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5Gで何が変わる?【メリット・デメリット】

2019年8月18日

最近になり「5G」という言葉が増えてきました。5Gは数年前から言われている言葉ですが、アメリカと中国の経済摩擦の中で「5G」が取り上げられたことで、より一層、この言葉が広まりました。

5Gって何?

まず、5Gがどのようなものなのかを知る必要があります。それは、現代社会がネット社会であるため、政治機関だけではなく一般生活においても大きな影響を与えるためです。

5Gの意味と、メリット・デメリットを見ていきましょう。

5Gとは?WiFiとは別物

「5G」と呼ばれるものは現段階においても確立されている通信です。それは、WiFi機器によってはアクセスポイントに5Gと表記されているものがあります。

WiFiの5Gは「5GHz帯」のこと。従来の帯では渋滞状態にある通信を拡大して、スムーズに通信をすることを目的に開発されたのがWiFiの5Gです。

WiFiはルーターをつけて、障害物がなければ100mほど届くことがありますが、実際は障害物が多い場所で使うので10m以上離れると電波が弱くなってしまいます。これがWifi(無線LAN)。

今回、問題にしている5Gは、「5th Generation」の略語。日本語にすると「第5世代移動通信システム」を意味しています。

第5世代移動通信システムの5Gは、移動しながら使う通信技術のこと。移動しながら電波を受信する機械として身近なものに携帯電話があります。

一昔前の日本はガラゲーが主流でした。日本製のブランドと、折りたたみのパカパカ携帯でも、親指を傷めずに片手でスムーズに開けることができる凄い携帯です。

1G通信の時代

1Gは、アナログ携帯電話の時代。ショルダーフォンは重量が約3kgもありました。もちろん通話のみ。通信量もあり得ないほどの高額。

2G通信の時代

2Gは、1993年頃。ネット通信やメール接続が可能になりました。通信量が下がってきたことで一般家庭にも普及が始まります。

3G通信の時代

1G~2Gが終わり、この時代では3Gが通信システムを占めていましたが、この通信速度で動画を見ることはあり得ない状況でした。見れないこともないのですが、満足して見れるものではありませんでした。画質も悪いですし。

データ量の多い写真(画像)をなんとか時間かけて読み込めるほど。このときには、ポケベルから携帯電話に変わったときで、メールと電話ができれば十分だったので問題ありません。

多くの人がネットを使う場合には、自宅のブラウン管テレビのような大きなパソコンで、ダイヤルアップ接続を使い時間制限ありの中で観覧をしていました。

3G通信の終わり頃には動画もまずまず見れるようになります。

4G通信の時代

現在はスマホ(スマートフォン)が主流になっています。通信が進化して4Gの登場です。4Gの登場により、画像はもちろん、動画も少し待てば問題なく見れるようになりました。

でも、4K動画や8K動画を快適に見ることができますか?移動通信で大容量のデータを読み込むには、それなりに大容量の通信量が必要になります。

YOUTUBEを見ているときに画質を荒くするとすぐに再生されるのに、画質を高くすると、グルグルと読み込み中になる…。これも動画の容量に対して通信の量が上回ってないために起こります。

4K動画が当たり前になる今後の時代には、通信量を底上げして対応する必要があるのです。

そして「5Gの時代」

「な~んだ、通信速度が速くなるだけじゃん」と思いがちですが、それにより多くのことが激変します。

4Gと5Gの違い

第4世代移動通信システム(4G)と第5世代移動通信システム(5G)では、何が違うのでしょうか?

  • 通信速度が劇的に早くなる
  • 同時接続数が増える
  • 遅延が少なくなる

重たい動画は読み込み時間が長いです。そのため、いっこうに始まらない動画なので、それを見ずにページを戻ることもあるのではないでしょうか?

5Gでは通信速度が速くなるため、動画もすぐに見ることができます。Webページなら「瞬!」でしょう。

劇的に変わる通信速度

4Gの通信速度は100Mbps~1Gbpsの間です。現状の速度に満足しているかもしれませんが、その先の世界を知ると後には戻れないかもしれません。

っというのも、5Gでは最大100Gbpsです。単純に通信量が100倍に拡大します。4Gが自動車なら5Gは飛行機のような感じでしょう。

4Gの通信でページが読み込み終わるまで10秒かかるデータ通信があるとします。その場合、5Gの通信を使うと0.1秒未満で読み込みが完了。

「へっくしょん!」とクシャミを出し終える間もなく、読み込みが終わっています。一瞬です。人には限られた時間があるので、なるべく「待つ」という時間は少なくしたいですね。5Gにはそれができます。

劇的に変わる遅延

また、4G通信では10msの遅延があります。どういうことかというと、動画によっては「いっこく堂」さんみたいに声が遅れて聞こえてくるよ。的な感じになることがあるのです。音や画像がズレている動画を見たことがありませんか?

5Gの通信では1msに改善されます。リアルタイムにデータを送受信できるため、Live映像・生中継などのタイムラグの誤差を限りなく無くすことが可能です。ロボットの遠隔操作もスムーズにおこなうことができます。

パソコンを自作している人はわかりやすいかもしれません。グラフィックボードにコードを通じてモニターを付けますが、モニターの反応が1msなら早いです。ゲーマーでも安心できる誤差の少ないモニターになります。

反応スピードが遅いモニターは、キーボードやコントローラーで操作をしているときに誤差が出るため、ゲームの操作がしにくくなります。極端な話、必殺技を出したと思ったら、「KO」の文字が出て、逆にやられていた感じ。

通信速度が速いほうが有利だとなんとなくわかったと思います。

5Gのメリット

5Gに移行することで大きなメリットがあります。

5Gで激変する!?ネット環境

インターネットのサイトは静的なものが主流でしたが、今日では動的なものが増えています。当サイトも動的サイトです。

ただ、4Gが主流の現在において動的サイトは作り方を間違えるとデータ量が増えて、モタついたり重く感じることがあります。

5Gになれば動的サイトもサクサク!動画もサクサク!そうなると、動かないコンテンツでは物足りなく感じるかもしれません。

画像をWebサイトに載せるのはいいのですが、Gif形式を使って画像を動かすほうがもっと面白いサイトが作れそうですよね。LINEでも、静止画(止まっている絵)より、動画(動いている絵)のほうが面白く感じますよね。

でも、現在は4Gなので通信量とデータ量の問題から読み込み時間がかかります。その理由からGifを動かす技術はありながらも、あまり普及はしませんでした。

5Gが広まれば、Webページに動きのあるサイトが増えてくことが予想できます。

現在はダウンロードをしてWebページを読み込みますが、5Gにより大容量の通信確保からリアルタイムに視聴できるようになるため、ダウンロードの概念自体がなくなるかもしれません。

産業にも大革命が起きる!?5Gの世界

5Gが普及することで、乗用車の自動運転が劇的に変化します。通信量が大きくなるため、より正確に大量のデータを送受信できるようになるからです。

道には人や信号、壁、穴や風など、車にとっての障害物がたくさんありますが、現在の通信ではデータがパンクしてしまいそうなほどの情報です。5Gでは幅に余裕がうまれるため、より多くのデータを入れることができます。

自動車だけではありません。ドローン、医療系技術、ロボット、AIなど、現在の最先端の技術が確実に進化します。

現在の日本は農業分野で人手不足が起きていますが、農業用のロボットをリアルタイムで遠隔機能を使い操作することで、少ない人数で広大なエリアと技術を用いながら作業をおこない、人為不足を補うことが可能です。

IoT化でストレスフリー

5Gは同時接続が可能になります。

人が集まる場所で通信の速度が遅くなる経験をしたことがありませんか?災害のときや、年末年始の「あけおめ~!」メールでも繋がりにくくなります。

5Gの技術により、多くの人が集まる場所でも遅延が発生することなく通信することができます。Bluetoothなどを同時に接続することも可能です。

5Gで仕事のあり方が劇的に変わる!?

テレビ会議をしている会社では、ラグがどうしても発生してしまいます。ラグは会話の流れを遮ることにもなるため問題でした。

5Gではスムーズに通信会話をすることができます。これは、地方に住んでいるのに、都心の会社で正社員という形でありながら仕事をするスタイルもできるということ。

会社のジャンルにもよりますが、わざわざ会社に出社しなくても数百キロ~離れた自宅でラグなしに通信をしながら仕事ができるし、会議にも出ることができることになります。

また、会話だけではなく3Dの立体投影も可能になるでしょう。あたかもそこにいるような感覚で仕事ができるのです。

朝のラッシュや満員電車に揺られることがなくなるのは大きいですね。

手術も5Gの遠隔操作でする

病気になると腕のいいお医者さんに診てもらいたいですよね。でも、その先生は遥か遠くにいて行くことができない…。

でも、5Gはリアルタイムにデータを飛ばすことができます。例えば、東京にいる先生が5Gに対応した機械を操縦して、数百キロ離れた患者の手術を治療することも可能です。

実際に患者を治療しているのは、東京で先生がリアルタイムに動かしているロボットです。

遠隔操作で誤差なく手術を受けることが可能になります。都心・地方の格差が問題になっていますが、この技術により地方格差をなくすことも可能です。

5Gの特徴

  • 5G速度
    → 20Gbps
  • 体感速度
    → 100Mbps
  • 接続数
    → 100万台/km
  • 無線区間遅延
    → 1ms

5Gのデメリット

いい話の裏には悪い話もある。5Gがもたらすデメリットはあるのでしょうか?

5Gの登場により、インターネットとの接続機会が増えます。Webページもスラスラと見れるため、サイト・動画も今以上に見るでしょう。そうなると、セキュリティリスクが高くなることが予想されます。

通信量が多くなるということは、悪い人達も同様に悪意のある攻撃も増やせるということです。

IoTが社会の重要な役割を担うようになればなるほど、危険も増していきます。自動車や機械などの遠隔操作が乗っ取られてしまった場合は怖いですね。映画の世界になります。インフラの機能停止などに繋がると、壊滅的な損害を被らないとも限りません。

また、5Gを消費者が使うのには、5G対応の端末を購入する必要があります。IoT関連機器なども同じです。新たに購入しなければいけません。コストがかかります。

他にも、野生動物に対する弊害が懸念されています。今以上に大量の電波を飛ばすため、渡り鳥やコウモリなどの動物に影響を与える恐れがあるとして、世界各地で問題視されています。

日本の5Gはいつから?

3GPPの移動帯通信、標準化を行っている団体によると、2019年10月頃までに細かい仕様を確定する予定です。

仕様が確定した後にすぐに提供が開始されるというわけではなく、そこから、テスト段階があります。そのテストを終えて、2020年春頃に5Gを使えるようになる確率が高いです。

ドコモでは2020年のサービス提供開始をめざして研究開発に取り組んでいるので、2020年の東京オリンピック開始までに5Gはスタートするでしょう。

一部では2019年末に5G対応スマホが発売されるとありますが、どうでしょう?端末があっても、基地局が5Gに対応していないと4Gでの通信になると思うのでそこは注意が必要。

携帯キャリアごとに細かい日付や導入時期が異なるため、5G通信の恩恵を得たい場合には、5Gに対応したスマホやガラホを選ぶ必要があります。

世界的に注目をされている5G通信なので、1社が動き出せば雪崩のように次々と各社が5G導入に動くことが予想されます。携帯キャリア大手3社、NTTドコモ、au、ソフトバンクともに5Gの導入予定です。

また、5Gが始まったからといってすぐに使えるとは限りません。基地局の整備が必要なので、恐らくまずは都心部から使えるようになるはずです。地方の5G開始は順次おこなわれるでしょう。

なお、5Gに対するインフラ整備で携帯料金が値上げされる可能性があります。この点は注意深く見ておく必要がありそうです。

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まとめ 5Gの到来で劇的に世界が変わる

5Gの登場でスマートフォンもなくなり、新しい端末が生み出されるかもしれません。

5Gを先行している企業は、グローバル企業3社のうちで1社は中国の華為技術(ファーウェイ)。その他にはスウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキアですが、自国優先のトランプ政権によりファーウェイ叩きが一時的に起きているため今後の流れに注目です。

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