栄養はバランスよく摂らなければいけない。
このように教わってきた人が大半だろう。人の身体には必要な栄養成分がある。その栄養を摂らなければ病気を引き起こす原因にもなりかねないためだ。
これはダイエットも同じである。栄養バランスを摂ることで身体の中からきれいに痩せることができる。偏った食事になるとバランスが悪くなるため、病気がちに見えてしまうこともある。
そんな中、「アルカリ性の食事方法」が話題を集めている。
海にいる貝を背負ったハサミを持つ「ヤドカリ」ではない。「アルカリ」である。アルカリ性の食事をすることで痩せることができるというのだ。いったいどういうことなのだろうか?
アルカリ性ダイエット方法とは
アルカリと聞いて何を思いつくだろうか?多くの人が「アルカリ乾電池」を思い出すかもしれない。しかもそれは決まって「単三電池」である。
単一乾電池を思い出した人がいるのならそれはすごいことだ。大きな懐中電灯をいつも身近に置いている人なのだろう。
しかし電池の話ではない。アルカリ性の食品である。
健康志向で有名なグウィネス・パルトロウ、ヴィクトリアベッカムはアルカリ性を摂り入れたダイエットをしているという。では、アルカリ性の食品とはどのようなものを指しているのだろうか?
食物の「酸性」・「アルカリ性」は食べ物に含まれるミネラルの含有量を計測して分類される。例えばアジサイの花が有名だ。アジサイの色はそこにある土がアルカリ性なのか?酸性なのか?中性なのか?により色が変わる。
このように食物は大きく分けることができる。
アルカリ性ダイエット方法とは、体内のphバランスを整えることで肝臓・腎臓への負担を減らして腸の働きを活発化。その作用により毒素を排出するダイエットになる。
やり方はいたってシンプルである。アルカリ性食品+その他の食品を摂取する。比率としては、「7(アルカリ性)︰3(その他)」である。
日頃の食事を調整することで太りにくく病気になりにくい健康的な身体を作ることが可能だ。
酸性食材を見ていこう。
酸性の食材「食品」
- 白米などの穀物系
- 小麦粉
- 白砂糖
- 肉
- 魚
- 卵
- カフェイン飲料
など
世の中には酸性の食材が多いことがこれだけでもわかる。普段から食べているものは酸性のものが多くはないだろうか?では、これらの酸性食材を中心に食べているとどうなるのだろうか?
酸性食材ばかりになると、「体内の冷え・むくみ・代謝が低下」をしてしまう。太る原因の3点セットである。「セット」といえばお得感が出るはずなのだが、全然嬉しくない。むしろ勘弁してほしい。
酸性食材は太りやすい。
それだけではない。酸化を加速させることで肌の老化も加速。美容面には大きなダメージにつながりかねない。酸性の比率を落とし、アルカリ性の食材を増やすことが重要だ。
アルカリ性の食材は「野菜・海藻・大豆」などの植物性が基本になる。
痩せるアルカリ性の食材「食品」メニュー
- 野菜
- 味噌
- 納豆
- 豆腐
- 発酵食品
- 果実
- 海藻
- きのこ類
- 大豆
- 豆類
- オメガ3
- ココナッツオイル
- 亜麻仁油
- ハーブティー
- レモン水
など
アルカリ性ダイエット方法のやり方は、野菜・果物など植物性の食品を中心にした食生活にする。
アルカリ性ダイエット方法で最も大切なことは食事の70%をアルカリ性の食品にすることにある。おわかりいただけただろうか?
100%ではない。
酸性食材を0%にしてしまうとタンパク質などが不足をしてしまう。酸性食品も身体にとっては非常に重要な栄養素である。タンパク質が不足をするとエネルギー不足からイライラしたりすることも多くなるだろう。
比率を調整しながらバランスよく食べることが重要だ。
またアルカリ性食品には果物・野菜などのカロリーが少ないものが多い。比率を7割にすることで体重が減少しやすくなる。
アルカリ性ダイエット方法の注意点
注意点も存在する。
それは「冷え」だ。
アルカリ性ばかりを摂り過ぎると身体が冷えてしまう作用がある。冷え性はダイエットの天敵だ。脂肪が燃えにくくなってしまう。
熱を効率的に発生することができなくなったことから太りやすく痩せにくい体質になる恐れがある。
それを回避するためにも、酸性の食材とアルカリ性の食材をバランスよく摂ることが大切になるのだ。
まとめ アルカリ性の比率を高くして酸性も忘れずに摂ること
アルカリ性の食材には低カロリーなものが多い。そして腸内をきれいにする効果もあるため便秘改善・解消につながる。
しかしアルカリ性の食材ばかりを食べてしまうと逆効果に陥る危険がある。酸性食材を食べて身体のpHバランスを理想的な値にすることがポイントだ。