その肩の位置は正しい位置にあるだろうか?巻き肩になっている場合には「足のむくみ」の原因になっているかもしれない。
足のむくみと巻き肩は、一見すると関係ないように思えるのだが実はつながっている。
巻き肩を治すことでむくみが取れると美脚になれるかもしれない。
足がむくむ原因は巻き肩にある
むくみはダイエットの天敵だ。痩せているのに水分が皮膚の間に溜まることで太ってみえてしまう。顔のむくみも辛いのだが、足のむくみも厄介である。
足のむくみの原因はさまざまなことが考えられるのだが、その1つの原因が肩にあるかもしれない。
人の身体には動脈・静脈がある。動脈は勢いよく血が流れている。その反面、静脈の動きは遅い。遅い流れになるため老廃物などがうまく流れていかない可能性を持つ。
つまり血液を押し上げるためにサポートをする必要がある。では、なにが血液の流れを底上げしてくれるのだろうか?
筋肉だ。
筋肉が動くときに静脈が押される。この作用により血液を心臓へ流す効果が発生する。しかしそれだけでは力がたりない。筋肉だけの力では限界がある。
そこで肩のサポートを加えるのだが巻き肩になってるとうまく筋肉をサポートすることができない。そもそも巻き肩とは、猫背に加えて両肩が前に出て内側に巻き込まれている姿勢のことを指す。
巻き肩をチェック!
まずは巻き肩になっているのかどうかを確認しよう。簡単にチェックをする方法がある。
- 鏡の前に立つ
- 両手を身体の横に垂らす
- 手の甲が身体の前を向き中指まで見える状態かを確認する
- 「3」の状態だと巻き肩の可能性がある
- 耳の穴と肩の中心を結ぶ線が垂直になっているかを確認する
- 「5」で垂直でなければ巻き肩の可能性がある
呼吸ポンプと足のむくみの関係
「肩」と「足のむくみ」を関連付けているのは呼吸ポンプと呼ばれるものである。身体には「下大静脈」という足から心臓に向かう太い血管があるのだが、この静脈は足の血液を吸い上げて余分な水分を回収する役割がある。
このときに重要な要素が「呼吸」だ。
息を吸うことで横隔膜が下がるのだが、この動きにより内蔵が押され下大静脈が圧迫される。その反面、息を吐くことで内蔵が開放され下大静脈が解放。
この仕組みが呼吸ポンプである。
超音波エコーで確認をする驚くべきことがわかった。深い呼吸をすることで静脈が勢いよく流れていることが判明したのだ。
おわかりいただけただろうか?
「巻き肩」・「足のむくみ」・「血管」・「呼吸」、すべてつながっている。つまり巻き肩により姿勢が悪くなると前かがみになる。すると肺は思うように広がらない。その結果、横隔膜の動きが小さくなってしまう。
これは静脈の流れが遅い状態を意味する。
下半身に溜まってる老廃物を心臓へ送り返すには深い呼吸をして静脈の流れの速度をあげる必要があるのだ。しかし巻き肩になると思うように深く呼吸ができない。
巻き肩を直すことで呼吸ポンプが正常に動作する。その結果、水分を心臓が押し上げてくれるようになり血流の流れも改善する。
僧帽筋と大胸筋をストレッチで鍛える「改善する方法」
巻き肩を改善するには「僧帽筋」・「大胸筋」を鍛えると効果的だ。それにはストレッチをおこなうとよい。
ストレッチは身体の負担も少なく、運動が苦手な人も簡単にできるメリットがある。むくみを予防するために試してみるとよい。
僧帽筋のストレッチ方法
- 手を前に組み大きく息を吸う
- 10秒かけて息を吐きながら手を伸ばす(背中を伸ばすこと)
- 大きく2回呼吸をする
大胸筋のストレッチ方法
- 手を後ろに組む
- 大きく息を吸う
- 10秒かけて息を吐き腕を上げる(胸を反らせて伸ばし肩甲骨を寄せること)
- 大きく2回呼吸をする
上記、両方に同じルールがある。
- 1度に3セット
- 1日2回
- 悪い姿勢に気づいたときにおこなう
腹式呼吸のやり方
腹式呼吸も横隔膜を正常に動かすために必要だ。
- 鼻から大きく息を吸いお腹を膨らませる
- 5秒以上かけて口から息を吐く
お腹を凹ませるのだが、お腹に手を当てて確認しながらおこなうとよい。
腹式呼吸のルール
- 3分間が目安
- 1時間に1回(こまめにおこなう)
まとめ 呼吸は静脈の流れを向上させる
動脈は血流の流れが速い。しかし静脈の流れは遅い。筋肉が固くなっている場合にはさらに遅くなっている。
下半身には重力の関係から老廃物がたまりやすくなる。その老廃物を上半身へ押し上げるにはストレッチが有効だ。そして呼吸を姿勢よくおこなうことで静脈の流れが加速する。
その結果、老廃物をスムーズに流すことができるためむくみの解消につながる。