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牛乳パックにくぼみがある理由

雑学と豆知識

牛乳を飲んでいますか?

牛乳を飲むと骨が強くなり、大きくなるといわれています。

牛乳を手に取りコップに入れる前に何かに気がつかないでしょうか?

牛乳パックをよく見ると、上の部分に小さな「くぼみ」があります。たまたまこの1パックだけがそうではなく、他の牛乳パックも同じように小さなくぼみがあるので、意図的に作られているようです。

デザインなのでしょうか?

それとも別の理由があるのでしょうか?


牛乳の上に丸いくぼみがあるパラ。あれは何パラ?デザインパラ?

牛乳の紙パックの上にある小さなくぼみはなに?

牛乳の紙パック上部にある小さな「くぼみ」…。

これは何のためにあるのでしょうか?

これです。

よく見ると「あけぐち」とは反対側に「くぼみ」があることが確認できます。

牛乳をコップに入れるときには側面を触るので、注入している間も上部にあるくぼみは「こぼれ防止」とは関係ありません。

他の自社商品やライバル商品と見分けがつきやすいように「デザイン」を考えた企業戦略でしょうか?

使い道がないように思えますが、くぼみがある理由とは?

実はこれ、とっても大切なものなので「切欠き」と呼ばれています。

牛乳パック上部にある切欠きの重要性

切欠きの役割は、視覚障害者などが牛乳と他の飲料を区別するためのもので、バリアフリーを考えて作られたくぼみになります。

切欠きの反対側は「あけぐち」ですが、くぼみが分かれば反対側にあけぐちがあることがわかります。もしもくぼみがないと、どちらから開くのかわからずに一生懸命あけようとしてもそこはあけぐちではないため、牛乳パックの口が開かないということになります。

ただ、「切欠き」をつけるかどうかは、事業者ごとに任意で決めることができるため、切欠きがついていない商品も多いです。

また、切欠きは500ml以上の屋根型容器の家庭用紙パックに1つだけついています。中身は生乳100%、成分調整を行わない「種類別 牛乳」のみ。

「低脂肪牛乳」・「成分調整牛乳」などにはつけられていません。目が見えないため、いつも飲む牛乳が判断しやすいです。

ちなみに、屋根型紙パック容器の上端の一部を切り欠く表示は「加工食品品質表示基準」というルールで、牛乳以外は禁じられています。障碍者は迷わず牛乳を選ぶことができるというわけです。

過去に牛乳の容器がわかりにくいという声が出ました。

そこで業界は、2000年5月以降に試験的に切欠きをつけた容器を流通させました。その後、視覚障害者の人たちへアンケートをとると、「わかりやすい!」という声が増えたため、2001年9月、農林水産省は紙パックの牛乳に「切欠き」をつけることを決めました。同年12月ごろから流通が開始されます。

まとめ バリアフリー設計の紙パック

切欠きは、中身が生乳100%の「種類別 牛乳」にのみについている印になります。

コーヒー牛乳にも、イチゴ牛乳にもついていません。

ただし、これはあくまでも任意の表示。切欠きをつけているメーカーとつけていないメーカーがあります。

シャンプーとリンスを区別するためにシャンプーボトルの横のギザギザなどがありますが、牛乳のパックにも同じように優しいバリアフリーがあります。

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