フランスにはかつて女王がいた。その名は「マリー・アントワネット」。彼女はフランス国王ルイ16世の王妃だ。
悲しい最期を迎えることになったマリーアントワネットなのだが、この時代の食事を真似ることで痩せることができるという。
「マリー・アントワネット式食事法」と呼ばれるものだ。当時はどのような食生活をしてどのような食材を使いながら体型を維持していたのだろうか?
マリー・アントワネット式食事法
マリー・アントワネットの食生活を参考にしてダイエットをしていく方法になるのだが、まずはマリーアントワネットのついて見ていこう。
マリー・アントワネットは、1755年11月2日から1793年10月16日に生きていた人物だ。彼女の武器はなんといってもその美貌(びぼう)であった。見るものすべての口から「メロりんラブ~」と聞こえてくるほど美女だった。
しかし外見とは裏腹に軽率でわがままな性格をしていた。
せっかくの美女が台無しである。実にもったいない。乱費もすれば民衆を蔑視することもあった。彼女の本性がバレていくと人々も冷たい目で彼女を見始める。反発の声が日に日に高まっていく。
どこの国でも性格は最も重要なのだ。ベルサイユの宮廷生活を享楽しその浪費等から「赤字夫人」や「オーストリア女」と呼ばれる始末。
1789年のフランス革命に反対し、宮廷の反革命勢力を形成したアントワネットは立憲君主制派へ接近することさえも拒んでいたのだ。君主制維持を目的にして武力干渉を諸外国に要請するなど、反革命の中心人物として処刑された。
フランス国王ルイ16世の王妃にのぼりつめたのだが、フランス革命中の1793年に刑死し当時の民衆からも多くの反感をかっていた。
マリーアントワネットにあまりよいイメージを抱かなくなったところであえて彼女の真似をしてみよう。っというもの、マリーアントワネットには子供を4人いたのだが、産んだにも関わらずウエストが58cmだったといわれている。
激細だ。
当時のフランス民族衣装自体が締め付けるような服であったため、そもそもウエストが細くなりやすいのだが、マリーアントワネットは周囲よりも細かった。
ちなみに首長族がつけている首の飾りは首を長くするための道具だ。人の身体は不思議なものである。
これに目をつけたのがイギリスの女性。
女性は興奮が抑えきれなかったのだろう。マリー・アントワネットの食事を研究しはじめた。そして「マリー・アントワネット式食事法」が誕生する。
その食事法を実践したこの女性は10週間でー9.5kgのダイエットに成功したのだ。世界中で話題になった。
18世紀フランスの食生活とは
肝心の食生活なのだが、18世紀フランスの宮廷では朝にケーキ・昼に魚や肉などの主食・夜にスープという食生活が一般的だった。
アントワネット食事メニュー
- 朝にケーキ …高カロリーな食べ物
- 昼に魚 …肉栄養とスタミナのある食べ物
- 夜にスープ …栄養かつ、低カロリー
なんと、朝からケーキがある。この時点でよだれを出しながらニヤニヤしてる甘い期待を抱くダイエッターもいるかもしれない。
だが、ちょっと待って欲しい。朝からケーキを食べても大丈夫なのだろうか?
人の身体は「朝と昼と夜」の1日の中で最も活発に活動しているのが「朝」になる。学校や仕事で外出をしていると、午後よりも午前のほうがお腹が空きやすいと感じたことはないだろうか?
とくに3時間目の休憩から4時間目の終わりにかけてだ。腹の虫との闘いである。腹の虫は周囲が静かなときに限って猛威をふるってくる。
お腹に力を入れたり緩めたりを繰り返し腹の虫と闘い続けるのだが、お腹を動かすことで使われるのはエネルギーだ。なんてことだ。余計にお腹が空くではないか。腹の虫の手助けをしていた。
静まり返る教室。虚しく響く虫の声。わたしの顔は虫の息…。
朝は代謝がよいのだ。朝にケーキを食べても代謝が活発に働いているため燃焼されやすく夜までの時間もある。その間に身体を動かすことでカロリーを気にせずに食べても問題ないという考えだ。
ダイエットをしている人にとってケーキなどのお菓子系は遠ざけてしまいがちなのだが、本来なら正しい行為になる。しかし朝に1つだけのケーキなら問題ない。食べられないストレスから解放されるためリバウンド対策にもなる。
ただしやり方を間違えるとすぐに太るダイエット方法でもあるため危険だ。大切なことはケーキを食べ過ぎないこと。そして身体を夜になるまでの間にできるだけ動かすこと。
- 身体を動かして消費する
- ケーキを食べ過ぎない
ケーキを食べたカロリー分を、夜になるまでカロリー消費をしなければいけない。ダイエットの基本は摂取量よりも消費量を増やすことだ。ケーキのカロリーが夜までに残るとそれが脂肪になり太る。
まとめ マリーアントワネットの世界でダイエットを楽しむ
毎日の食事でケーキを食べるのも日本の食生活とかけ離れている。周囲から見ると不思議な食生活に見える。金銭面でも大変だ。
そこでダイエットを頑張った自分へのご褒美ていどに考え、一週間に一度、あるいは1か月に1度と決め、朝にケーキなどの甘い物を食べるようにしてみたらよい。ダイエットを楽しむきっかけにもなる。
重要なことは食べ過ぎるとその分の活動量が必要になるということ。自分の体質と性格に合わせて選ぶダイエット方法といえそうだ。