コケを食べてくれる生体は多くいますが、サイアミーズ・フライングフォックスもその一つです。
サイアミーズ・フライングフォックスは、オトシンクルスやアルジーイーターと並び、アクアリウムでは人気種になります。
その理由はサイアミーズ・フライングフォックスにしか出来ないコケ取り能力があるためです。
黒髭コケが大繁殖パラ・・・。
サイアミーズ・フライングフォックスの黒髭コケ(藻)取り対策
黒髭藻は張り付くように生えます。取るのは大変…。しかし、黒髭藻を食べられる生体がいます。その名は「サイアミーズ・フライングフォックス」。
サイアミーズ・フライングフォックスの苔処理能力は、オトシンクルスよりも圧倒的に高いです。
また、オトシンクルスは黒髭コケを食べませんが、サイアミーズ・フライングフォックスは黒髭コケを食べてくれるため、貴重な存在です。
サイアミーズ・フライングフォックスのデータ
- 体長:~約15cm
- 水質:弱酸性〜中性
- 水温:23℃〜26℃
- 寿命:約10年
低層から上層までを泳ぎますが、基本的に低層メインです。泳ぎは非常に素早く、ジャンプ力があります。驚いた拍子に水槽から飛び出すことがあるため、水槽の蓋は必須です。
サイアミーズ・フライングフォックスの難点
サイアミーズ・フライングフォックスは、水槽に出現するコケを食べてくれるので期待して飼う人も多いです。
しかし、性格が大きく異なる傾向が強いことから当たり外れが大きい魚でもあります。同じサイアミーズ・フライングフォックスでも、黒髭藻を食べる個体と食べない個体がいます。
また、大人になると黒髭苔を食べなくなる可能性が高いです。ウィローモスなどの柔らかい苔も食べてしまうことも…。もちろんウィローモスに興味のない個体もいます。
メダカやグッピーやテトラなどの熱帯魚用に与えた人工餌も積極的に食べますが、そっちのほうが美味しいと分かれば、苔をあまり食べなくなる個体もいます。個体差が大きいから魚としても知られています。
間違わない!サイアミーズ・フライングフォックスの類似種
サイアミーズ・フライングフォックスの寿命は10年です。長生きします。サイアミーズフライングフォックスは、同属の紛らわしい魚が複種類いるため、購入時に見極める必要があります。
「サイアミーズ」が付かない「フライングフォックス」や「シャムフライングフォックス」は、成長すると性格がサイアミーズ・フライングフォックスよりも凶暴化する傾向が強いです。
苔も成長すると食べなくなるため、藻取り生体で入れる場合は期待する効果は得られない確率が高いでしょう。
見分け方は黒いラインを見ます。類似種は黒いラインが途中で途切れており、本物のサイアミーズ・フライングフォックスは、黒いラインが尻尾まで伸びています。
(出典:grass-design.info)
サイアミーズ・フライングフォックスの餌と混泳
サイアミーズ・フライングフォックスは雑食性です。エサは何でも食べます。底砂に落ちた残り餌も水中を漂う餌も食べます。
サイアミーズ・フライングフォックス用に餌を与えなくても、水槽の苔も食べるため、よっぽどのことがない限り餓死するようなことはないと思います。
痩せているようなら、プレコなどの沈殿系の餌を与えて様子を見るとよいでしょう。人口餌を気に入ったら藻を食べなくなる個体もいるため、そこのところは注意が必要です。
また、サイアミーズ・フライングフォックスが小さい時にはミナミヌマエビなどを襲って食べることはないでしょう。
しかし、大きくなると稚エビは食べられる確率が高いです。成エビはとくべつ恐れているようには見えませんでした。サイアミーズ・フライングフォックスが近くにきても、ツマツマいています。
水草を多く入れるとよいですが、サイアミーズ・フライングフォックスは水草をかきわけて藻を食べるため、ミナミヌマエビは見つかる可能性が高いです。
ヤマトヌマエビなら少しは安心ですが、成長して凶暴性がでた個体だと、成エビ関係なく食べられる可能性はあります。
突然発生する黒髭コケは繁殖力が高く、すぐに広がってしまうため景観を損う原因になります。
サイアミーズ・フライングフォックスを投入することで対処は可能ですが、人口餌になれてしまうと黒髭コケを食べなくなることが多いです。初めから過度の期待はせずに観賞用として飼育するとよいかもしれません。泳ぎ方も面白いです。
まとめ 個体差がある
気難しい魚ですが、良い個体なら黒ひげ苔を掃除してくれます。
【2匹】
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