ダイエットを続けるのは難しい。当然である。ダイエットは身体に鞭を打ちながら負担になることをしていく。これまで「バクバクパクパク」と食べていたストレスフリーの食生活に制限をかけるのだ。
辛い…。
脂肪を燃焼させるためのダイエットは過酷なものが多い。食事制限・運動、それまで何気なく生活してきた日々に、身体の嫌がることを新しく始める。ダイエットを趣味だと思わなければ、身体が嫌がるのも当然である。
しかし肥満は見た目だけではなく健康面も害する可能性が高くなるため、ダイエットを行い改善しなければならない「健康対策」なのだ。
辛い…。
健康を維持させなければ病気になる。血管がドロドロになり病気になる。頭ではわかっているのだが身体が思うように動いてくれない。気持ちがハイテンションにならなければやる気なんて起きないのだ。
辛い…。
「ダイエット無理~!わたしこの前試したけど無理~!続かなかった無理~!無理~!」
無理無理言っているそこのダイエットを諦めてしまった奥さん、ちょっと待ってほしい。
人は毎日、何かしら動いている。ジンベイザメのように寝ている間も活発に動いているわけではないのだが、人は起きているときに動いている。この「動き」の中にダイエットができる空間を作ってみるとよいのではないだろうか?
要するに、「普段の日常生活の行動の中にダイエットを取り入れる」とそれが日常化する。ダイエットが生活の一部になるため身体に負担のかからない脂肪燃焼効果が狙えるはずだ。
そうなると問題は「どんなダイエットを日常に溶け込ませることができるのか?」ということである。
毎日の日常生活の中にダイエットを溶け込ませる
普段の生活の中に運動を取り入れることで、気づいたら痩せている状態を作ることが目的の「日常生活ダイエット」。
特別なことをする必要はない。少し動作を大きくするだけで運動エネルギーを消費させることが可能だ。痩せるための動きを見ていこう。
いつもより歩幅を大きくする
いつもどのように歩いているだろうか?
千鳥足のように「ちょこちょこ」歩いている人もいるかもしれない。ロボットのように「カクカク」と歩いているかもしれない。
しかし、痩せる歩き方は歩幅をいつもより大きく取ることが大切だ。
- 大股で歩く
- 手をしっかりと振る
- ふくらはぎを伸ばす意識を持つ
ふくらはぎは人間だけが持つ筋肉である。二足歩行をはじめた人間は血液を上半身に送らなければいけない。そこでふくらはぎに刺激を与え、ポンプの役割にすることで血液の流れをスムーズにすることができるのだ。
血液の流れがスムーズになると老廃物も体外へ排出しやすくなる。身体の中から不必要なものが出ていくため、当然痩せやすい体質になるというわけだ。
また、大股歩行に切り替えるだけで、お尻から足のつま先まで筋肉を引き締めることに繋がり、美しい美脚を手にすることができる。
可能な限り階段を使うこと
エレベーターは楽だ。エジプトにいるのはラクダ。
ついつい楽をしたくなるのが人の心である。スーパーにいくとエスカレーターと階段が横並びになってるのだが、足を乗せるだけで前へ上へ進めてくれる機械に頼りがちだ。
この時点で損をした。
エレベーターの近くには階段があることが多い。乗るだけで垂直に上昇する機械に頼りがちだ。
この時点で損をした。
日常生活の中には損をしていることが多い。もしもこの時に階段を使っていたらどうだろう?思い出してほしい。平坦の道を2km歩く。心臓破りの坂を2km歩く。キツイのは明らかに後者のはずだ。山登りでもよい。平坦の道を歩くよりも、ゴツゴツとした岩を登っていくほうが大変だ。
そう、足を上げるという動作は体力を消耗する。運動エネルギーの消費が多くなり、痩せやすい状態にすることが可能。
ただし、単純に階段を上るだけではもったいない。もったいないお化けが微笑むほどもったいない。階段を上ることで痩せるには2つのポイントを知っておく必要がある。上り方を変えることで痩せ方に違いをつけることができる。
- カカトをしっかりとつけて上ること
- つま先だけで上ること
カカトをつけて上ることでヒップアップの効果を狙うことができる。垂れ尻に悩んでいる人はカカトをつけて階段を上がるようにしよう。
一方で、つま先だけをつかい上る方法では、ふくらはぎが鍛えられるため、血流を向上させると同時に足首を引き締める効果がある。
つま先だけを使う場合には重心が不安定になるため無理をしないことが重要だ。安全を確保できないと判断した場合には、カカトをしっかりとつけて上り下りするようにしよう。
階段で立ち止まるたびにお尻に力を入れて両足をくっつけ、ヒップを上に押すような感じにする。このことでヒップアップ効果と内ももの引き締め効果に繋げることができる。
鏡を見て自分の体型を意識する
普段、何気なく歩いているその風景。
その中には多くの鏡が存在する。街中を歩けばショーウインドーに映る自分の姿。道を歩けば自動車の側面やミラーに反射する自分の姿。手鏡をわざわざ見なくても自分を映す鏡は至ることろに存在する。
手鏡では決して判断することができない、街の中にある鏡だからこそ判断することができる要素が存在する。
それは全身を見ることができるということ。
猫背になってはいないだろうか?
猫背で歩いてはいないだろうか?
「わたし猫が好きだから猫背も好きー!」
そんなことは言ってられないのだ。腰を曲げて身体を丸めていると、お腹の筋肉がリラックスしている状態になる。これでは筋肉が刺激をされずにたるんだ身体になるばかり。
服でカモフラージュをしているのだが、その服の下では「ぶるんぶるん」と脂肪を揺らしながら街中を歩いている自分がその鏡には映っているのだ。
背筋を伸ばして歩くようにしよう。
お腹に緊張を持たせることで、腹筋の筋肉を刺激し燃焼しやすくなる。自分の身体の姿勢を客観的に見るようにして、街中の「鏡」を見る習慣を持つようにすると、姿勢が良くなり代謝がアップして痩せる。
「え?ちょっと見て、あの人ってモデルさんじゃない?姿勢が綺麗~」
思わずにやけてしまう言葉を耳にしながら街中を歩くことになるかもしれない。
まとめ 日常には痩せるダイエット空間がたくさん潜んでいる
普段、何気なく歩いているその道には、実は痩せる運動がたくさん潜んでいる。ちょっとしたことも、「塵も積もれば山となる」なのだ。