水槽に水を入れておくと、ある日なにやら異臭を感じることがあります。
いったいなぜ悪臭を放つのでしょうか?
その理由とは?
生ごみのようなドブのようなにおいがで鼻がツーンってするパラ。試しに水槽に水を入れてみたパラ。忘れてたパラ・・・。なんでくさくなったパラ・・・。
水槽から漂う異臭・悪臭とは
水道水の中には塩素が入っているため、消毒されています。でも…。
水道水には塩素が入っているため消毒がされていますが、1日おくと塩素は蒸発するので、消毒の塩素がなくなると雑菌の繁殖が始まります。
3日もあれば水がどんどん腐っていきます。ペットボトルも早く飲まないとすぐに雑菌が増えていくのと同じです。特に夏はすぐに水が腐れやすいため注意が必要になります。
アクアリウムは、水を腐らないようにするのも大切なこと。水槽で飼育をしていて、水が臭くなる原因をみていきましょう。
水槽の臭い
水槽の水の匂いというのは、通常サイクルのバランスが取れている水槽内の場合は『無臭』です。しかし、人によっては土や川のような臭いがする人もいます。水槽の主な臭いは以下に挙げられます。
- 土の臭い「問題なし」
- 魚の臭い「問題なし」
- カビの臭い「問題あり」
- 腐敗した臭い「問題あり」
- その他の臭い
カビが繁殖すると鼻がツンとするような臭いを発生させます。カビは水槽内に次々と増殖していくため早急に取り除く必要があります。
カビを除去する商品なども販売されていますが、藻類からカビは発生しやすいため、藻や床材のカビや苔を食べてくれるエビや魚を導入すると強い味方になってくれます。
なによりカビを取る手間が大幅に減少するため飼育管理が楽になります。
水が臭くなる主な理由
水が臭くなる原因は数多くありますが、その中でも比較的声の多い原因を見てみましょう。
バクテリア
動物は糞や尿をしますが、これらには有害物質が含まれます。自然界の中にはバクテリアという生物が存在しますが、このバクテリアは魚の糞や餌を分解し、無害にしてくれるためアクアリウムを楽しむ上で非常に重要な存在になります。
バクテリアは水槽に水をいれて間もない状態では十分に繁殖していないため、分解しきれずに餌や糞が悪臭になります。
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餌が腐る
魚にエサをあげるときは与えすぎに注意する必要があります。これは食べきれずに余った餌が腐敗し、水質を悪化させてしまうからです。
また、フチ付きの水槽は餌がフチに乗り、そのまま腐ってしまうことが多いため気を付ける必要があります。
魚の死骸(死体)を放置
10匹程度の飼育なら目が行き届きやすいですが、50匹や100匹など増えていくとすべてに目が行き届きにくくなります。
1匹や2匹が水槽の底や水草などに沈んでいることもあり、体液が流れると共にやがて悪臭を放ちます。
死んでしまった後はすぐに取り出すことが大切です。または、死骸を食べるミナミヌマエビやヤマトヌマエビを混泳させておくのも良いでしょう。
水の替えすぎ
悪臭を放つからといい過剰に水を替えるとバクテリアが育ちにくくなるため、逆にいつまでもにおいが取れない場合があります。
ろ過材の能力低下
ろ過の能力は飼育数が高くなると追いつけなくなり、水槽内が汚れてしまいます。掃除をすることで、ろ過能力が高まり悪臭を水槽内から取ることが可能です。
どうしても臭いがとれない場合は、水槽規格よりもワンランク上のろ過機を設置してみるのも一つの手になります。
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コケのにおい
水槽が匂う原因の一つにコケ(苔)があります。この場合「藍藻(らんそう)」という苔になりますが細菌の仲間です。
エサの食べ残しが多い場合や光量が強い場合など、水槽の環境バランスが崩れているのが原因です。ホース等で吸出し除去します。
水槽を臭わないようにする対処法
水槽が嫌なにおいを発しないように対処方法を見ていきましょう。
水草で臭いを抑える
水草は魚やエビなどから出る猛毒を吸収し、無毒化にする水の浄化作用があります。水草の量にもより、期待するほどではありませんがレイアウト効果も高いため利用して損はありません。
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活性炭
悪臭を除去するために有効として長年の信頼がある活性炭は匂い成分を炭に吸着させるというものです。アクアリウム以外にも部屋の消臭剤やシャンプーなど多くの用途で使用されています。
殺菌灯
海水水槽は着けている人が多いと思いますが、淡水水槽や水草水槽の場合はあまり利用していない人が多いです。
殺菌灯は紫外線の力で、水槽の病原菌や藻などを強力に殺菌する能力があるため、水槽の臭いを大幅に減少してくれます。
外部フィルターに接続したり、水中ポンプを繫いで循環させて殺菌灯を通過させることにより殺菌します。
消臭ミスト(スプレー)
水槽へ数プッシュしたら水槽の臭いを消してくれるため、急な来客時にも役立ちます。アクア専用のものは天然成分由来の成分が配合されているため、熱帯魚や水草にも無害です。
コケとり生体を入れる
藻類が水槽面や水草に多く付着すると臭いを発生します。水草にはミナミヌマエビやヤマトヌマエビで対処できます。
魚系はオトシンやサイアミーズフライングフォックスなどになり、貝類は、石巻貝やヒメタニシなどです。
まとめ 水を安定させることが重要
水はとてもデリケート。この世の生物のほぼ全てが水を必要として、その水の中で生きています。人間も60%~70%の水分で構成されています。
水は雑菌が繁殖しやすく、ときにはそれが異臭を放つ原因になるのです。カビやコケ、そして餌の残しが原因で異臭を放つ場合も。癒しを求めるアクアリウムで「異臭」は逆効果になるので、いかにして水を安定させていくかが大切なポイントになります。
石や水草の隙間に入った餌はエビや魚に食べてもらったら便利で安心です。水槽内の環境バランスが大切。バクテリアの発生がよくなると自然に匂いも消えていきます。