映画「火垂るの墓」は、兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、戦火の下、親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとします。
しかし、その思いも叶わずに栄養失調で悲劇的な死を迎えていく姿を描いており、愛情と無情が交錯する中、蛍のように儚く消えた二つの命の物語を描きます。
戦争の怖さを後世に伝え続けるアニメ「火垂るの墓」は世界中で有名な作品パラ。
節子の死は栄養失調は嘘!?
「火垂るの墓」に登場する節子の死は栄養失調と言われ、広く知られています。食料が非常に少なかった時代、十分に栄養が取れずに亡くなった人はたくさんいました。
節子の死因には謎が含まれている
現実的に考えるとただの栄養失調であれば、エネルギー消費量が多い兄の清太の方が先に症状が発症するはず。
子供は免疫力が低いため疾病にかかりやすい傾向にありますが、節子の場合は化学物質により、体内の免疫機能が失われ、身体が汚染されたために栄養素の欠乏を引き起こしたものと考えられます。
環境問題などをほとんど考えることがなかった当時、川や海、空、工場などから出る有毒ガスでさえも地上に流出されていました。
目に何らかの異物が入ったシーンや空襲の後に降った雨が節子の左目の中に入ったシーン、左目を痛がっています。
空気中に巻かれた多くの化学物質により有害物質が体内に入った症状が出始めていたのです。
清太はお風呂で節子の背中に「あせも」を見つけました。療養と称し、海に行って患部を塩水に浸けさせているシーンは印象に残ります。
栄養も取れなくて、回復する免疫力も作れなかったため次第に衰弱して亡くなりました。
本当にあった悲しい時代…
火垂るの墓を見た海外の反応
火垂るの墓は、日本人だけではなく、当時の敵国だったアメリカをはじめ、世界中で反響を呼んでいます。海外の反応を見てみましょう。
まとめ 戦争で残るのは国を下から支える両国民の悲しみ
「火垂るの墓」は日本の戦時中を描いた作品で、兄と妹が死に至るまでの物語。ハッピーエンドとは言いがたい悲惨な終わり方をする物語で、国籍問わず視聴した多くの外国人が号泣しています。
自分が映画で泣くとは思ってもなかった。昨日の夜に観たばかりなんだけど、本当に悲しかった…