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金魚の白点病の原因と治し方とは?【治療法】

金魚の白点病を治したい! アクアリウム

白点病はアクアリウムをしているとよく発病をして目にすることが多い魚の病気です。

熱帯魚にも症状が出ますが、特に金魚に多く見られます。


(出典:i0.wp.com)


尻尾に白いつぶつぶ模様がトッピングされてるパラー!

白点病の原因とは?

それは、白点病です。観賞魚のポピュラー的な病気になります。発症した魚は身体の表面が白い点で覆われていく特徴をもちます。

白点病は、金魚を飼育しているとよく発症するため、「金魚の風邪」とも言われています。

では、白点病の正体はいったいなんなのでしょうか?

「白点虫」という寄生虫が、金魚の身体に寄生をすることで発病します。白点虫は金魚の栄養をもとに水槽の中で増殖し、金魚へ寄生をしながらどんどんその数を増やしているのです。

白点病を引き起こすウオノカイセンチュウ

淡水魚の白点病をひきおこすのは、ウオノカイセンチュウ(淡水白点虫 学名:イクチオフチリウス・ムルチフィリス)と呼ばれる繊毛虫の一種です。

海水にいる魚が発症する白点病とは種類が異なります。金魚に寄生することにより、微生物の子供のような状態であるホロントとなり、それから金魚から離れる大人の状態シストになります。

つまり、卵から子供の間は宿主である金魚や観賞魚の身体に寄生し養分を吸い取り、成長して大人になると水中を彷徨うのです。金魚の身体に見られる白点は、ホロントの状態の時です。

白点病になる原因はどこにあるのでしょうか?

主な原因は、外部から持ち込まれたものが多いとされています。要するにショップや野生で持ってきた水草や魚に白点虫がついており、それを水槽の中に入れてしまうことで侵入を許してしまいます。

白点病を発症した魚の行動

白点病が発症した金魚や熱帯魚は、痒みに襲われてます。身体が痒くなるため底砂や壁面などに身体をこすりつけるようなしぐさをみせるようになります。

ただ、金魚に体力がある場合、白点が見えていない段階では自力で治すこともあるため白点病だと判断するのが難しいです。

体力が消耗をしている金魚は寄生虫の繁殖能力に負けるため、日に日に白点病の白い点が数個程度、身体やヒレについているのを確認できるようになってきます。

白点病の症状が更に悪化をすると、白点が全身に増えてきて見るからに元気をなくした状態に陥ります。

例えば、水中の底で動かなくなる、餌を食べない、呼吸が荒い、金魚の場合は背びれが常に垂れているなど。

金魚以外でも、魚の背びれは体調がよく現れるため、体調管理の1つのパラメータになります。ホバリング状態で、加速をして泳いでいないのに背びれが常に垂れている場合は元気がありません。

白点病が発症した金魚や熱帯魚は最終的に、金魚の体の粘膜が広範囲に白濁してきてボロボロになり死んでしまいます。

白点病が発症しやすい時期

白点病は水温の急激な変化が起こりやすい季節に発症しやすいことでも知られています。

季節で言うと、春や秋です。

金魚は水温の変化に弱く季節の変わり目はストレスがかかります。その反面、水温変化により白点虫は活発に動き出します。

金魚の体力が落ちて寄生しやすいときに、白点虫は恐ろしい牙を向けてくるのです。白点病が発症したときの対処方法を見ていきましょう。

白点病の対処法

シストとなった白点虫は、水中や底床で増殖をしています。そして、再び金魚に寄生するというサイクルが5日間ほどループします。

もしも寄生ができなかった子供は48時間で死滅をすると言われています。

シスト化した白点虫は休眠状態になることが出来ます。休眠状態は死んではいないので、白点虫が活動して繁殖ができる環境になれば、また寄生ができるタイミングを狙ってくることになります。

つまり、白点虫がいる水槽は、日光消毒付きのリセットをしない限り完全な駆除が不可能です。ただ、対処方法はあります。

水温を30度前後に上げる

水温をあげる治療法です。実は白点虫は25℃以下の水温を好み、高水温は大の苦手です。

常に水温が30℃をこえるような水槽では、ほとんど白点病は発症しません。

しかし、30℃前後にとどめておく必要があります。水温を上げすぎると魚にも負担をかけてしまうため体力が落ちて逆効果になる可能性があります。

水温を上げる場合はショックを起こさないように1時間に1℃程度ずつ上げていきましょう。とくに水が冷たい冬は要注意です。

金魚の場合でも水温を28℃~30℃ほどにあげてあげれば効果はでてきます。白点虫は、25℃以下の水温で繁殖し、25℃以上だと生存は可能ですが活動が停止されます。

そして、30℃以上だと魚の体内に寄生している白点虫も暑すぎて体外(水中)に出ます。また、高水温にすることで白点虫のサイクルスピードを上げ、魚から離脱するのを早める効果にも期待が出来ます。

白点病の改善が見られた場合は、水槽の水を全て入れ替えましょう。または、水槽や器具を太陽の直射日光で消毒リセットすると安心です。

メチレンブルーで薬剤浴

魚用の薬に頼るのも効果的です。メチレンブルーや、マラカイトグリーンなどの薬品が効果があり。病気にかかった魚とは別に、水草や他の魚が同居している場合は隔離して薬浴させます。

メチレンブルーは色がつくため、10L程度入るタライがあると便利でしょう。

魚の飛び出し予防のために蓋が必要です。薬浴に使う薬品の効果は3日~6日程度。時間が経過するにつれ薬の効果が薄くなります。

そのため、追加投薬をする必要があります。ライトをつけると薬の効き目が早く切れてしまうため、部屋の間接光で補いましょう。

また、エチレンブルーは水中にいる細菌と、水中の寄生虫に対して効果を発揮します。つまり、魚の体内にいる病原体や卵の状態になっている病原体には効果がないのです。

そこで重要なのが白点虫の成長サイクルです。

5~7日のサイクルの中で、病原体が水中を漂う間のみに効果がある薬なので、『1週間~2週間は薬浴を続けなければいけません』。

仮に白点がなくなったと思いメイン水槽に戻すと、生き残りの白点虫に再び侵されてしまいます。

水温が30℃以上だと魚の体内に寄生している白点虫も暑すぎて体外(水中)に出るため、体外に出た瞬間に薬により駆除出来ます。


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塩水浴で点滴療法

金魚の塩浴は人間でいう点滴のようなものです。金魚の浸透圧0.5%濃度の塩水を使い塩水浴をさせましょう。

健康な金魚は自力で浸透圧を調整していますが、塩水を加えることで負担が減ります。塩の量が少なすぎても多すぎてもNGなため、しっかりと計りましょう。

体力を回復させる効果があるため、初期の白点病の場合は自力で治療ができる個体もいます。ただ、2日程様子を見て白点が増えている場合は早急に高水温治療や薬浴に移行します。

鷹の爪を使う

鷹の爪(唐辛子)を使用した治療方法もあります。鷹の爪にはカプサイシンという成分が含まれていますが、この成分の殺菌作用により白点虫を退治する治療法です。

水草や魚に副作用が無く、簡単に治療を行なえるとして取り入れる人が増えているようです。

水10リットルに対して鷹の爪1本を目安にします。輪切りにした鷹の爪をバラバラにならないようネットやストッキングに包み水に浸します。

ただ、水草や他の魚なども一緒に治療することができるため良いのですが、効果があるのは白点病の初期段階の場合が多いようです。

2日程度様子を見て効果が感じられない場合には、薬浴に切り替えるようにします。

白点病は魚を飼育しているとよく出くわす一般的な病気です。金魚は特に発症しやすいイメージです。しかし、早期の発見なら助かる確率が高いです。

水槽の底で動かなかったり、背びれが倒れて元気がない場合は身体の表面に白い点々がないか観察しましょう。

まとめ 早期発見!早期治療

ヒーターで30℃前後の高水温にしながら、メチレンブルーで薬浴するのも効果的!

白点病の原因になる白点虫を全滅させるのはほとんど不可能です。予防するには金魚にできるだけストレスをかけないことが大切です。そして白点虫が増殖できない環境にすることも重要。

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