人は失敗を犯すと、その失敗を挽回できるチャンスが訪れる。
ダイエットにやる気満々で挑んだつもりなのに気が付くと食べ過ぎてしまっていた。痩せたいと思っているのにその手にはモンブランが握りしめられている。
人は欲求との闘いを繰り返している。その欲求に負けたときに失敗をしてしまうことが多い。しかし、進んだその道を戻ればよい。
「帳消しダイエット方法」が話題を集めている。
わたしの失敗談はぜ~んぶ帳消し!見なかったことにするよ~
帳消しダイエット方法とは
目の前に美味しそうなハンバーグがある。実に美味しそうだ。「ジュ~ジュ~」と聞こえるハーモニー。もはやヨダレを拭いている暇すらない。
しかしダイエット中だ。ここは我慢をする。
欲求に負けてしまった。
目の前に美味しそうな食べ物があるとついつい食べ過ぎてしまうことも少なくない。その結果、太ってしまう人も多い。
食事に関するダイエット方法は食事制限を伴うものが多いのだが、「帳消しダイエット方法」は無理な食事制限をしなくてもよい痩せ方になる。
帳消しダイエット方法を考案したのはダイエットの食事指導に詳しい伊達友美氏。
人は口の中に食べ物を入れるのだが、食べたものがすぐに脂肪になるわけではない。通常、脂肪に変換されるには、糖質12時間、脂質・たんぱく質は1日~2日かかる。
この脂肪にかわる空白時間に狙いを定めたダイエットをおこなう。
勘のよい人なら気づいているかもしれない。ようするに、脂肪に変わる時間の間までに何かしら解消できるものを摂取することで帳消しにするということ。
食べ過ぎた分を脂肪に変わるまでに燃焼させてしまえば「チャラ」にできるというわけ。
脂肪に変わるまでの時間
- 糖質 …12時間
- 脂質 …1~2日
- タンパク質 …1~2日
※個人差あり
帳消しダイエット方法のメニューリスト「組み合わせ一覧」
口に入れたものが脂肪に変わるまでには時差がある。この時差の間に別のものを摂取することで、先に食べた食材の太る要素を帳消しすることができる。
気になるのはそのやり方である。いったいどの食材とどの食材を組み合わせることで帳消しにすることができるのだろう?
ピザ・パスタ×りんごジュース
お米が主食の日本なのだが、パンが欧米から入ってきた。そしてその中にはパスタも含まれていた。今では手軽にイタリアンな料理を食べることができる。
しかしパスタは太りやすい。パスタには糖質の高い麺が使われているためだ。炭水化物の塊である。
美味しいパスタが口に中に入ると血糖値が上昇をする。その上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌。本来は身体を正常に保つために必要な作用になるのだが、インスリンには糖質を脂肪に変える悲しい力を持っている。
パスタは脂肪がつきやすい料理。
しかし脂肪に変わるには猶予がある。脂肪という恐怖の大魔王が襲ってくる前に「りんごジュース」を摂取しよう。
りんごジュースには「オスモチン」と呼ばれる成分が含まれているのだが、エネルギーに変える効果を持っている。これは糖質の代謝を高める作用がある。
パスタを食べた後にりんごジュースを飲むことで帳消しすることができる。
- オスモチン …栄養素をエネルギーに変えることで糖質の代謝を高める
- アップルペクチン …食物繊維の一種。腸内で善玉菌のエサになる腸内環境を改善する
ラーメン×チャーシューorバナナ
ラーメンは美味しい。
中国で生み出されたラーメンは日本にやってきたのだが、日本で独自に改良された結果、今日の日本では様々なラーメンを楽しむことができるようになった。
しかしラーメンはダイエットの天敵。
ラーメンのスープには塩分がこれでもかというほど含まれている。大人が1日に摂取する塩分量は4~6gで十分だといわれている。ラーメン以外にも他の料理を食べることでいとも簡単に摂取量を超えてしまうだろう。
これはマズイ。
塩分の過剰摂取はむくみを引き起こしやすくなる。むくみは身体を膨らませて見せるためダイエット的によろしくない。そして健康面で見てもよろしくない。
そこでバナナを食べる。
バナナに含まれている「カリウム」と呼ばれる栄養素は、塩分の排出を促す効果がある。体内の余計な水分・塩分を排出してくれるため、むくみを撃退することができる。
バナナが苦手な人もいるかもしれない。
…、いるだろうか?
いや、世の中にはさまざまなアレルギーが存在する。バナナを食べられない人もいるだろう。
安心してほしい。
バナナを食べることができなくても、チャーシューをラーメンと一緒に食べることで脂肪を燃焼させる効果がある。
ラーメン×チャーシューorバナナで帳消しが可能。
焼肉×ブラックコーヒー
みんなでワイワイ楽しく食べることができる焼肉。最近では一人焼肉も人気だという。1人でゆっくりと自分のペースで食べたい人も多い。
しかし焼肉は太る。
牛肉には痩せるお肉と太るお肉の部位があるのだが、焼肉を食べて太る原因は脂の多い部位を食べた場合。
お肉の脂は飽和脂肪酸になるため体脂肪が増えやすい特徴がある。逆に痩せるお肉の部位は赤身肉。脂の部分とは違い代謝を上げる効果がある。
ダイエット中に焼肉を食べる場合にはできるだけ赤身肉を選ぶとよいのだが、金銭面でどうしても辛い部分がある。赤身の部分が多いと価格もあがるため。
仕方がなく脂の多い部分を食べることになる…。
安心してほしい。脂肉を食べてしまった場合には「ブラックコーヒー」を飲むとよい。コーヒーに含まれる「メラノイジン」と呼ばれる成分が、余分な脂肪を吸着する効果をもっている。
これはダイエッターにとって嬉しい作用。吸着した後は身体の外へ排出する。
コーヒーの中に砂糖をいれて甘くすると意味がない。ブラックコーヒーで飲むこと。しかしコーヒーの味が苦くて飲めない人もいるかもしれない。
そういう場合には、「ウーロン茶」・「黒烏龍茶」を飲むとよい。同じ効果がある。
お酒×カレースープ
ストレスがたまるとお酒のちからを借りて「パ~」と何もかも忘れたくなる人は少なくない。
お酒を飲んだ後、肝臓はアルコールの分解をはじめる。アルコールの量が多いほど肝臓が疲れてしまう。
肝臓はやる気を無くした。
その結果、分解機能が低下。これはマズイ事態。お酒に含まれる糖質・脂質などが、肝臓の機能低下により分解しきれないため体脂肪が増えていく。
お酒を飲み過ぎてしまった場合には「カレースープ」を飲もう。
カレー粉に含まれている調味料「ターメリック」は、脂肪を蓄えないようにする働きを持っている。ターメリックは「クルクミン」と呼ばれる成分が豊富に含まれているのだが、クルクミンはアルコールの分解で疲れた肝臓を活性化する働きがある。
これは嬉しい。
肝臓が活発に動き出すため代謝が向上。糖質・脂質が体脂肪になるのを防ぐことが可能。カレー粉を使うことで金銭面でも優しいためカレースープで飲むとよい。
お好み焼き×わかめスープorグレープフルーツ
お好み焼きは大阪・広島、関西を代表する食べ物になるのだが美味である。
しかしお好み焼きは太りやすい。
お好み焼きには糖質・脂質が多く含まれているため。お好み焼きを食べたときには脂肪に変わるまでに「わかめスープ」を飲むようにしよう。
ワカメには「アルギン酸」と呼ばれる成分が含まれているのだが、糖質・脂質の吸収を抑えながら排泄を促す効果がある。
水分の多いわかめスープを飲むことで快便を促し排泄効果を狙う。わかめスープが手元にない場合には、「グレープフルーツ」でも似たような効果を得ることができる。
まとめ 食べ過ぎたら帳消しで無かったことにする
他の帳消しメニュー、「ハンバーグ×大根おろし」。
帳消しダイエット方法では、現在身体についている脂肪を落とすことを目的にしてはいない。現在よりも痩せたい場合には他のダイエット方法が必要。
帳消しダイエット方法はあくまでも「食べ過ぎた分を帳消しにする」ことに狙いを定めている。ほかのダイエット方法と組み合わせることで効果的なダイエットが可能になるとも言えそうだ。