お腹が空いたと感じると人は何かを食べたくなる。とくに食欲の秋は美味しい旬な食べ物が欲しくなる季節だ。
食糧難の冬に備えて脂肪をためこむDNAが組み込まれているため秋には食欲が増す。
しかしダイエットをしているとそれがデメリットになってしまう。食べた分だけ脂肪も増えていくため、食べれば食べるほど消費するエネルギーも増えてしまうのだ。
消費エネルギーが思うように燃焼されないと脂肪は落ちない。
秋に限らず年中を通じて食欲をコントロールしながら無理をせずに食べ過ぎを防止する必要がある。
では、どうしたらよいのだろうか?
満腹中枢を刺激してあげればよいのだ。
食欲を感じるのは「脳」
人はお腹が空くと、どこを触るだろうか?耳だろうか?足だろうか?
お腹だ。
「グ~」と聞こえる魔界から叫ぶような恐ろしい声。声の主は「腹の虫」である。お腹が空いたと感じるとお腹をさすることが多い。
しかしお腹は空いているのだがお腹が直接的に悲鳴をあげているわけではない。お腹はいわゆる、お腹が空いたことを知らせる「ハブ」のような存在だ。
ハブといっても沖縄県にいるヘビではない。お腹の中にハブがいるとそれこそ大変だ。空港用語に使われるハブである。
つまり、真犯人は別の場所にいる。
名探偵コナンくんや金田一少年がいなくても大丈夫だ。真犯人はすぐに見つかる。お腹が空いたと感じるのは「お腹」ではないことがわかった。では、どこからお腹を空いているという感情は湧き上がってくるのだろうか?
脳だ。
食欲をコントロールするのは、脳の視床下部にある満腹中枢と摂食中枢になる。「ブドウ糖」の名前を聞いたことがある人も多いと思うのだが、食事をすると血液中にブドウ糖が増えることで満腹中枢を刺激する。
脳は「満腹感」を感じることができる。
ブドウ糖が入ったことで脳は大歓喜である。では、空腹になった時はどのようになるのだろうか?
空腹になると身体の脂肪が分解される。脂肪酸が摂食中枢を刺激することで脳が「空腹感」を感じることになる。
- 満腹中枢
=満腹感 - 摂食中枢
=空腹感
満腹中枢を刺激する方法「やり方」
満腹中枢と摂食中枢の意味はわかった。そして脳が空腹・満腹をコントロールしていることもわかった。
ダイエットに必要なことは満腹中枢を刺激することで暴飲暴食を防ぐことにある。満腹中枢が効率よく働けば痩せやすくなる。ようするに摂食中枢を抑制して満腹中枢を刺激すると食べ過ぎを防ぐことが可能だ。
では、どのようにしたら満腹中枢を刺激できるかということ。
食欲を抑制する満腹中枢が働くには食べ始めてから20分くらいかかる。鍵はここにある。食事は20分以上をかけることが重要だ。
それにはどうしたらよいのだろうか?
食事をするときのスピードをゆっくりと、ゆ~く~りと食べていく。朝食に食べたものを夕方まで永遠に食べる必要はない。むしろそんな人がいたらギネス記録ものだ。ラーメンを食べていると伸びすぎて1本になる勢いだ。
満腹感を感じ始めるまで20分はかかるため食べ終わる時間を調整するだけでよい。
- 20分以上の食事時間を作る
- ゆっくりと食べる
- よく噛む
ご飯を食べたのにすぐにお腹が減る。こういう経験はないだろうか?ご飯を早く食べ終えてしまうのが原因の1つにある。満腹中枢が働く前に食べ終わってしまうため満腹感を感じにくい状態になっていたのだ。
まとめ ダイエットは満腹中枢を刺激する
時間に終われる社会で生きている現代人。時間がないときに食べるとつい早食いになってしまいがちだ。なるべく時間に余裕がある時にご飯を食べるようにするとよい。
1回の食事には20分以上の時間をかけることが大切になる。また1口30回噛むようにすると満腹中枢がさらに刺激されるため効果が高くなる。
「ブドウ糖じゃん!キタキタキター!栄養が入ってキター!」