水槽で生き物を育てるために重要なバクテリアですが、増やすためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
バクテリアは魚同様に、水道水に含まれるカルキや重金属に弱いので、しっかりとカルキ抜きをした水を使う必要があります。
そして、バクテリアは急激な温度差や水質が極端に変わると死んでしまうこともあります。
アクアリウムでバクテリアが重要パラ。すぐに増やせないパラ?
バクテリアの増やし方
アクアリウムで大切なバクテリアの増やし方を見ていきましょう。
バクテリア繁殖の注意点
- カルキ抜きをすること
- 温度差に注意
- 水質に注意
バクテリアが生きていける環境は魚と同じです。魚が生きていける環境を作ればバクテリアも快適に暮らすことができます。
水替えはバクテリアの活動を邪魔しないように、夏は1週間に1度、3分の1程度をかえるようにしましょう。冬は2週間~1ヶ月でも大丈夫です。(ただし、餌の量で汚れ具合が変わるためあくまでも目安になります)
バクテリアはアンモニアなどをエサとして生きているため、魚の糞が必要になります。
パイロットフィッシュで様子見
バクテリアは自然と水槽内に住み着き、繁殖します。
しかし、水槽を立ち上げて一定期間を過ぎないとバクテリアが定着しません。バクテリアは魚が出すアンモニアや残り餌などを食べ物にしています。
これは水槽の中に魚など、バクテリア以外の動水生物がいなければスタートダッシュが遅れることを意味しています。
バクテリアは水槽内の至るところを住処にしますが、水槽を立ち上げて間のないときは、バクテリアの餌がない状態なので定着するまでに時間がかかります。
一般的に水槽をセットしてから1週間~2週間程度した後に魚などのメイン生物を水槽に投入すると言われていますが、パイロットフィッシュ(水槽が立ち上がっているか確認するためのテスト用の魚。
メインの魚を入れる前の実験魚を指し、水槽にもよりますが、多くても5匹までにします。
淡水魚では主に数十円のメダカやエビなどが使用されています。)を1日~2日後に入れると、糞や尿、そして餌の残りカスも出るため、バクテリアの発生と定着が早まる可能性が高いです。
ただし、水槽内にはバクテリアが定着を始める段階です。バクテリアの数と猛毒の処理能力が追いつかない可能性が高いため、水槽の水を1週間程度は毎日3分の1または3分の2程度水換えをしましょう。
酸素に集まる習性あり
バクテリアは大量の酸素を必要とします。これは酸素が多く運ばれてくる水の流れがある場所に増えやすい傾向があることを意味します。
このことから、バクテリアは「上部式ろ過フィルター」が最も効率よくバクテリアを育成することができる環境とも言えます。
上部式フィルターは水槽内の後ろ部分が暗くなってしまうため、水草に不利な環境になるデメリットも持っているため、上部式ろ過フィルターを用意し、バクテリアが生物濾過材に定着したらその濾過材を水槽内にそのまま入れ、上部式ろ過フィルターは取り外す方法もあります。
強制的にバクテリアを増加させる
強制的にバクテリアを増やす方法があります。市販のPSBなどを添加することでバクテリアを増やすことが可能です。
エアレーションで酸素
バクテリアは酸素を大量に消費します。エアレーションを行い、水中に酸素をたくさん溶け込ませる必要があります。酸素が水中にたくさんあると、バクテリアも活発に活動することが出来ます。
バクテリアは空気中から水槽の中に自然と入り込みますが、バクテリアをその水槽の中で増やすには、酸素の確保や急激な水質変化を避けるなど気を付ける部分が多くあります。
アクアリウムで大切なバクテリアですが、バクテリアをうまく定着させることもアクアリウムの楽しみの一つになります。
まとめ バクテリアは酸素が大好き
水槽の中は目に見えない何かが潜んでいます。何が起きるのかわかりません。パイロットフィッシュは可哀そうなので、異変を感じたらすぐにカルキ抜きしたバケツの水の中に入れるようにしましょう。
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