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「焦げを食べると癌になる」嘘だけど本当の理由とは?

雑学と豆知識

お肉や魚を調理したときにできる焦げは、動物実験で発がん性が認められています。

そうなると、同じ動物の人間の場合はどうなの?同じように焦げを食べることで発がん性物質に変貌してしまうのでしょうか?

実は、アメリカ国立がん研究所の報告があります。


焦げを食べたら病気になるパラ?ぬぉー!どういうことパラー!!

焦げを食べると癌になる!?

研究では、ハムやソーセージの発色剤に使われる亜硝酸塩と、魚などに含まれるジメチルアミンが反応し、発がん性物質「ニトロソアミン」などが発生。

これをマウスに調理した餌を与えた場合、乳房、結腸、肝臓、皮膚、肺、前立腺、他の器官について発がん性リスクを高める可能性が動物実験で認められました。

高温調理されたお肉、「焦げのある肉」について含まれるヘテロサイクリックアミン・ニトロソアミンを摂ると癌が発生するという動物実験の結果を得たのです。

昔からなんとなく「焦げを食べると癌になる」と聞いたことがある人もいるかもしれません。研究を通じて、それが立証された形です。

まだ徹底的な確立はされていない

ただ、お肉やお魚に含まれるトリプトファンというアミノ酸の焼け焦げ物質「トリプP1・P2」を直接マウスに投与すると肝臓がんになりました。

そして、魚の粉を焼いて焦がしたものを飼料に混ぜてハムスターに寿命である2年間投与し続けた実験では、癌になることはありませんでした。

まだ解明されていないことが多いようです。

極端に投与した薬剤での結果

これらの研究で使用された投与量は極度に多い量で、人間に換算すると通常の食事から摂るであろう量の数千倍~数十万倍に相当する量になります。

人間に関する研究では、調理されたお肉からの起こるガンの発生との間に明確な関係は見つかっていません。

さらに、人間が焦げを毎日好んで食べたとしても、摂取できないくらいの量の焦げを与えたても、肝臓をはじめ内臓にがんは発生しませんでした。

焦げを食べてガンになるのは本当だけど嘘でもある!

つまり、魚やお肉に含まれる動物性タンパク質が、焼かれることによって発ガン性物質をつくり出すのは事実。でも、少量では健康に影響はないということ。

お焦げを食べるときの注意点!

焦げを食べただけで人の身体が癌になることはないのですが、それが塩分と結びつくと焦げの威力が増すため注意が必要です。

塩分摂取量が多い人は気を付けましょう。カリウムなどの成分を摂取することで、体内の塩分を排出してくれる作用があります。

まとめ 焦げはそこまで気にしなくていい

ちなみに、炭水化物や野菜や果物の焦げには発ガン性物質は含まれていないため焦げても安心です。

肝心なのはガンになるとされる焦げの量。1日にダンプカー1台分の焦げを食べないとガンの発症はしないと言われています。

焼いたお肉や魚を普通に食べる分には全く気にする必要はありません。

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