日本人の食文化と聞かれたらどの食材が頭に浮かぶだろうか?「寿司・天ぷら・納豆」など多くの食材があるのだが、「梅干し」も忘れてはいけない。
この決め台詞を知っているだろうか?彼にとっては梅干しが欠かせない。「Dr.スランプ」に登場するスーパーマンである。
自称正義の味方なのだが、普段はテレビ局アナウンサー「暗悪 健太」である。彼は正義のために電話ボックスに入り梅干を食べることで変身することができる。
ちなみに本家ではマントをなびかせて空を飛ぶことができるのだが、スッパマンは飛ぶことができない。そこで彼は考えた。何かないか?そこで思いついたのが「スケートボード」だ。
スケートボードに乗ることで空を飛ぶフリをする。
彼は飛んだ。どこまでも飛んだ。すぐ下を見ると地面である。カタカタとスケートボードについているローラーが地面を蹴る。大丈夫だ。耳を塞げばよいのだ。下を見なければよいのだ。彼は飛んだ。どこまでも。
しかし今はそんなことはどうでもよい。「アラレちゃん」の話ではない。梅干しの話である。
梅干しにはダイエット効果があることを知っているだろうか?痩せる効果があるのだ。その梅干しの痩せる効果をさらに高める方法がある。
「ホット梅干し」だ。
いったいどのような効果になるのだろうか?ダイエットに効果的な作り方も見ていこう。
ホット梅干しは痩せない?栄養素「クエン酸」の痩せる効果とは
梅干しをホット梅干しにすることで痩せる効果を高めることができる。「ホット梅干し」と聞くと勘違いした人がいるかもしれない。
そうではない。ホット梅干しは、梅干しを見て安心する意味ではない。梅干しを温かくするという意味の「ホット」である。
梅干しには「クエン酸」と呼ばれる成分が含まれているのだが、クエン酸は血液をサラサラにする効果を持っている。
血液の流れは非常に重要だ。血液の流れが悪いと血管内部で詰まりやすくなる。そうなると血栓ができてしまい破裂。動脈硬化により脳梗塞・心筋梗塞などの致命的な病気を引き起こす恐れがある。
健康以外に血液の流れはダイエットの成功をも左右する。
血液の流れが悪いと老廃物が身体の中に溜まりやすくなるためだ。つまり痩せにくい体質になる。血液の流れがよくなることで代謝がアップ。熱も効率よく発生させることができるため脂肪を燃やしやすい。
脂肪を燃焼させるには筋肉が重要な鍵を握る。脂肪燃焼を効果的にする筋肉は「しなやかで柔らかいもの」が重要だ。筋肉が固くなると血行が悪くなる。そのため脂肪が燃焼しづらい。柔軟性のある筋肉が必要だ。
それだけではない。
便秘はダイエットの天敵になるのだが、筋肉の動きは腸の蠕動運動もよくする。便秘改善・解消につなげることが可能だ。
クエン酸の働きにより腸が刺激されることで活発に活動する。便秘改善を狙いたい場合には「1日1個の梅干し」を食べると効果的だ。
梅干しのポリフェノールで美肌になる
梅干しにはポリフェノールが含まれている。
セルライトは太もも・二の腕にできるデコボコしたものだ。スベスベ・ツルツルした美肌を求める人にとっては美容の天敵である。
皮下脂肪が脂肪・水分・老廃物を溜め込んでしまい、コラーゲン線維と絡み合うことで肥大化をしてしまう。
そこで梅干しに含まれるポリフェノールの出番だ。ポリフェノールには脂肪の吸収を防ぐ作用があるため、セルライトの蓄積を予防する効果に期待ができる。
梅干しのバリニンで肥満を防止する
毎日、梅干しを3個食べる人は食べない人に比べるとBMIが低いことが和歌山の疫学調査の研究により判明している。
梅の中には「バニリン」と呼ばれる成分が含まれているのだが、この成分には肥満を予防する効果がある。
バニリンは貴重である。梅干しだけに含まれる成分になるためだ。梅干しで口を酸っぱくすることではじめて得られる恩恵である。他の食材から摂取することができない。
梅干しを見るたびに「ありがたや~ありがたや~」と唱えてもよい。
梅干しに含まれるバニリンは小腸で吸収されるのだが脂肪細胞を刺激する。刺激により脂肪が燃焼されることで細胞が小さくなる。内臓脂肪がどんどん減っていく。
梅干しを食べる個数は1日何個まで?
注意点がある。
基本的に梅干しは塩分濃度が高い食べ物だ。1日の塩分摂取量は4gとも6gとも言われている。非常に少ない量だけでよいのだ。そのため梅干しを食べ過ぎると健康を害する恐れがある。
ダイエットはきれいになるためにはじめたはずである。病気になるためにはじめるものではない。病気になっては本末転倒だ。
1日に食べる梅干しの適量は多くても3個まで。食べ過ぎないようにしよう。
ホット梅干しで痩せるダイエット効果を高める方法「正しいやり方」
梅干しにはダイエット効果があることがわかった。その痩せる効果をさらに高めるには梅干しを加熱する。やり方も簡単だ。
- 梅干しをレンジで1分間チン。
終わり。
なんという手間いらず。
食べる前に少し加熱しホット梅干しにすることで梅干しに含まれるバニリンの量が20%にアップする。
バリニンの増幅により脂肪細胞を効果的に刺激して痩せることが可能だ。
梅干しを温めるとバニリンの量が増える
常温の梅干しの中には脂肪燃焼効果のあるバニリンの他にも、バニリンと性質の似た「バニリングコシド」と呼ばれる成分が含まれている。
しかしバニリングコシドには脂肪燃焼効果はない。残念なお知らせである。今にも閉店間際に流れる「蛍の光」が聞こえてきそうだ。
だが、諦めるのはまだ早い。バニリングコシドは驚きの能力を持っている。梅干しに含まれるバニリングルコシドを加熱すると分裂が起こる。バニリングコシドはスーパーサイヤ人が変身する前のように覚醒が起きている。
バニリングコシドはバニリンに変化した。ただしサイヤ人のように金髪にはならない。
ようするに、バニリングコシドが加熱されたことでバリニンに変化した結果、+20%分のバリニンが増えたということ。通常の梅干しよりも20%高くダイエット効果を得ることができる。
ムメフラール効果
梅に含まれる「ムメフラール」と呼ばれる成分もあるのだが、梅干しを温めることで生まれる成分になる。
ムメフラールはクエン酸と糖の一部から作られている。つまり血流を改善する効果に期待ができるのだ。
冷たい梅干しでは目を覚ましてくれない。温めることではじめて目を覚ます成分だ。血流がよくなることで代謝アップに期待ができる。また「むくみ・冷え性」の改善にも効果がある。
ホット梅干しの簡単な作り方レシピ
- 食事制限なし
- 電子レンジ500Wで1分加熱
※ホット梅干しを1日3個食べる
焼き梅干しの作り方「レベルアップバージョン」
- アルミホイルを軽く丸めてくしゃくしゃにする
- 「1」のアルミホイルに梅を包む
- オーブントースターで2~30分加熱する
- 保存容器に移して冷暗所で保存
まとめ 梅干しを温めると痩せる成分が増える
梅干しを温めることで通常の梅干しよりも多くのダイエット効果をえることができる。毎日食べている梅干しをレンジでチンするだけでよい。実に簡単だ。ただし食べ過ぎには注意が必要である。