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X-T4のスペックを見て物欲をなくす?【メリット・デメリット】

カメラ

富士フィルムより、1月26日に「X-T4」の正式発表がありました。富士フィルムの期待の星ともいうべき力の入った機種になります。

発表前から大注目されている「X-T4」ですが、発売日はおそらく4月の後半で、ゴールデンウイーク前にはユーザーの手元にあるように調整しておきたいと思ってるはず。(新型コロナの影響でどうなるかわかりませんが…)

ほどよく小さなボディーに最先端の高機能技術を詰め込んだこの機種は、所有する喜びを感じることができるでしょう。

でも、本当に買います?本当に欲しいですか?

よ~く「X-T4」の機能を見ていくと、物欲がなくなるかも?「X-T4」の値段も20万円と高いので、どうしようかと考えてる人は諦めがつくかもしれません。


X-T4っていうカメラパラ。なにかすごそうなカメラパラ。

X-T4のスペック

まずは簡単にスペックを見ていきましょう。

商品名 FUJIFILM X-T4
有効画素数 約2610万画素
撮像素子 APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー
センサークリーニング 圧電素子による超音波方式
レンズマウント FUJIFILM Xマウント
露出補正 -5.0EV~+5.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV)
手ブレ補正 補正機構 センサーシフト方式5軸補正
補正段数 最大6.5段(CIPA規格準拠、ピッチ/ヨー方向)
電子防振 あり(動画のみ)
ブレ防止モードブースト あり(動画のみ)
連写 約30コマ/秒(電子シャッター設定時、1.25 X クロップ)[連続記録枚数] JPEG: 60枚 ロスレス圧縮/圧縮RAW: 35枚 非圧縮RAW: 33枚
低輝度性能 コントラスト:-3.0EV(XF35mmF1.4装着時) 位相差:-6.0EV(XF35mmF1.4装着時)
ホワイトバランス オート(ホワイト優先/AUTO/雰囲気優先)
ファインダー 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(視野率約100%)
液晶モニター 3.0型 3:2アスペクト バリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約162万ドット
動画 記録方式 ファイル記録形式: MOV、MP4
圧縮方式: MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265準拠
電源 充電式バッテリーNP-W235(リチウムイオンタイプ)
静止画撮影可能枚数 約600枚(エコノミーモード時)、約500枚(ノーマルモード時) ※ XF35mmF1.4 R使用時
実撮影電池寿命
※顔検出OFF時 [4K] 約85分(29.97p時)
[Full HD] 約95分(59.94p時)
本体外形寸法 [幅]134.6mm×[高さ]92.8mm×[奥行き]63.8mm(最薄部37.9mm)
質量 約607g(バッテリー、 SDメモリーカード含む)/約526g(バッテリー、 SDメモリーカード含まず)

ボディカラーはシルバーとブラックを用意。発売はボディ単体と、「XF16-80mmF4 R OIS WR」をセットにしたレンズキットの2種類になります。

なぜ「X-T4」の名前なの?

まず最初になぜ「X-T4」という名前を選んだのでしょうか?数字を気にしてる国は多いです。例えば「6」の数字には悪魔が宿るなどで、日本も例外ではなく「4」は「死」を連想させることから日本では不吉な数字と言われています。

先入観と刷り込みから「4」という数字が嫌いな人も多いでしょう。なぜ「X-T3」→「X-T5」と数字を越えなかったの?

「X-T3」→「X-T4」→「X-T5」と連番にすることでスッキリするので、気持ちよくなってしまうじゃないですか。

っていうか、「X-T4」って名前がターミネーターみたいでかっこよすぎるんですよね。これは許せないレベルだと思います。

そもそも「4」は「死」でもあると同時に「し(4)あわせ」の「幸」でもあると思うのです。そんな幸せにあふれたかっこいい名前ってどうなの?

X-T3と同じイメージセンサーと画像処理エンジン

X-T4は、前機種であるX-T3と同じセンサーを使用しています。

有効約2610万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 4」イメージセンサーと高速画像処理エンジン「X-Processor 4」の搭載です。ちなみにX-T30の機種でも使われています。

2018年 9月20日 発売のX-T3が登場して約1年半、2年も経たないうちに新機種のX-T4が登場しました。サイクル的に早いほうですが、センサーはなぜ据え置き?

繰り返しますが、X-T4のイメージセンサーは「X-Trans CMOS 4」で、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」です。

X-T4・X-Trans CMOS 4・X-Processor 4で、「4」が揃っているので、スッキリしてしまいます。

「このX-T〇にはどのセンサーがのってるの?」と質問されたときに、他のTシリーズは覚えるのがめんどくさいですが、X-T4ならすべての数字が一緒なので「4!」とすぐに答えることができるのが悔しくなる!

「し(4)あわせ」の「4」が3つも並んでいるし、たくさんの幸せオーラを感じてこれまた悔しい!

同じセンサーと画像処理エンジンなのにX-T3よりも高速なんですよ。

X-T4ではAFアルゴリズムを一新することで、トラッキング性能がX-T3の約2倍に向上しました。ライブビュー/連写時の顔検出性能も2倍に向上。連写時の瞳AFの追従性も大幅に向上!

ソフトを改善するだけで動きのある被写体に強くなったのです。強くすることができたのです。

X-T3は持っていませんが、同じセンサーを搭載したX-T30は所有しているのでわかります。AFはとても速いです。ソニーに迫る勢いです。ターゲットの被写体にAFをセットすると面白いほどによく追尾します。この追尾力は感動ものです。

でも、たまに外れるときがあるんですよね。コントラストに差がなさすぎる場面で、シャッターを押す瞬間に背景にAFがいってしまってピンボケ…。

そこがかわいく愛くるしいX-T30。

これでX-T4を使ったらどうなるんでしょう?ただでさえシャキシャキとAFを合わせる「X-Trans CMOS 4」・「X-Processor 4」。それが2倍の性能アップですよ?

ターゲットを見つけたらすぐにカメラを構えてパシャリ。突然でてきた被写体に思わずカメラを構えてパシャリ。

 世界最速の約15コマ/秒の超高速ポストビュー連写、 ブラックウトタイムを75msecにまで抑えた約8コマ/秒のライブビュー連写とレリーズタイムラグ0.035秒の高い応答性を実現したX-T4。

高いAF機能により撮影で失敗する回数が大幅に減ってしまいます。

限りなく高い性能のAFによって、X-T30のときに味わっていた「たまに失敗するAFの可愛らしさ」を体験することができなくなるじゃないですか!これは大きなマイナスです。

最大6.5段のボディ内手ブレ補正機能を搭載

「X-T4」は、ボディ内手ブレ補正機能をX-Tシリーズで初めて搭載しました。世論の流れは「カメラ内部に手振れ補正つけてほしい」。

他のメーカーも続々と手ぶれ補正をつけていて、尚且つ売れているので富士フィルムも「手ぶれ補正はいらない派」から「いる派」に移行したのでしょう。小型で軽量な手ぶれ補正の開発に成功したので搭載したこともありますが。

手ぶれ補正は「FUJIFILM X-H1」に初搭載されていますが、そこからさらに改良を加え一新。磁石になったことで更なる小型化・軽量化を実現しました。

その性能は「FUJIFILM X-H1」の8倍!

ボディ内手ブレ補正機能の8倍のブレ検出精度を持つジャイロセンサーと、シャッター時の微振動を効果的に抑制する衝撃吸収機構などを新たに採用することで、5軸・最大6.5段の手ブレ補正効果を発揮します。

でも、手ぶれ補正っていります?

カメラを撮影するときに毎回三脚や一脚を持ち歩いて撮影しているので、そもそもぶれた写真があまりないんですよね。手ぶれ補正機能のついたX-T4に変えたらと思うとゾっとします。

だって、毎回重たい三脚や一脚を持ち歩かなくていいんですよ?

余計な荷物がないぶん、体力の消耗が抑えられて遠くへ遠くへ歩いていけるようになるじゃないですか。時間も忘れてしまうくらいにファインダーを覗いて「美しい絵の世界」に居続けてしまうじゃないですか!三脚持ちながら歩くことでほどよい筋トレもできなくなるじゃないですか!強力なボディー内手ぶれ補正があると単焦点でもブレなく撮れてしまうじゃないですか!

大容量バッテリーの搭載

富士フィルムは電池の持ちが悪いことで有名です。確かにX-T30の写真撮影はいいですが、動画を撮影すると電池に穴が空いてるの?といわんばかりに見る見るうちに電池容量が減っていきます。

X-T4ではその電池問題を大改善。大容量のバッテリーに変わりました。新開発の大容量バッテリー「NP-W235」を採用し、ノーマルモードで約500枚、エコノミーモードで約600枚の連続撮影が可能。別売の縦位置バッテリーグリップ「VG-XT4」を使用し、「NP-W235」を2個装填した場合には、最大約1700枚の連続撮影を行うことが可能になります。

電池の減りが早かった従来。それゆえにたくさんのバッテリーを持ち歩いている人も多いと思います。3個とか5個とか。動画を撮影していた人はたくさんいりますね。

そこが楽しいんじゃないですか!

ただの電池に数千円もするお金を何個もかけて、買った後に財布を逆さまにすると埃しか落ちてこない悲しい時間。この悲壮感を味わうことができなくなるんですよ!

X-T4に変えると電池2個あれば十分。2倍弱に容量が増えたのでユーザーによっては1個で十分な人もいるでしょう。縦位置バッテリーグリップを使えば若干重くなるものの、電池の不安は一気に解消します。動画撮影もなんのその!

そんな安心と便利で尚且つ財布に優しいカメラ生活って好きですか?

チルト式からバリアングル液晶へ

X-T3の液晶画面はチルト式でした。スチールカメラ派にとってチルト式は使い勝手が高いです。

それもそのはず。レンズの先から液晶画面まで角度を変えても一軸がズレません。一直線上にカメラを持つことができるため、撮影時にカメラを構いやすくブレなども防ぐことができます。

一方のXーT4はバリアングル液晶に変更。液晶画面の角度を変えるにはカメラの横に飛び出した形にしなければいけません。バリアングルタイプのカメラを使ってみるとすぐにわかるのですが、カメラの横を見ながら撮影するのは構えにくいと感じるはずです。軸がズレてしまうため、スチール派にとってはマイナスポイントでしょう。

バリアングルを誰が望んでいるのでしょう?

液晶画面がレンズ側を向くので自撮りができちゃうじゃないですか。ユーチューバーが大喜びしちゃうじゃないですか。「スマホより写ルンですだよね♪」のレトロ好きなJKもX-T4を買って、サラリーマンも仲間うちで気軽に「くるりんぱ」して思い出集合写真が撮れちゃうじゃないですか!

液晶が割れないか心配になることがありませんか?

バリアングルは、画面を反対にして閉じることで液晶画面を保護することもできます。こんな感じに。

バックに無造作に入れて持ち運ぶとき、特に山登りなど過酷な環境で持ち運ぶとき、液晶が破損しないか、ハラハラドキドキできなくなります。

ファインダーを覗いて写真を撮るときに、液晶に息が吹きかかり一瞬吐息で白くなりますが、「今日は外気温と体温の差が大きなぁ」と感じなくなります。

バリアングルで液晶を隠していると、ファインダーだけを覗いて集中しながら撮影ができてしまいます。

そんな、チルト式よりも別角度に素晴らしいバリアングルを使いたいですか?

スチールと動画の切り替えレバー

X-T3から変更され、X-T4は静止画/動画切換ダイヤルを新たに搭載しました。

動画専用操作モード使用時は、動画撮影の設定を記憶することができるため、静止画撮影から動画撮影への移行も速やかに行うことができます。

X-T30を使っていて思っていたのですが、静止画と動画の撮影変更がとってもめんどくさい。他のメーカーでは動画ボタンを押せば動画が開始されますが、X-T30ではダイヤルを変える必要があります。そのダイヤルを変えるだけならまだしも、動画に変更するまでに、その間に何個も別のコマンドがあるため、地味に手間がかかってしまうのです。

その手間が反作用により愛おしい。

【関連】FUJIFILM X-T30のレビュー【良い点・悪い点】

一方のX-T4はダイヤルを1個切り替えるだけで、写真から動画、動画から写真に切り替えることができます。他のメーカーは赤色のボタン式が多いですが、富士フィルムはダイヤル式になります。

X-T30では動画にするまであんなに駄々をこねる子供だったのに、X-T4では完全に大人になってしまいました。「私を一回だけ回すだけでいいのよ」そう言わんばかりの上品な気品を感じるのです。

X-T30では動画の設定モードがメニューからしかできませんでした。ここにもX-T30の「簡単には動画を撮らせないぞ!」的なものがありました。

でも、X-T4では静止画の設定と動画の設定が完全に分離。「Q」ボタンを押すとそれぞれの項目が登場します。写真を撮りたいときにはスチールで素早く写真が撮れ、動画を撮りたいときには「MOVIE」に素早く切り替えて設定変更をしながら撮影することができます。

X-T4では決して味わうことができない「煩わしさ」を感じることができなくなりますがいいのですか?

まとめ

こうしてみると、如何にX-T4が”ダメな機種”なのかがわかると思います。

そんなわけで、X-T4を買います!

買いました!


(出典:2.img-dpreview.com)


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【関連】X-T4買いました!外観レビュー

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