくなる。血液と一緒に栄養・酸素を全身へうまく運べるようになる。この状態を維持することができれば代謝機能がアップすることで脂肪が燃焼しやすい体質にすることができる。