童謡「証城寺の狸囃子」悲しいタヌキの物語とは?

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童謡「証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)」という歌があります。

怖い童謡だと言われていますが、どのような話なのでしょうか?

タヌキとキツネは昔から人を騙すと言われてきました。この言い伝えと何か繋がりがあるのかも知れません。


しょ しょ しょうじょうじ~♪しょうじょうじのにわは~♪つ つ つきよだ みんなでて こいこいこい~パラ♪「しょうじょうじのたぬきばやし」パラ~♪ポンポコリンのたぬきの歌パラ。

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童謡「証城寺の狸囃子」の歌詞に隠れた悲しい物語

「証城寺の狸囃子」は童謡になります。

モデルになったのは證誠寺。実は、この歌には怖い話が潜んでいます。伝説になる物語を見てみましょう。

童謡「証城寺の狸囃子」のモデルになったのは、浄土真宗本願寺派の證誠寺です。江戸時代の初期に誕生したと言われています。

このお寺で起きた「狸の伝説」がありますが、「分福茶釜」(群馬県館林市)や「八百八狸物語」(愛媛県松山市)と並び、日本三大狸伝説の一つとされています。

竹藪の中にいる妖怪

昔々、證誠寺の辺りは「鈴森」と呼ばれ、竹藪が生い茂るような場所でした。

夜はもちろんのこと、昼間でも太陽の光をさえぎる多くの竹により、薄暗く薄気味悪いところだったそうな。

実はこの場所、夜になると「一つ目小僧」や「ろくろ首」などの妖怪が出てくるとの噂が後をたたないいわくつき…。

ひぃいいい~

證誠寺にやってくる和尚

不気味な場所として知られる證誠寺の周辺に、新しく1人の和尚がやってくることになりました。

ある晩のこと、和尚の目の前に「一つ目小僧」や「ろくろ首」が現れました。

うわー!!!

っと、普通なら腰を抜かすほど驚くはずが、なんと和尚は全く動じずに驚くことはなかったのです。

なんやねん!

妖怪の正体は狸

證誠寺の周辺に現れる妖怪は多くの人間を驚かせていました。

でも、和尚は全く驚かない。

実はこの妖怪の正体は、證誠寺周辺の森を住処にしている狸だったのです。この狸達は、「一つ目小僧」や「ろくろ首」に化けて、この場所を訪れる人間達を驚かしては楽しんでいたのです。

タヌキに化かされた!

しかし、新しくこの場所にやってきた和尚は、狸が化けた妖怪を見ても平然としていたため、狸たちのしゃくに障り、ひときわ大きな親分格の大狸は「ぜひとも和尚さんを驚かせてやろう」と思い立ちます。

狸の作戦

季節も涼しくなる秋の晩に、お寺のお庭から音がしてきました。だんだんとその音は大きくなり、大騒ぎをしているのです。

すっかり寝ていた和尚も目を覚まし、大騒ぎがするお寺のお庭へ様子を見にいきました。そして、耳を凝らしてみると、太鼓や笛でお囃子をしているようでした。

不思議に思い、もっと様子を見たくなった和尚はこっそりとお庭を覗きました。

なんじゃこりゃー

すると、庭の真ん中では大狸が大きな腹を叩いてポンポコポンポコポンポコリンと調子を取りながら、それを囲むように何十匹もの狸が楽しそうに唄い踊っているではないですか。

狸達はこれで和尚が驚くに違いないと思っていました。

参戦する和尚

楽しそう~♪

和尚は狸の思うようにはいきませんでした。

お寺のお庭で楽しそうに唄い踊る狸を見て、和尚もついつい楽しくなってしまったのです。自慢の三味線を持ちながら思わず庭に出て、三味線を一緒にひきながら楽しそうにする和尚。

「これではまだ驚かないのか!?」

狸たちは和尚に負けじとさらに大きな腹鼓をポンポコポンポコポンポコリンと鳴らす。

大きな愉快な音に負けじと、和尚も三味線で対抗し、それはまるで和尚と狸の音楽合戦でもしているかのようじゃった。

大狸の腹が破けて死ぬ

和尚と狸たちは毎晩、唄い踊っていました。

でも、4日目の晩に悲劇が起きてしまったのです。

毎晩お寺にきては大騒ぎをしていた狸が、今日は来ない。不思議に思っていた和尚は翌朝、お庭で見つけました。

それは、調子を取っていた大狸が腹を破って死んでいた姿だった。

それを不憫に思った和尚はその大狸を懇ろに弔ってやったそうな。

日本で多い怖い童謡

「証城寺の狸囃子」は、バッドエンドな物語になっています。

てるてる坊主も怖い歌詞が隠されていますが、日本では子供に「危険」や「抑制」などを伝えるときに、遠回りに言うことがあります。

例えば、「寝ていると牛になる」とか、「嘘をついたら針を千本飲む」など。歌にすることで子どもにもわかりやすく、「いけないこと」について恐怖心を植え付けてきたのかもしれません。

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なぜ「証城寺の狸囃子」の伝説が生まれたのか

なぜ證誠寺でこのような伝説が生まれたのでしょうか?

実は、この辺りは真言宗のお寺が多く、浄土真宗のお寺は木更津で1か所だけしかありません。他の宗派には見られない行事や法要が、周辺の村人にとって不思議なものにうつっていたのです。

その一風変わったお寺の姿が、伝説のもとになったと言われています。

現在では、町中にたぬきの像やイラストがあったり、地元の子どもたちが伝説にちなんでたぬきと和尚の扮装をしておどるたぬき祭りが開かれたりして、町を盛り上げています。

まとめ 和尚に負けじと踊り過ぎて死んでしまった悲しい狸

ちなみに、死んでしまった大狸には、かずさ御前という娘がいたそうです。しかも今でも生きてると言われています。

1973年には證誠寺で愛媛県松山市出身のたぬきである本陣狸大明神と結婚式をあげたあと、北海道札幌市の本陣狸大明神社に移り住みました。

江戸時代からずっと生きてる化け狸…。


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