日本の伝統的な座り方といえば何を思い浮かべるだろうか?
おそらくほとんどの人が「正座」をあげるはず。
正座を長時間おこなうとだんだんと痺れがおきる。
そしてそれがピークに達すると危険。
なぜ危険なのか?
その理由は後ろに注意する必要がある。いたずら好きの人が後ろにいると最悪な事態が起きるのだ。
ツン!ツン!
お釈迦様も驚くほどの悲鳴がこだますることになる。しばらくは起き上がることも逃げることもできまい。ナム~。
日本人にとってさまざまな思い出がある正座なのだが、ダイエットに効果があるといわれていることを知っているだろうか?正座で痩せる?いったいどういうことなの?
わたし正座で足がしびれてきちゃった…。今誰もわたしの足を触っちゃダメだよ~☆彡絶対だよ!ふりじゃないよ…。
正座ヨガのダイエット方法とは
正座をしてみよう。
正座をすると太ももの前面が伸びていると感じるはず。筋肉が張っているためなのだが、この動きにより「骨盤まわり・背骨の強化・足首の柔軟性」を高める効果につながる。
また正座をすることで下半身に体重がかかる。このときに第二の心臓と呼ばれるふくらはぎを圧迫している。
しかし正座を辞めることで開放。
上半身に血液や老廃物などを一気に戻すことができ、その結果、むくみの改善に役立てることができる。
この正座の作用を活かしてダイエットに利用したのが「正座ヨガダイエット方法」になる。簡単にいえば正座をしながらヨガの呼吸法を取り入れたいいとこどりの方法。
内蔵の動きが悪くなると代謝が落ちる
姿勢が悪いと内臓の働きが鈍くなるのだが、内臓機能が落ちると内蔵に付いている脂肪が落とせずに付着しやすい状態になる。
当然。
脂肪はエネルギーが消費されることで燃焼される。動かなければ脂肪はつくことになる。脂肪は内臓に付着する機会をうかがっている。消費エネルギーが低いとお腹の中は「脂肪のオアシス」になる。
もう一度、正座をしてみよう。
正座をすることで背筋が伸びているはず。効果音でいうと「ピーン!」である。背筋がピーン!と伸びることで骨盤内の内臓を正しい位置に収めることが可能になる。
気持ちがよくないだろうか?
背筋を伸ばしたことにより本来の内臓が活動できる空間に広がった。猫背では絶対に味わうことができない開放感。気持ちよくなってきたら歌ってもよい。
はやり開放的な空気には爽快感のある歌がベスト。別に気分が乗るなら「だんご三兄弟」でも「およげたいやきくん」でも「マル・マル・モリ・モリ!」でもなんでもよい。
内臓が正しい位置に収まることで内蔵が活発的に動くことが可能。例えば胃の大きさも正しく調整することができるため暴食・過食を抑制することにつながる。
それだけではない。
背筋がピーン!としている。
この緊張状態で背骨周辺の筋肉が鍛えられる。体内の代謝機能が高まるため太りにくい身体を作ることができる。代謝を高めるには筋肉の刺激が重要。
そしてふくらはぎのポンプにより血液・リンパ液を上半身に送り返す。仮にふくらはぎを動かしていない場合にはポンプ機能が弱るため下半身に血液・リンパ液・老廃物がたまってしまう。
血流は重要。
血流が悪い状態では老廃物がたまり、太りやすくむくみも引き起こしやすい。ダイエットの天敵である。
正座をすると一時的に血流が悪くなるのだが、加圧をやめたときにその反動で血流が高まり一気に血液が巡る。溜まっていたものを体外に排出することで痩せやすい体質につなげることができる。
倒れない正座ヨガダイエットのやり方「1分程度」
正座ヨガダイエット方法のやり方は簡単。
正座のダイエット効果とヨガのリラックス効果を組み合わせて相乗効果を狙いながら痩せていく。
ヴァジュラーサナ「金剛座」
- 腰骨の前にひざが来るように座る
- 左右のふくらはぎは外側に逃がして座る(正座に慣れている人は左右のかかとを座骨の下にしまい込む)
- 腰が後ろに傾かないように下腹部を引き上げる
- 頭頂を上から引っ張られているようなイメージで背骨をまっすぐ伸ばす
- 胸を開いて両手はひざの上に置く
- 正面を向いてゆったり呼吸をする
パルヴリッタ・ヴァジュラーサナ「捻った金剛座」
- ヴァジュラーサナの姿勢から両手の平を胸の前で合わせる
- 親指を胸の真ん中に当て、手の平同士を押し合うようにして胸を開く
- 息を吸い背筋を伸ばす
- 息を吐いたときに背骨の下の方から螺旋状にねじりあげる。
- 肩越しに後ろを見て数回呼吸をする
- 息を吸いながら上半身を正面に戻す
- 一呼吸おいてから反対側も同じようにおこなう
まとめ 正座で血液を一気に流して老廃物を排出する
正座ヨガダイエット方法は運動が苦手な人でも無理なくおこなえるメリットがある。そして「ながらダイエット」も可能。
テレビを見ながら習慣づけてみるのもよい。正座ダイエットは日本人らしい痩せ方ともいえそうです。