痩せるためにダイエットをはじめた。星の数ほどあるダイエット方法から選んだのは運動を取り入れたものだ。
運動系のダイエット方法は基本的に筋肉をつけることが多い。筋肉をつけることで効率的に熱を発生させることができる。熱を発生させると脂肪が燃える。そして痩せることにつながる。
気持ちよく運動をし終えた。さっそく身体中にまとわりついているベトベトした汗を流すためお風呂に向かう。お風呂に入った後のコーヒー牛乳は最高だ。腰に手を当てて飲むのが通である。
そんなことを想像しながらいざ入浴…。
…、しても本当によいのだろうか?
せっかく運動をした効果をその気持ちのよいバスタイムで無駄にしている可能性がある。運動直後のお風呂に入るのは少し待つべきだ。
運動後の入浴は痩せない理由
運動をすると汗をかく。滴る汗を少しでも早く洗い流したい。しかし焦る気持ちをいったん落ち着かせよう。深呼吸である。
実は、運動をした直後にお風呂に入るよりも、運動後は少し時間を置くことでダイエットの効果が高くなることを知っているだろうか?
これまで運動をした後、すぐにお風呂に入っていた人はショックを受けるかもしれない。しかし人生なんてそんなものである。次に活かせばよいのだ。
筋肉を温めすぎるデメリット
では、なぜ運動をした直後にお風呂に入ることで痩せる効果とは真逆の作用が生み出されるのだろうか?
その理由は、筋肉を温めすぎること。
お風呂は熱い。いつもどのくらいの温度のお風呂に浸かっているだろうか?温度と筋肉は深いつながりを持っている。
筋肉に多く含まれている「リパーゼ」と呼ばれる成分がある。リパーゼは脂肪を分解する酵素と大きな関係性があるのだが、リパーゼの働きとしては、脂肪を燃焼させることである。
リパーゼの脂肪燃焼を効率化させるには温度が重要だ。
平常時は筋肉の温度が約37℃ぐらい。運動をはじめると筋肉の温度は39℃に上昇する。するとリパーゼが活性化。脂肪の燃焼を活発化させる。
勘のよい人なら気づいたかもしれない。
お風呂は熱いのだ。江戸っ子体質の人は40℃を超えるお風呂に入ることもある。お風呂に入り筋肉の温度が40℃を超えてしまうと、突然リパーゼの働きが鈍くなる。
なんていうことだ。
39℃では活発に活動をするのに、+1℃になるとやる気をなくしてしまうのだ。どれほどデリケートなのだ。IKKOさんがいたら確実に「どんだけ~」というに違いない。
運動後の30分間は筋肉が温まっている状態が続く。つまり脂肪燃焼が続いていることを意味する。この状態でお風呂に入ってしまうと筋肉を温めすぎてしまいリパーゼの働きが鈍くなってしまうのだ。
つまり脂肪燃焼の効果が低下をしてしまう。
もったいない。例えぬるま湯を使用しても筋肉を温めてしまうため注意が必要だ。リパーゼはデリケートである。
シャワーは問題なし「痩せるお風呂は30分以上時間をあける」
運動直後の入浴は脂肪の燃焼効率が落ちてしまうことがわかった。少なくても30分以上は運動後に時間を置く必要がある。
しかしどうしても汗を流したい場合もあるはずだ。
運動後にデートの約束をしている場合には急いで汗を流さないといけない。汗が洋服につくとそこから雑菌が繫殖を繰り返す。ものすごい勢いで繁殖をする。それはパニック映画のように増殖をする。
雑菌が増えた洋服はどうなるのだろうか?「臭くなる」。乾ききっていないなんとも言えないような悪臭を放ってしまう。その状態でデートにいくとどうなるのだろうか?
デートが台無しである。そうならないためにも汗を流したい場面は出てくる。では、どうしたらよいのだろうか?
簡単だ。シャワーを使うとよい。
シャワーの場合は筋肉まで温まりにくい。長時間にわかり熱湯をかけ続けると意味がないのだが、さっと流す程度なら問題はないだろう。
まとめ リパーゼの働きを促す
39℃でリパーゼが活発になり、40℃を超えるとリパーゼの働きが鈍くなる。
ちなみに、汗を多くかいたほうが痩せるわけではない。痩せると思い込んで厚着をしながら走っている人がいるかもしれない。
しかし逆効果である。
筋肉を温めすぎてしまうため逆にダイエット効果が低くなるのだ。汗の量は痩せることに比例しない。水を飲むと元に戻る。大事なことは脂肪を燃焼させることなのだ。