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汗がしょっぱい理由とは?

雑学と豆知識

太陽の照り付ける日、ジムで運動をする時間など、気温や室温が上がっている空間では汗がたらたらと吹き出してきます。

髪の毛は特に熱がこもりやすいので、頭皮の毛穴という毛穴からどんどん汗が溢れ出していきます。その汗はおでこを伝わり眉毛へ。

その眉毛をそのまま通過してしまった汗は目に落ちてきます。

顔中の毛穴から汗が止まりません。

唇と鼻の下の間から汗が出てきました。

その汗が流れてきて口の中へ入ります。

止まらない汗ですが、このときに口に入った汗はどのような味がしますか?

しょっぱい味がすると思います。

なぜ、汗はしょっぱい味をしているのでしょうか?


人間は汗をかくパラ。味はしょっぱいみたいパラ。なんでしょっぱい味がするパラ?

汗がしょっぱい味をするのはなぜ?

暑い日、暑い場所でかく汗。夏だけではなく、冬も汗をかきます。例えば、冬によく足を運ぶ人が多い温泉・銭湯。ここではサウナがある場所が多いので利用していることもあるでしょう。サウナの汗の量は半端ではありません。

でも、この汗が口に入るとしょっぱい味がしますよね?なぜこのような味がするのでしょうか?その反面、しょっぱくない人もいます。

人の身体の中には塩分が含まれています。塩分濃度が多ければ「むくみ」となるため、ダイエットや美容面でもあらゆる対策がとられている厄介者です。人が必要な塩分量は極めて少なくていいので、それ以上に含まれた塩分を身体の外へ出すために、汗として出てくるのではないでしょうか?

そのため、塩分がでた汗ということでしょっぱい味がする!

次に考えられる理由は…。

生物はそもそも海で誕生しました。現在の人もネズミから猿になり進化した形です。元を辿れば地球上の生物のほとんどが海に繋がります。

海水はしょっぱいですよね。つまり、人の身体には水分量が70%ほど含まれているので、その中に海で生活していたときの名残のような成分が残っている。汗をかくことで、その微妙に作られている海成分が出ているからしょっぱい!

果たして正解は?

なんで汗をかくの?

汗をかくとしょっぱい味がしますが、実はこれ、汗をかくのが下手くそなことが原因にあげられます。

そもそもなぜ人は汗をかくのでしょうか?知っている人も多いと思いますが、「体温を下げるため」ですよね。もっと詳しくいうと、「脳の温度を下げるため」です。

風邪などで熱を出したら早く熱を下げなければ危険です。熱を計ったときに40度を超えたら赤に近い黄色信号です。っというのも、脳は40度以上になると危険な状態になるから。

生卵をお湯に入れて加熱すると、たんぱく質が変性してゆで卵になりますが、脳でも似たようなことが起きます。周囲の影響などで脳の温度が急激に上がると、脳は汗をかくように命令信号が発信されます。

風邪をひいたときに汗をかきやすいのも、脳が汗をかくように命令を出しているからです。汗をかくことで周囲の温度を冷やす「気化熱」により、脳の温度や体温を下げることができます。

汗をかく作用は体温調節をするための重要な機能。

人間以外にも、犬は舌を出して激しく呼吸をすることで冷たい空気を取り入れて脳を冷まし、猫は全身をなめることで唾液を蒸発させることで身体を冷やして体温調節をしています。

汗をかくとしょっぱい味がする理由

汗は血液ですが、血液は「赤血球・白血球・血小板・血しょう(液体成分)」で構成されています。

赤血球・白血球・血小板は、血管の中をそのまま移動しますが、体温が上がると血しょうは汗腺の中へ入り込み汗になるのです。

その血しょうですが、成分を見てみると「カリウム、ナトリウム、カルシウム」などの食べ物からしか摂取することができない栄養素「ミネラル」が含まれています。

そうなると、大切なミネラル成分が身体の外へ出ていかないのか心配になりますが…。

大丈夫。汗腺がフィルターの役割をすることで、ミネラルを体内に戻して水分だけを汗として出そうとします。人間の身体ってすごいですね。

つまり、汗をかくことが上手な人は、99%の水分で汗をかくことができるため、無味無臭の状態になります。一方の、汗をかくことが下手な人は、汗腺がうまく働かずにミネラルを汗と一緒に出してしまっているのです。

大切なミネラルの栄養分まで外へ出しているとは…。

中でも身体の外へ汗と共に出てしまう栄養素は「ナトリウム」と「塩素」になります。この成分が皮膚の上で混ざり合うことで、「塩化ナトリウム(塩)」に変化。

むくみの原因になる塩分が出ていくのはいいですが、塩分が汗と混ざることで、しょっぱい味がしたり、汗臭さやベタベタの原因につながるため困ったものです。

また、この状態が続いてしまうと、手足に痙攣やしびれが発症しやすくなります。その代表例として熱中症があげられます。

熱中症対策に塩飴がベストだというのもこの理由です。

汗をかくのが下手な人は必要な塩分までも外へ出してしまうのです。

正常な汗をかく、しょっぱい味にしない改善策

汗がしょっぱいからと言って笑っている場合ではありません。健康な汗をかく必要があります。どうしたら汗を正常なものに改善することができるのでしょうか?

それは汗をかくことになれること。

普段から汗をかいて汗腺を鍛えることがとても重要です。汗腺トレーニングをしましょう。

汗腺トレーニングのやり方

  1. 42度前後のお湯を用意します
  2. 5~10分ほど、手足の先端をつけます

手足をお湯につけることで、温まった血液が全身を温める効果に繋がり、脳から「汗をかくように」という電気信号が出やすくなります。3週間ほどトレーニングをすることで、健康な汗に変えることができます。

まとめ 汗腺のフィルターが正常に機能しない

汗がしょっぱい味がする理由は、水分と一緒に出たミネラルが身体の外で塩に変化するため。

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