ダイエットではある程度の食事制限をしていくことで体重を落としていくことになる。しかし人は制限をすると苦痛を感じてしまうため反作用が起きやすい。
つまり食べたくなる。
食べたら太る。食べないと痩せる。その狭間でうごめく心を落ち着かせるなにかよい方法はないのだろうか?
世の中は誘惑で溢れている。街を歩けばレストラン。路地裏に逃げ込めばカレー屋さん。楽しそうな声に耳を傾けるとそこにはフルーツショップ。
勘弁してほしい。
ダイエット中の人にとっては誘惑という名の「悪魔」が街には溢れているのだ。その悪魔の囁きに負けてしまいフルーツショップに入る。目の前にはよだれが流れ落ちるほどの美味しそうなフルーツたちがこっちを見て微笑んでいるではないか。
ちょっとだけなら…。
スイーツを口の中にひとくちいれる。その瞬間、口いっぱいに甘さが広がっていく。これまで我慢をしていた何かが吹っ切れてしまった。もう止まらない。次々と口の中に入る甘み成分。
頭ではわかっているのだ。しかし身体が勝手に口の中へフルーツを投げ込んでくるのだ。悪魔の仕業である。
誘惑に負けてしまった。
これまで辛いダイエット生活を過ごしてきた。この時点で悪魔は微笑みながらダイエット時間をリセットした。
最悪だ。
スイーツには砂糖が多く使用されている。ダイエット中は糖分・脂肪分は天敵になるのだ。これではダイエットがいつになっても成功をすることはない。なにかよい方法はないのだろうか?
「リコリス」
リコリスと呼ばれるものがある。これを利用して気分を紛らわせてみてはどうだろうか?ダイエットに効果があるといわれているのだ。
砂糖の約50倍の甘さを誇る「リコリス」とは
ダイエット中には甘い食べ物を極力避ける傾向がある。甘い物はカロリーが高い傾向があるためだ。しかし制限されるほど食べたくなるのが心情というもの。
では、どうしたらよいのだろうか?
そこで「リコリス」と呼ばれる植物だ。リコリスをスイーツのかわりにハーブティーにして飲むことで痩せることができる。
スイーツは甘み成分が多いため脂肪がつきやすい。そこでリコリスをかわりに摂取することでフルーツを食べる分のカロリーを大幅に削減できるというわけだ。
ではリコリスは太らないのだろうか?
リコリスは別名「甘草(かんぞう)」という。地中海や北アジアなどに自生するマメ科の植物だ。リコリスの名前からして「利口なリス」を略した言葉だと考えていたのならそれは間違いだ。動物ではなく植物。
リコリスに含まれる甘みの主成分「グリチルリチン」があるのだが、「消炎・抗潰瘍・鎮静・緩下」などに作用するといわれいる。また「肝細胞の活性化・再生」を促す働きもある。
これらの作用から、煮出して甘い水を作ったり、細かくしてハーブティーに入れることで「薬草」として飲まれているのだ。免疫力を上げるため病気になりにくい効果がえられる。
リコリスの効果と効能
- 免疫力を高める
- 美肌
- ダイエット
- 肝機能のアップ
- 胃腸機能のアップ
- アレルギーの改善
など
リコリスに含まれるフラボノイドが、シミ・そばかすの原因になるメラニンの合成を抑制する働きがあるため、シワ・たるみなどの改善に期待できる。
それだけではない。
リコリスに含まれるグリチルリチンには美白作用もあることが判明している。実は多くのスキンケア商品にもリコリスの成分が含まれているのだ。
そして最大の特徴は、リコリスの甘さは砂糖の約50倍もある。
砂糖の50倍である。少しの量で甘い欲求を満たすことができるのだ。これは砂糖の量を減らすことができるためダイエットにも有利に働く。
甘いお菓子を食べることを辞めて、激甘いリコリスをハーブティーにして飲むことで満足感を得ることが可能だ。リコリスは甘味料として使うことができる。
食べられないストレスはリバウンドにつながる恐れがある。ダイエットでは可能な限りストレスを感じないようにおこなうのが理想になる。甘いものが食べられないストレスをリコリスを摂取することで回避できるのだ。
満足感を得られる
リコリスから得られる甘みはハーブティーで飲むと満足感を得ることができる。砂糖の甘みと違い飲んだ後も甘みが感じられる。しかし入れすぎると独特の苦み・臭みが出るため気をつけよう
リコリスの粘膜
リコリスにはリコリス自身を粘膜により保護する作用があり。これによりハーブティーにとろみがでるため口当たりやのど越しをよくしながら満腹感が感じやすい
人口甘味料の代用
甘味料として利用できる。砂糖の約50倍の甘みを持つため、単純に考えると砂糖50gがリコリス1gで事足りることになる。「50倍のダイエット効果」である
甘草の味がまずい!
問題はハーブティーの味だ。日本人の舌に合わない声も少なくない。
外国では薬として使用されている場所もあるため苦みと甘みのハーモニーに耐える必要がありそうだ。漢方薬を問題なく飲める人ならいけるかもしれない。
口にいれると甘み成分が広がる。
しかし量が多すぎると次に襲ってくるのは強い塩味・アンモニアを思わせるような味になる。アンモニアである。口の中にアンモニア臭が充満するのだ…。
しかし
味の好みが極端に分かれるのがリコリスの特徴でもあるようだ。自分の口に合うのか試してみるしかない。
リコリスを食べるときの注意点
グリチルリチンの甘味成分は砂糖の50倍もある。なおかつ低カロリーだ。砂糖よりも甘く太りにくい。欧米でリコリスは健康的な食品添加物として知名度を高めている。
しかし注意をすることもあるのだ。
リコリスの過剰摂取は危険だ。高血圧・むくみ・頭痛・嘔吐といった副作用を生じることがある。漢方にも使用されている飲み物だと理解をしておく必要がある。
特に「うっ血性心不全・冠動脈心疾患・腎疾患・肝疾患・妊娠中または授乳期」の人は多量の服用を避けるほうが安全だ。飲む前にかかりつけの医師に相談をするとよい。
日本では「グリチルリチンの1日の摂取量を200㎎まで」として容量が定められている。目安にしておこう。甘い話には裏があるのだ。気をつけよう。
まとめ 砂糖よりも甘いリコリスは癖が強い
低カロリーでありながら砂糖の50倍の甘み成分を持つリコリスは甘み成分をダイエット中に摂ることができる嬉しい食材だ。
しかし摂り過ぎると副作用も大きくなる可能性がある。適度な摂取に気をつけることが重要なダイエット方法といえそうだ。