「バケモノの子」は、根強い話題を集めています。
この物語は、一人ぼっちの少年と暴れん坊のバケモノによるちょっと変わった親子の絆の物語を描いています。
細田守監督最新作にして最大のヒット作!本当の「強さ」とは?そして、本当の「愛」とは?
チコは謎のモフモフ系マスコットキャラクターで、ネズミのような感じですが、架空の生き物として設定しています。
細田監督はインタビューでチコについて訊かれた時に…
☆「マスコットキャラクターです。今回はアクション映画なので、どこかほっとできるパートナーが必要だと思って登場させたキャラになっています。」☆
っと、コメントを残しています。
映画「バケモノの子」は迫力あって感動したパラ。一郎彦の正体は猪王山の息子パラ。映画の中で登場する謎の動物「チコ」っていうのがいたパラ。正体はなにパラ?
あらすじ
東京・渋谷にはバケモノが暮らす街“渋天街”が人知れず存在する。
女手一つで育ててくれた母を亡くし家を飛び出した少年は、渋谷を散歩していたバケモノ・熊徹と遭遇した。
渋天街では長年バケモノを束ねてきた宗師が引退を発表。次の宗師候補の一人に挙げられていた熊徹は、多くの弟子を持つライバル候補の猪王山に対抗して弟子を探していたが、熊徹は、自分を追って渋天街に入り込んだ少年を九太と名付け、弟子にしようと考える。
そして…
「出演者」
- 役所広司 熊徹
- 宮崎あおい 九太(少年期)
- 染谷将太 九太(青年期)
- 広瀬すず 楓
- 山路和弘 猪王山
- 宮野真守 一郎彦(青年期)
- 山口勝平 二郎丸(青年期)
- 黒木華 一郎彦(少年期)
- 長塚圭史 九太の父
- 麻生久美子 九太の母
- 津川雅彦 宗師
- リリー・フランキー 百秋坊
- 大泉洋 多々良
監督・脚本・原作
細田守
(「おおかみこどもの雨と雪」「サマーウォーズ」「時をかける少女」)
バケモノの子のチコはお母さん?
バケモノの子の「チコ」の正体は、「お母さん」だと言う声が強くあります。
映画の冒頭で蓮が一人になった時にチコと出会いますが、チコが登場するシーンは九太と2人のシーンがほとんどで、熊徹などの他のキャラクターから見えてなかったというか、存在自体を認識できていない感じです。
チコと一番最初に出会った時、九太は家出をして「誰も信じられない…」という程、精神的に追い詰められている状況でしたが、そこから抜け出すために生み出されたのがチコだと思います。
蓮がバケモノの世界に迷い込んで九太と呼ばれるようになってからも、悩んでいる時や寂しい時には必ずそばにいて見守っていました。
蓮(九太)のお母さんは事故でなくなっています。
チコはずっと「蓮」と「九太」の味方で心配していたし、危険を察知して止めようともしていました。
☆「小さい頃に母親を亡くした蓮」☆
どん底を生き残るために必要だった母からの愛情や良心が、脳内で形付けられたのがチコ。
そして、一郎彦と対峙する中でチコは九太の頭から吹き飛ばされて、楓がキャッチするシーンがあります。
これはチコという母から楓に譲渡されたという、「母親からの自立」を意味しています。チコを母親目線として見るとなかなか良い演出です。
ちなみに、チコは「キュゥ〜」や「クゥ〜ん」という愛らしい鳴き声をしていますが、台詞らしい台詞はありません。この役を務めたのは日本声優「諸星すみれ」さんです。
クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!(ゆきの)・サマーウォーズ・トイ・ストーリー3(ボニー・アンダーソン)・塔の上のラプンツェル(ラプンツェル幼少期)、シュガー・ラッシュ(ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ)などを担当しています。
まとめ 近くで見守る母
物語の最後は見ている人が完結させる細田監督のテクニック。
この映画は親子の絆を描いたものです。
母親が子どもを想う愛情を監督は表現したかったのかもしれませんね。