ヒメタニシは石巻貝とは違い、水槽内でも繁殖が出来る貝になります。ヒメタニシは藻や残りエサ、水槽内の有害物質を食べるため人気のある貝です。
ヒメタニシを繁殖させるのにこれと言った特別なことはしなくてもいいです。ヒメタニシは雄と雌がいますが、一緒に水槽の中に入れておけば勝手に繁殖して増えていきます。
ヒメタニシを増やすにはなにをしたらいいパラ?
ヒメタニシの繁殖とオスメスの見分け方
ヒメタニシは増やすにはオスとメスを水槽内に入れる必要がありますが、雌雄の見分け方は触覚の違いですぐに分かります。
雄は触覚の片方が丸まっており、雌は触覚が両方とも真っ直ぐに立っています。
「雄(オス)=右、雌(メス)=左」
ヒメタニシの繁殖時期
自然界では、水温が高くなる6月から8月にかけて繁殖が行われます。田んぼが近くにある川の浅瀬などで見つけることが出来ます。
水槽内にヒーターを入れると、年中繁殖をさせることも可能です。大体30~40匹くらいの稚貝を出産します。
ヒメタニシは卵生ではなく卵胎生です。ミナミヌマエビのように、雌が直接稚貝を出産するため、水槽内に卵を産み付けて景観を損ねてしまうことはありません。ここが石巻貝と大きく異なります。
また、他の巻貝は数百から数千個の稚貝や卵を生みますが、ヒメタニシはそこまで多くはないため、過剰に増えてしまう心配もほとんどありません。
雌と雄がいなければ子供も誕生しないため、増やし過ぎた場合は、触覚を確認して雄雌を振り分けることで制限することも出来ます。
ただ、ヒメタニシの雌は、雄の精子をストックしておく機能があるようです。一度交尾した雌がいれば雄がいなくても繁殖します。繁殖させたくない場合はここが難しいところ。
自然界から採集してきた雌の個体は、1匹だけで飼育していても繁殖する可能性があるため気をつけておきましょう。
タニシの種類 見分け方
タニシには種類があります。自然界から採取をする場合には間違えないようにしましょう。
カワニナ
自然界で採取をする場合は見分け方が少し難しいです。タニシには種類が多いからです。実際はタニシではありませんが、ホタルの餌として有名な「カワニナ」はコケ取り能力はあります。
水質を綺麗にする能力はないといわれています。カワニナはトンガリコーンのような形をしています。
マルタニシ
マルタニシは殻が丸型をしています。ヒメタニシと見分けが難しいタイプのタニシです。
ジャンボタニシ
ジャンボタニシには基本的に気をつけてください。ジャンボタニシがメインの水槽ならいいのですが、藻とり用として水槽にいれるのは注意が必要です。田んぼなどに生息します。
そしてピンクの卵を膨大に産み付けます。見た目も数も厄介です。数千を軽く超えるため、水槽内が貝まみれ。孵化したらリセットしか解決方法はありません。
ちなみに、この卵には毒があります。触らないように気を付けましょう。
ヒメタニシ
水質を綺麗にするヒメタニシは以下になります。食べ方を見ると象みたいな鼻に見えます。また、貝を閉じる蓋を持っています。裏返っても自力で起き上がることも出来ます。
(出典:oitamedakabiyori.com)
まとめ タニシの種類は豊富
タニシには種類が多く、似たようなものがあります。大きさですぐに判別できますが、ジャンボタニシと間違わないように注意しましょう。
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