☆「もののけ~たち~だけ~♪」☆
「もののけ姫」は大自然を舞台に人間と動物の間を複雑に描くジブリ映画ですが、主人公のアシタカとサンのその後が気になります。
☆「二人は結ばれたの?」☆
「もののけ姫」の舞台は日本パラ。タタラ場は外から隔絶された場所パラ。本来は女人禁制で虐げられた娘達を買い仕事を与えているのがエボシパラ。自分たちを救ってくれたエボシ御前を神様のように敬う女の人たちが印象的だったパラ。
もののけ姫のあらすじ
北の果てに住む一族の青年・アシタカは、強い怨念から「タタリ神」という怪物に姿を変えたイノシシから村を守るために矢を放ち、死の呪いを受けてしまった。
村の巫女・ヒイさまは、西に呪いを絶つ方法があると占い、旅に出たアシタカは、道中で出会った謎の男・ジコ坊から精錬所「タタラ場」とすべての生命を司る「シシ神の森」の話を聞き、それらがあるという西へ急いだ。
そして道中、森の中で山犬と共にいる不思議な少女・サンと出会うことになり…。
「もののけ姫」の世界観に圧倒されます。動物の世界に人間が足を踏み入れていくさまは複雑な気持ちになってしまう。もののけ姫のその後には、どのようなことが起きているのでしょうか?
エボシ御前の裏伝説 もののけ姫
タタラ場で女性たちを率いるエボシ御前は、都市伝説では良く取り上げられています。エボシは、タタラ場にやって来る前には海外にいたようです。
幼い頃に、異国に売られて中国で倭寇の親分に買われたのです。
そして、親分を殺して金銀を奪い日本に戻ってきました。人身売買の被害者のため、同じ境遇にいる娘たちを見て見ぬふりはできませんでした。
☆「複雑な生き様のエボシ」☆
もののけ姫でその後を感じさせる意味深なラスト
ラストシーンでサンは森。
アシタカは「タタリ場で暮らそう」と言っています。
2人は別れたのでしょうか?
サンとアシタカはそれぞれ別の場所で生きることを決めましたが、「文化の違いを融合も対峙も無く、共生の道を開くことができたから」だと言っています。
☆「動物と人間は敵対し合っていた」☆
異なる文化を持ち、異なる集団に属する者が共存せずに、それぞれの生き方を貫いたら、対立や争いを起こすことはないのです。
婚約者の存在「カヤ」
一族の長の候補でもあったアシタカには同じ村に住むカヤという人がいました。アシタカはサンと離れた後に村に戻ったのでしょうか?
カヤはアシタカを「兄様」と呼んでいました。妹ではなく婚約者。兄様という呼び方は、村全体の年長の若者を意味した呼び方です。
アシタカは、エミン族の17歳の少年で村の長になると期待されていましたが、アシタカの性格上、村に戻る可能性は非常に低いです。
アシタカが村を旅立つ時にカヤが贈った小刀は、村の女性が純潔を誓うしるしの贈り物でもありますが、アシタカは髪を切ることで「二度と村には戻らない」という明確な決意をして旅立っています。
☆「つまり、出家の儀式」☆
そして、カヤがアシタカに贈った小刀はサンの手にあり、それを手放した時点でアシタカにはカヤのもとに戻る意思はほとんどないと考えられます。
では、宮崎監督はなにかヒントを残していないのでしょうか?
宮崎監督はインタビューでこのように答えています。
彼らはずっと良い関係を続けていくだろうと思います。それから、サンが生きていくために、アシタカはいろいろな努力をするだろうと思います。
同時に、タタラ場の人々が生きていくためにも、大変な努力を払うだろうと。そのために、アシタカは引き裂かれて、傷だらけになるだろうと思います。それでも彼は、それを曲げずに生きていこうと思って、両方を大切にしようと思い続けるだろう。
だから、彼の生き方は、私たちが今の時代を生きていく生き方に、共通するんだと思うんです。
サンとアシタカは結婚?とその後の結末
都市伝説では、カヤが将来の結婚相手だったにも関わらず、アシタカはサンと出会って惹かれ、そしてサンに告白したことで、その後にサンと結ばれた!
元は呪いを解くための行動でしたが、断髪をして出家の儀式をした時点でカヤと結婚する気はなくなっていました。そこにサンと出会い惹かれていきます。
アシタカは呪いを解く為にタタラ場に来ましたが、最後には呪いのアザも消えて森も自然を取り戻しました。その後、サンに「タタラ場で共に暮らそう」と告げます。
また、アシタカは旅の中で侍の戦にも巻き込まれています。
もしも村に戻るとこれまでの旅で起きてきた「恨み」から故郷が侵略される可能性があります。エミシ族は何世代も同じ血縁で築き上げてきましたが、責任感の強いアシタカは村に災いが訪れると考え、戻る選択肢を考えていなかったと思われます。
そして、タタラ場ではエボシを含め村人にお世話になった恩として村の復興を手伝うのが彼らしいシナリオになります。
サンはタタラ場で暮らさないのでしょうか?
サンとアシタカは結婚しましたが、サンは森でアシタカはタタラ場で暮らし、会いたいときに会っています。アシタカは人間と動物が再び争いを起こさないように距離を保つ救世主になっているのです。
☆「別居!」☆
まとめ サンとアシタカは別居中(たぶん)
サンとアシタカは別居していました。
自然を大切にすることが大切です。
もののけ姫の舞台になった屋久島の美しい大自然を、肌で感じに行ってみてはいかがでしょうか?