沖縄の人が愛飲する飲み物があります。
ところがどっこい!
この味、シップ(湿布)の味がすることで知られる謎の飲み物です。沖縄ではメジャー的な飲み物だと言いますが、本島ではあまり聞きなれない飲み物。このシップの味がする飲み物とはいったいどのようなものなのでしょうか?
気になるその味!
ルートビアが沖縄で人気らしいパラ。沖縄のルートビアを飲んでみたいパラ~♪ルートビアってなにパラ?シップの味がするみたいパラ。
沖縄にある「A&W」ルートビアとは
ルートビアは、19世紀の中頃にアメリカで誕生したルートビア色のハーブ飲料で、ルート(root)は植物の根、ビア(beer)は発酵性飲料を意味しています。
どこにその飲み物はあるの?
ルートビアジュースは沖縄県内に27店舗ほどを展開する、ハンバーガーレストラン「A&W」にあります。ルートビア(root beer)は、アルコールを含まない炭酸飲料の一種のため、子供でも飲むことができます。
ルートビアはサロンパス・湿布の味がしてまずい!?成分は?
材料は、バニラや桜などの樹皮、リコリス(甘草の一種)の根(root:ルート)、サルサパリラ(ユリ科の植物)の根、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドにより作られています。
ルートビアは湿布のような芳香と風味をもたらすことで知られていますが、これは原材料の一部であるカバノキ、トウリョクジュにサリチル酸メチルが含まれているためです。
医薬用湿布の一種とされ、筋肉の緊張を解すしたり、打ち身やねんざ、皮膚病などの治療のために使用される、液状湿布の総称を指します。
いわゆる「飲むサロンパス」!
普通、医薬用湿布と言えば患部に貼ることで、薬効成分を浸透させ痛みを和らげる等の目的で使用される粘着性のある布を指しますが、ルートビアは同様の効果を持つ液状の湿布で身体の内部から治療します。
アメリカの家庭で飲まれていたこのルートビアには、咳止めや痰切りの効果があるとして、子供によく与えていました。飲料としてはチャールズ・エルマー・ハイアーという男性が調合するハーブの量や種類を限定し医薬品として商品化しています。
味は不味いけど病気を治す力を持つ!
もともと家庭で親しまれていたものであるルートビアが、ちゃんとしたレシピの下で作成され、その薬用効果も上がっていると評判になったことで爆発的にヒット!
日本で入手するには輸入商品を扱っているお店や通販などで購入する必要があります。米軍基地が設置されている沖縄では、A&W(通称エンダー)のお店などで職務中の米兵が手軽に母国の味を楽しめるように販売されていたものが広まっていて、容易に入手することが可能です。
店舗数が多く、自販機やコンビニにも卸している為、沖縄県内であればほぼどこでも入手できます。
飲むサロンパス「A&Wルートビア」のはじまり
A&Wルートビアは1919年、ロイ・アレンさんが病気の友人の為に14種類以上のハーブを調合してオリジナルヘルシードリンクを作ったのが始まりとされています。
これが大好評となったため、アレンさんはフランク・ライトさんという人と一緒に会社を設立して、二人の頭文字から会社の名前を「A(Allen)&W(Wright)」にしました。
沖縄には27店舗ものA&Wのレストランがあります。大半は沖縄本島南部に固まっていますが、本島北部や石垣島、宮古島にも存在します。
日本で最初に作られたファーストフード店は、1963年に既に沖縄にお店を構えていた「A&W」で、一般的には1970年に作られたドムドムバーガーが最初とされていますが、A&Wが最初。
ただ、厳密には当時の沖縄は占領されていないため、日本復帰が1972年のことを考えると、ドムドムバーガーが日本で最初というのは間違いではないです。
まとめ 湿布味の飲み物はまずい味として人気!
味に関して言えば絶賛とはいかないようで、幼い頃から飲んでいるものだからそれがクセになり、何度も飲みたくなる不思議な味となっているみたいです。
本場のアメリカ人は、「アメリカンな気分になれるが素人にはオススメできない」、「サロンパスの味がするぞ気をつけろ!」、「これは液体湿布だ今までの人生で一番まずい」と言っています。
飲む勇気のある人は試してみてはどうでしょう?(笑)