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メダカの産卵時期はいつ?【夏と冬の繁殖条件】

アクアリウム

メダカを飼育する場合、繁殖を楽しみたい人も多いのではないでしょうか?

親メダカが卵を産み、そして卵から新しい命が誕生する。

そして、その子供が再び卵を産み、子供が誕生する。

生き物の子孫過程を身近に感じることが出来るのも、メダカ飼育の嬉しいメリットでもあります。

メダカに卵を産んでもらえるようにするには、どうしたらよいのでしょうか?


水質も安定してメダカも元気パラ~♪赤ちゃんを増やしたいパラ~♪

メダカが繁殖したくなる方法

メダカを増やしたい場合は、卵を産んでもらわないといけません。産卵条件を見ていきましょう。

メダカを増やすために、繁殖・産卵行動を開始する条件を整えることから始めます。

メダカの産卵時期

メダカの産卵時期は春~秋の間になりますが、最も頻繁に卵を抱える機会が多くなるのは春~夏のシーズンにかけて。

メダカの産卵条件の鍵

生物の中には性別がメスしかいない場合でも繁殖期になるとメスがオスに性転換して子供を産めるようになる生き物がいます。

メダカはこれらの特殊生物ではなく、一般的な生き物になり、オスとメスのペアが最低でも1ペアいることが絶対条件になります。

メダカにも性格があるため、相性が合わないと産まない可能性があります。見た目は健康でも全てのメダカが繁殖行動に移ってくれるとは限らないのです。

オス:メスの比率を、オス1 : メス3で飼育すると繁殖の可能性が格段に上がります。

また、1Lあたりメダカ1匹と言われていますが、これは観賞用の匹数になるので繁殖目的の場合は抑える必要があります。

例えば60cm水槽にオス2匹、メス6匹~8匹で飼育すると確率が上がります。メダカに「繁殖しても大丈夫な空間がある」と認識させる必要があるのです。

過密状況下で飼育をすると餌の奪い合いや酸素の奪い合い、自由に泳げる空間などの問題が出てきます。

メダカは生き延びるためにこれ以上匹数を増やすことをしなくなる可能性が高くなります。

産卵行動は決まって午前中が多く、照明を使用している場合は、点灯後から2時間で産卵する場合多いです。

ただしメダカにも個体差があるため、昼の12時から夜の12時まで照明を付けていた場合、夜の7時に産卵して夜の11時に産み落とすこともあります。その個体を観察することが重要です。

メダカの繁殖活動の適温は25度~28度です。春から夏あたりの自然な日照時間は12時間以上で安定しています。

メダカの繁殖活動の為の日照時間は13時間と言われています。屋外飼育の場合は難しいですが、ガラス水槽を使用した室内飼育の場合は、この条件が揃えば、冬でも季節に関係なく一年中繁殖活動を行います。

メダカの求愛行動

基本的に交尾は明け方に行われます。

オスがメスの身体の下をくるくるまわってアピールをするので観察していると、オス同士の喧嘩とは違うのですぐに分かります。

うまく相性が合った場合は、オスは背びれと尻ビレでメスを抱き、オスはメスが産んだ卵に精子をかけて受精させます。時間は30秒ほど。

抱卵した産卵メダカ

卵をもったメダカは水草などに卵をつけて産み落とします。産み付けるまで親メダカを隔離しておくと卵の回収が楽になります。

実はそのまま卵を水槽内に放置しておくと親メダカは卵、そして卵から孵化した稚魚を食べてしまうのです。

産卵したメダカは体外に抱卵したまま泳ぎ、数時間で卵を水草などの産卵床に産み付けます。大きく健康に育ったメダカは卵を毎日のように10~30個ほど産むようになります。

これがメダカはすぐに増えると言われる由縁です。

隔離する以外にも、卵をぶら下げた親メダカを魚用の網ですくい、指や筆などで卵だけを採取するという方法もあります。

ただこの方法は確実に卵を採取できる反面、親メダカに負担をかけてしまい、ふとした拍子に傷付ける恐れもあるのでおすすめしません。

冷たい水の中で生きる魚にとって人の体温はとても熱いものなので、もし行う場合はメダカに手が触れないように、そして地面に落とさないように注意してください。

この他にも親メダカが産み落とした卵を自力で探して回収する方法があります。メダカに一番負担をかけない優しい方法です。

メダカの卵を採取する場合は、指で摘んで取る方法やスポイトを使用しても良いでしょう。

100円均一にある小さなスポイトでも、先の穴に卵1個が入るくらいの大きさなので問題ありません。

メダカの有精卵は指で摘んだぐらいでは簡単に潰れたりしません。ビーズみたいな感じです。簡単に潰れてしまう卵は無精卵と考え、卵を隔離していてもメダカは誕生しません。落ち込まなくても大丈夫です。

また、メダカの卵はお腹に付いている時点で、他のメダカにも餌として狙われています。人工の産卵床を入れておき、 産卵を確認したらすぐに産卵床ごと隔離するのも一つの手です。

メダカの卵の管理

白くなってしまった卵は死んでいるので孵化しません。成長している卵は透明で、次第に卵の中で目や身体が作られ黒色が目立っていきます。

産み付けられたメダカの卵は、卵の中で稚魚が日に日に成長していきます。約2週間程度で卵が孵化しますが、その期間の水温や日照時間などにより孵化する日数も大きく変わります。

注意点があり、卵が孵化するまでの期間は水カビに気をつけなければいけません。

1個の卵に水カビが出来ると連鎖して水カビが周囲にある卵全体に広がります。これを防ぐには、卵は水草に付着しやすいように粘着力のある糸がついているので、ほどくように卵と卵を引き離します。

卵同士がくっついているとカビが生えやすくなるので事前に卵を離していきます。指で行っても問題ありません。

メダカが産み落とす卵は塊になっていたり、1つ1つとそれぞれです。これはメダカが水草などに産み付ける際、身体をこすりつけるようにして落としていくためで、その時の粘着力や親メダカの泳ぎ方により異なります。

また、卵の管理には水道水を使いましょう。水道水には多少の塩素が含まれていますが、これが消毒になり、カビを防ぐ働きがあります。

普段の水換えではカルキ抜きが面倒になりますが、卵の管理期間に関しては塩素が大変役に立ちます。水道水を毎日取り替えましょう。

卵をタッパーなどに入れ1日1回、できれば朝と夜に水を入れ替えます。そろそろ産まれると判断した場合は水道水が危険になるのでカルキ抜きした水に入れ替えます。

冬にメダカの卵を孵化

冬にヒーターを使いメダカ飼育をしていると、メダカの卵を管理する場合は別容器に入れてしまうと温度管理が難しくなります。

メダカ水槽の中に魚用の網を入れ、卵とミナミヌマエビを一緒に入れると良いでしょう。網目の細かいものを選ばないと孵化した稚魚が親水槽に移動するので気を付ける必要があります。

サテライトを使用すると尚良いです。ミナミヌマエビは基本的にメダカの卵を食べません。

卵とミナミヌマエビを一緒に入れるのは水カビ対策です。ミナミヌマエビは苔を食べますが、カビはあまり食べてくれません。目的は卵をよく動かすということ。

卵をくるくる回しながらよく動かしてくれます。卵をたくさん動かして水カビがつくのを防ぎます。

念のためミナミヌマエビは小さい個体を選択してください。赤ちゃん~子供が良いと思います。(飢餓の状態になると食べる可能性があります。また、一度卵の味を覚えてしまうと次から次に食べてしまう恐れがあります。その場合はこの方法は諦めましょう。)

稚魚の育成

見事、メダカが誕生しました。しかし稚魚を親がいる水槽に戻すのは絶対にやめましょう。親メダカにとって自分よりも小さな魚は餌です。

これは我が子でも変わりません。稚魚はあっというまに親や他のメダカに食べられてしまいます。稚魚が1.5cmぐらい大きくなるまで別所飼育しておきます。

この大きさになるまで1ヶ月半~2ヶ月といったところです。

稚魚の飼育法は水質に気をつけなければいけません。卵では水道水を使っていましたが、稚魚になるとカルキ抜きをしなければいけません。

稚魚用の餌は、親の餌をすりつぶしてやりますが、稚魚用の餌も販売されているので購入してみても良いでしょう。

指で潰すように細かくしてやっても良いですが、できれば乳鉢で細かくすると稚魚サイズの餌にできます。

想像しているよりも遥かに稚魚の口は小さいため、パッと見た瞬間、人間の目に見える餌はほとんど食べられないと思っておいた方が良いです。そこまで小さくすり潰さなければいけません。

餌をやるタイミングですが、孵化した稚魚は、約2日間は餌を食べません。身体の中に養分を貯めた袋を持っていて、2日間位はその養分で生きていきます。

よって、餌を与えるのは、2日後以降から。稚魚は食欲自体は旺盛なので、こまめに与えると成長が早くなりますが、一回の給餌量を多くしてしまうと水質が悪化するので注意が必要です。

また太陽光の下でバケツにくんだ水道水を放置して数週間経つと、グリーンウォーターと呼ばれる緑色の水が出来ます。

この中で稚魚を育てると、植物プランクトンが発生しているため、動物性ブランクトンが増殖して稚魚のエサ替わりになります。

ガラス水槽の室内では緑色の水が観賞用にはふさわしくないと思いますが、屋外の稚魚専用水槽ならほぼ放置状態でも勝手に成長してくれるので便利です。(ただし、虫などの天敵には注意が必要です。)

メダカは、雄と雌・水温・産卵場所があれば比較的簡単に繁殖をしてくれる魚です。冬の繁殖には少し手間と意識がいりますが、夏の繁殖は難易度が低めです。

まとめ 夏の繁殖は簡単

メダカの学校が作れますね。


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