人は色で区別をすることができる。赤・青・緑・黄・黒・白…、身の回りには色で溢れている。
道路を歩いてみると飲食店の看板が立ち並ぶ。思い出してみよう。この看板は何色だっただろうか?そして他の店の看板も見てみる。このお店の看板の色は何色だろうか?
赤色系が使われているはずだ。
では、道路標識を思い出してみよう。緑色をした標識は高速道路で使用をされている。青色の看板は一般道。そして赤色で強調されている道路の脇にある標識。
世の中を見渡してみると様々な色が使われているのだが「きれいだな~」という感想だけではとどまらない。実は意図的に人間の心理を利用した色を使っていることが多々あるのだ。
ひょっとしたらその行動は無意識に誰かに誘導されているのかもしれない。
では、ダイエットにも効果がある色が存在するのだろうか?答えは「YES」。ある色を見ることで痩せることができる。
色彩の心理学と感情
青色といわれて想像ができるのは「空」・「海」がイメージされる人も多い。真っ青な空に真っ青な海、そして真っ青になりながら冷や汗をかいているクレヨンしんちゃんのまさお君。これらを見ているだけで癒される。
緑色といわれて想像ができるのは「草」・「森」がイメージされる人も多い。見渡す限りの地平線、丘には草木が心地よさそうに風に揺られている。森の中に入ると小鳥の声が聞こえてきた。太陽の光が静かに森を暖める。
おわかりいただけただろうか?
青・緑といった色はリラックス効果を得ることができる色なのだ。車を運転しているときには集中力が最も重要な要素になる。イライラしながら運転をしてると、それが運転技術にも影響を出しやすい。
イライラはスピードを速くしてしまう危険要素を含んでいる。
そこで緑・青の色を使用した看板を使うことにより、運転手をリラックスさせているのだ。また、青色に白文字の配色にすることで文字が遠くからでもはっきりと見やすくなるメリットもある。
それだけではない。
運転中に目に入っても圧迫感を与えない効果・目の働きによって薄暗い時間帯でもよく見える。青・白はバランスのよい組み合わせになる。
緑色の標識は高速道路で使用されているのだが、実は昭和38年に日本初の高速道路ができたときには青色で統一されていた。しかし高速道路なのか一般道なのか区別がつきにくいことから緑が採用された経緯がある。
停止・進入禁止は赤色を使用していることが多い。赤は人の目を引く色でとにかく目立つ。戦隊ヒーローシリーズを思い出すとわかりやすい。中央にいる赤色の正義マンが一番目立つ。仮に端に移動したとしても赤色は目立ってしまうだろう。
道路には危険が多い。そのため赤色の目立つ色で危険を警告しながら知らせているのだ。
赤色は目立つ半面、興奮をさせる色でもある。闘牛を思い出すとわかりやすい。牛は赤色を見ると血眼になって襲ってくる。大興奮である。鼻から息が「フンガ!フンガ!」聞こえる。
この興奮色を高速道路の看板に設置したと仮定するとどうだろう?おそらく運転手は興奮をしてしまい、プレーステーションのレースゲームや映画「ワイルドスピード」のような世界に突入してしまうだろう。
一般人からすると暴走車はたまったものではないのだが、その一般人も暴走をしてしまうのだ。その暴走を止めるために駆け付けた警察車両までも赤色で暴走をしてしまう。
道路の標識が青色と緑色でよかった。
そうなると気になるのが飲食店の赤色看板だ。赤色は興奮・目を引く効果以外に「食欲増進・食べ物を美味しく見せる」効果を持つ。
赤色・赤みがかったオレンジ色の看板が世の中には多くないだろうか?
その看板を見るだけでそのお店の料理が美味しく見えてしまう。自然とお店の中に吸い込まれるように入っていってしまいやすい。
色彩とは面白いものであり恐ろしいものでもある。
ダイエットに効果的な色は「青」
食欲が増えてしまう色は「赤色」だということがわかった。では、食欲を減らす色は何色なのだろうか?
「青色」だ。
青色は癒し効果があるのだが、食欲を減退させる効果もある。青の他にも「紫」・「緑」も同様の効果があるのだが、効果が高いのは青色だ。
これらの色を見ることで唾液の分泌を抑える作用があるため、食欲を減退させることができる。
本当に食欲が減るのだろうか?
目を閉じて想像をしよう。目の前にはテーブルが置かれている。もう少しで料理が運ばれる。厨房の奥から料理が運ばれてきた。テーブルに置かれるそのご飯の色は青だ。お肉も青だ。
赤色のお肉ではなく、青色のお肉が目の前にある。そして青色のご飯。美味しく見えるだろうか?食欲が増える人は相当なマニアックである。通常は食欲が減る人が多い。
これは幼い頃から青色の食べ物を目にする機会が少なかったことがあげられる。見渡すと普段から食べている食材の色に青色が少ないと気づくはずだ。
青色は食の威力を抑えてしまう。そのため食を売る側は青色の食品を投入する威力がわかないのだ。
色彩ダイエット方法はこの効果を狙う。
色彩ダイエット方法のやり方
視覚的に食欲を抑える方法の1つに「青色のメガネ」があげられる。食べるときに青色になるメガネをかけてご飯を食べるとよい。
メガネを持っている人は青色のフィルムを100円均一などで購入してメガネにセロハンテープなどで軽くつけるとよいだろう。
自然と食欲が落ちていく。
できればご飯を盛る段階でつけたほうがよい。自然と一食分の量を抑えることができる。
- 暖色系 … 運動効率の上昇 、 … 脂肪燃焼
- 寒色系 … 食欲抑制
- 緑色 … デトックス
暖色系は食欲を増やしてしまうのだが、運動時に見ることで脂肪燃焼効果を上げることができる。うまく色を利用することが重要だ。
まとめ 青色で痩せる
色彩ダイエット方法は青色を見ることで食欲を抑える効果を得ることができることがわかった。
しかし人の身体はうまくできている。適応する能力・慣れる能力があるのだ。
身体が青色を美味しいと理解した場合には全く効果が出なくなってしまう。それに気づかずに食べていると過剰に食べ過ぎてしまう恐れがある。色彩ダイエット方法は第三者の目線で自分を見るちからも必要そうだ。
メガネのやり方もあるのだが、爪に塗る方法もある。やりやすい方法で試してみるとよい。