世の中で生きていくには、いっぱいいっぱいになることが多い。
そのぎゅうぎゅうにつぶされそうな中に少しでも空間を開けることができたのなら、気持ちにゆとりを持たせることができるかもしれない。
糖質制限ダイエット方法は糖質をまったく取らずに痩せる方法だ。
ダイエットに成功する人もいるのだが、糖質を摂取しないことで情緒不安定に陥りやすく、エネルギー不足からやる気の出ない人も続出している。なかなかレベルの高いダイエット方法だ。
そんな中で登場をしたのが「糖質ちょいオフダイエット方法」である。名前からして、なんとなくどのようなダイエット方法なのかは想像がつく。具体的になにをしたらよいのか?見ていこう。
糖質ちょいオフダイエット方法とは
ダイエット方法は星の数ほど存在する。なぜそんなに多くのダイエット方法があるのだろうか?答えは簡単だ。
人の性格も体質も違うから。
人にはやりやすいダイエット方法があれば、やりにくいダイエット方法もある。そして、そのダイエット方法が自分の身体に適した方法なのか?効果的に痩せることができる方法なのか?
そのダイエット方法が身体に合わない場合には痩せることができない。他のダイエット方法を探したほうが早いのだ。
糖質制限ダイエット方法は、難易度の高い痩せ方である。挫折した人は多い。しかし、完全に諦めるのはまだ早いかもしれない。ひょっとすると、少しだけ「ゆとり」をもたらすことでダイエットの成功につながる可能性が残っているためだ。
糖質制限ダイエット方法に失敗してしまったのなら、少しレベルを落として「糖質ちょいオフダイエット方法」に切り替えてみるのもよいかもしれない。
糖質制限ダイエット方法は、糖質・炭水化物を制限する方法になるのだが、具体的には穀物・イモ類などの糖質を制限しながら、肉・魚・大豆のようなタンパク質や野菜をたっぷり取るやり方だ。
糖質はエネルギーに変換される重要な栄養素である。
エネルギーが不足したことでイライラしてしまうことが増えてしまう人も少なくない。ちょっとしたことでもそれが気になりイライラしてしまう。
「イライラの悪魔」に憑りつかれたかのように…。
そのイライラの悪魔の機嫌を和らげる方法は「ちょいオフ」である。
糖質ちょいオフダイエット方法は、基本的に糖質を摂り過ぎないことが前提だ。名前の通り、糖質の制限を少しだけにする。「少しだけ」。
「少しだけ」である。
糖質を摂りすぎるとそれは糖質ちょいオフダイエットをしているわけではない。ただの食事だ。そして重要なのは「血糖値をコントロールする」ことにある。
食べ物を口の中に入れると胃に到達する。
すると、その食べ物を溶かすために胃液が分泌をされるのだが血糖値も上昇する。しかし、糖質・炭水化物はその栄養成分の特性上、血糖値を急激に上昇させやすい性質がある。
すると、急激に血糖値が上がったことを感知した身体は、血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌するのだ。
血糖値が緩やかに上昇した場合には、インスリンの分泌も少ない。しかし、血糖値が急上昇をするとインスリンの分泌も大量になる。
インスリンが大量に出ることでなにが困るのか?
ダイエッターには大困りである。なぜ困るのかというと、インスリンには使いきれなかった糖を脂肪に変えて蓄える働きがあるためだ。
血糖値を抑えるために分泌をしたインスリン。しかし、分泌の量を調整するのは難しいようだ。余ったものは脂肪に変わる。
インスリンが大量に分泌されると太りやすくなるのだ。
つまり、インスリンが大量に分泌されるそもそもの原因である血糖値の急激な上昇を抑える必要があるわけだ。糖質制限ダイエット方法は、血糖値を急激に上昇させる食材を一切食べないようにするため、脂肪がつきにくい。しかし、上記で触れたようにデメリットが存在する。
糖質は他の栄養素よりも血糖値は上昇しやすくなる特性があるため、血糖値をコントロールする必要があるのだ。
イライラや集中力が欠如しないように糖質をある程度摂取する。そして血糖値が上がらないように調整することを狙いながら痩せていくのが「糖質ちょいオフダイエット方法」である。
糖質を摂取しながら血糖値をコントロールして痩せる
血糖値を急激に上昇させないことが痩せる鍵を握るとわかった。では、具体的に血糖値をどのようにコントロールをしたらよいのだろうか?
実は、血糖値の上昇スピードは食べ方によって大きく変動する特性がある。
想像してほしい。
目の前には美味しそうなケーキがある。モンブランだ。てっぺんには栗がこっちを見て笑っている。その栗の下を見てみると渦巻になった栗の流れるプールが誘う。さらに下を見てみると、そこにはマシュマロのように柔らかなスポンジが出迎える。
ヨダレが止まらない。
味わって食べることを考える暇すらなかった。頭の中では栗のダンスが躍っていた。一気に口の中に入ったモンブランケーキは胃に到達する。すると、血糖値を急激に上昇させる。
太った。
脂肪がついた。
後悔したときには時すでに遅し。
そこには我に返ったむなしい自分と栗の心地よい残味だけが漂っていた。
しかし、美味しいモンブランをあの時に味わって食べていたのならどうだろう?実は、同じ糖質をとっても、短時間に摂るほど血糖値の上昇スピードは早くなる性質があるのだ。要するに、早食いをすると脂肪がつきやすいということ。
血糖値の急上昇を防ぐには、ゆっくりと時間をかけて食べることが重要だ。
モンブランを味わいながらゆっくりと1口ずつ食べていたのなら、一気に食べてしまったときよりも痩せる結果になっていただろう。ダイエットではこのようなところで差がでてしまう。
よく噛まずに飲み込むような食べ方、おかずを食べる前にいきなり白米などの炭水化物をかきこむように食べる食べ方は血糖値を急上昇させ、インスリンを大量に分泌させることから肥満を招くことにつながる。
糖質ちょいオフダイエット方法では、少しだけなら糖質食品を食べてもよいのだが、糖質を摂るときには、ゆっくりと食べて血糖値をコントロールすることが大切だ。1回の食事には最低でも15分くらいかけるとよいだろう。
食事を食べる順番にも気を付ける
野菜・きのこ・海藻などに含まれる栄養素は「食物繊維」だ。食物繊維はダイエットの天敵である便秘を改善・解消してくれるダイエッターの強い味方。
それだけではない。
食物繊維は、糖の消化・吸収を遅らせる作用がある。ゆっくりと血糖値を上げていくため、インスリンの分泌も少ない。食物繊維から食べることで血糖値を慣れさせ、そのあとに糖質を食べることで血糖値の上昇を抑えることが可能になる。
また、食物繊維は満腹中枢を刺激しやすいため、過食・暴食を防ぐ効果にも期待ができる。野菜を100g程度、食べてから糖質を「ちょい」と食べるとよい。
- 野菜・きのこ・海藻
- 肉・魚
- ごはん・パン・めん
ちなみに、野菜よりも血糖値の急上昇を防ぐ食材がある。「赤身肉」だ。赤身肉を食事の一番最初に食べることで血糖値の上昇を野菜よりも抑えることができた実験結果がある。
しかし、毎食の度に赤身肉を準備するのは現実的ではない。できるとしたらそれは肉屋か家畜農業家だけである。
やはり、野菜が一般的だろう。
まとめ 糖質ちょいオフダイエット方法で無理なく痩せる
糖質はエネルギーだ。人が動くにはエネルギーが必要だ。エネルギーが不足をするとあらゆる場面で支障をきたす恐れがある。フラフラしたりすると命の危険にもつながる。
糖質制限ダイエット方法で失敗したときには、糖質ちょいオフダイエット方法に切り替えて、心にゆとりをもたらしながらダイエットを継続してみるとよい。
「わたし最近、糖質制限ダイエットをしてるの」