運動をすることで筋肉量が増える。その結果、エネルギー消費が増幅し脂肪をガンガン燃やすことにつながる。痩せるためには基礎代謝をあげることが大切だ。
通常の運動でも消費エネルギーは増えるのだが、ゆっくりとした動作をおこなうことでさらに消費エネルギーを増やすことができる。そこで「スロートレーニング」と言われる方法を使う。
スロートレーニングダイエットとは
普段何気ないその動作を、ゆっくりとした動作に変えてみよう。例えば腕を上げる。最初は普段通りに腕を上げてみよう。スッ!と上にあげる。
上げた腕を下ろして、今度はゆっくりとゆっくりとカタツムリをイメージするようにゆっくりと腕をあげていく。別にイメージするものはカタツムリでなくてもよい。ナメクジでも大丈夫だ。
どうだっただろうか?
最初に腕を上げたときよりも、ゆっくりと腕を上げたときのほうが負荷がかかったはずだ。スロートレーニングダイエットは場所を選ばず、道具もいらない。いつでもどこでも誰でも簡単にすることができるダイエット方法になる。
通常の筋力トレーニングに比べて大きな違いはやはりゆっくりした動作で行うこと。
名前の通りである。体験した通りゆっくりとした動きにすることで筋肉に通常以上の負荷をかけることができるため効率よく鍛えることができるのだ。
予想以上にきつい筋トレ
腕をあげる簡単なスロートレーニングをしてみて気づいたことはないだろうか?
そこじゃない。例え蛯原友里さんのようにきれいなモデル腕をしていても気づくのはそこではないのだ。
筋肉を使う時間が長くなること。動きをスローにしたぶん、動作がはじまりそして終わるまで時間が伸びる。同じ体制をする時間が長くなるため想像以上にきつくなるのだ。
同じ体制をしたことでだんだんと痛みが出てきたはずだ。筋肉が収縮した状態で動作を続けることになる。その結果、血流が悪くなることで発生した痛みだ。このときに血液が無酸素状態になるため乳酸が分泌される。
すると、脳は乳酸の分泌を感知。
乳酸の分泌を感じ取った脳は「激しい運動をした」と勘違いをする。脳は複雑なのだが単純な一面も持っている。しかし脳のギャップに萌えている場合ではない。勘違いをした脳は筋肉の修復を開始するように命令を出すため筋力がアップするのだ。
筋力がアップするということは脂肪燃焼の効率が促進される。痩せやすい体質に変わることができる。
このようにしてスロートレーニングは脳を騙すことになるため、通常の筋力トレーニングとは仕組みが異なる方法になる。
また、筋肉を修復する時には細胞の生まれ変わりを促進する成長ホルモンが分泌される。成長ホルモンは脂肪を分解したり、身体の新陳代謝を活発化させる効果がある。細胞を生き生きさせながら痩せることが可能だ。
スロートレーニングの効果的なやり方「スクワット・腹筋」
スロートレーニングは運動の間は反動はつけずに筋肉の緊張を保ったままにすることがポイント。
と、重力の反発を利用しても意味がない。運動をおこなう場合には反動を絶対につけないこと。その場からゆっくりと動作に入る。常に筋肉が緊張した状態をつくることが大切だ。
スクワットでスロートレーニング
スクワットをスロートレーニングでおこなう方法を見ていこう。
- 両足を肩幅に開く
- 両手を太ももの付け根に置く
- ゆっくりと息を吸い込みながらしゃがみ込む
- 立ち上がるときにもゆっくりと息を吐きながら起き上がる
- 膝が伸びきる手前でストップする
「C」でしゃがみ込んだ後に力を抜きそうになるのだが、緊張を維持し続ける。その状態で立ち上がる動作に移行する。ゆっくり動くことが大切だ。最後も膝が伸びきらないように気を付けよう。
腹筋でスロートレーニング
お腹を凹ます腹筋とお腹のくびれを作ってくれる腹斜筋を鍛えるスロートレーニング方法になる。
- 仰向けに寝て両膝を立てる
- 右手を後頭部の下に置き左手はお腹の上にのせる
- 添えた右手で頭を持ち上げ3秒かけてゆっくりと身体を起こす
- 「3」の状態から3秒かけて「2」の姿勢に戻していく
5~10回で1セット行う。30秒の休憩をはさんで1日3セットを目安におこなうとよい。
まとめ ゆっくりとした動作で筋肉に負荷をかける
スロートレーニングはダイエット効果が高い。通常の運動よりも効率よく鍛えることが可能だ。激しい運動ではないため場所も選ばずちょっとした時間にすることができる。
また、ゆっくりと動かす運動になるため高血圧の人・ヒザ痛の人・腰痛の人などは血圧や関節に極端な負担がかからないメリットがある。
筋肉は美スタイルを作るうえでダイエットに重要な組織になる。筋肉があるからスタイルがよく見えるのだ。身体のラインに強弱をつけることでモデル体型に近づくことができる。