水草を綺麗に、そして元気に成長させるには栄養を与える必要があります。
水草が必要な栄養素は主に窒素やリンやカリウムなどがあげられます。
水草はリンや窒素を栄養にしています。
これらの栄養分は熱帯魚やエビを飼育している水槽内でフンなどが溜まり、少しずつ蓄積されていくのであまり気にしなくて良いです。
たくさん水草をいれても大丈夫パラ?栄養は摂れるパラ?水の中の植物も栄養が必要パラ。
水槽内に栄養を添加して水草を元気にする方法
水草水槽のように水草メインでアクアリウムを楽しむ場合は、栄養を限られたスペースで取り合うことになるため、不足気味になることもあります。
固形肥料と液体肥料の違い
枯れないようにするために栄養素をあとから追加することを「追肥」と言いますが、『固形肥料タイプ』と『液体肥料タイプ』に分けることができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
固形肥料の特徴
植物に必要な栄養を固めて作った、固形タイプの肥料になります。使用方法として、ソイルや砂利、川砂などの底床に埋めて使うことを目的としています。
川砂・砂利の場合
底床に砂利や川砂を使用する場合は、栄養素が含まれていません。そのため水草を成長させるために生体を投入するか、肥料を与えることになりますが、固形肥料を砂利や川砂に埋めるようにしてから水草を植えます。
『川砂・砂利 → 固形肥料 → 川砂・砂利 → 水草』このように固形肥料をサンドイッチにします。
ソイルの場合
ソイルは元々栄養素が含まれているので通常はあまり使用することはありませんが、栄養系ソイル以外のソイルを使用している場合は、高栄養を求める水草を育てる時に固形肥料が有効です。
また、栄養系ソイルを使用していても含まれる栄養素は徐々に薄くなっていきます。そこで固形肥料を追加することで補うことが出来ます。
固形肥料のメリット
固形肥料のメリットは、栄養が不足し、葉が白くなった水草の根本だけに埋めるなど局所的な使用が可能な点。
固形肥料のデメリット
固形肥料は根からの吸収を目的にしていますが、水中にも溶け出します。これはメリットでもありますがデメリットでもあります。
豊富に栄養が含まれた肥料が底床からむき出しになっている場合は、水中に大量の栄養素が流れ出してしまうことを意味しますが、水草が吸収しきれない栄養はコケなどの栄養になります。
つまり水槽内に過剰な栄養が溜まることで苔の発生頻度が劇的に増えてしまうのです。
たくさん肥料を入れると成長をして元気になるというわけではありません。そこが水草水槽の難しいところでもあり、面白いところでもあります。適量を守り固形肥料は必ず埋めるようにしましょう。
液体肥料の特徴
液体タイプの肥料です。使用方法は、水にそのまま添加し、全体的に栄養を行き届かせることが出来ます。
陸上の植物とは違い、水草の場合は根からだけでなく葉からも養分を吸収します。水中の栄養素を葉からも取り込むため、水自体に栄養が含まれている必要があるのです。
液体肥料のメリット
生体から出る栄養やソイルからの栄養が水中に溶け出しますが、それだけでは量が足りない場合や、水中からの栄養吸収をメインに成長する水草に対して有効です。
液体肥料のデメリット
水槽は基本的に夏は1週間に1度、冬は2週間~1ヶ月に1度の水換えを行います。液体肥料は水に溶けるタイプのため、水換えを行うと液体肥料の効果も薄れます。定期的に液体肥料を添加していくことになります。
肥料の過剰な投与は水草にとって悪影響です。立ち上げ当初の追肥はコケになりやすいため注意が必要です。肥料を与える目安の一つとして、緑色の新芽が白っぽくなってきたら追肥をしてみるとよいです。
肥料には、固形肥料と液肥がありますが一長一短です。根にピンポイントで栄養を送るには固形が適しています。浮いている水草やベアタンク飼育では液肥になります。
- 固形肥料
根系水草 - 液肥
浮遊系水草
まとめ 過剰な栄養は禁物
固形肥料を溶かしたら、液体肥料に応用できますが、自分で溶かして作る場合は水槽に合った量が難しくなります。固形肥料を水にそのまま溶け込ませるとコケが発生しやすいので注意が必要です。