健康

愛犬に舐められて腕・足を切断する細菌とは?感染を防ぐ対策

2019年1月19日

カナダで暮らす愛犬家の女性が、突然、高熱と吐き気に襲われました。最初は風邪かと思い病院へ行くと、その場に倒れて意識不明に陥ります。

さらに指先には体組織の腐敗に特徴づけられる壊死の壊疽が…。壊疽は広がり、片腕・両脚を切断することになりました。

医師は彼女の手に小さな傷を発見します。血液検査を行うとある感染症が判明しました。何があったのでしょうか?

もやパンダ
なにがあったパラ…。切断はこわいパラ…。犬好きの女の人に何がおきたパラ…。

愛犬に噛まれ舐められて左腕と両足を切除

カナダの首都オタワでイヌにかまれた女性が、まれにしか見られない感染症にかかってしまいました。そして病状は悪化をし続け、左腕と両足を切除する手術を受けることに…。

4人の子どもがいるクリスティーン・カロンさんは大の犬好きです。3歳のシーズーを飼っています。何気ない普段通りの日常を過ごしていたときに事故がおきました。

愛犬のシーズーと手綱の引き合いになった際に、犬が誤ってカロンさんのくるぶしに「擦り傷」を負わせてしまいました。そこにクリスティーン・カロンさんが飼っている他の犬3匹が来ました。そして傷口を舐めました。

その時には「たいしたことはない」と思っていたカロンさんですが数日後に急変します。ベットに横たわったまま昏睡状態に陥ったのです。

6週間後に病室で目覚めたクリスティーン・カロンさんは衝撃的な姿を目にします。左腕と両足がなくなっていた…。感染症が広がったために腕と両足を切断せざるを得なかったと医師は告げました。

カプノサイトファーガ・カニモルサス細菌

原因は細菌による感染症でした。カプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌が愛犬を通して体内に侵入したのです。

感染症の原因となった細菌「カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)」はイヌのだ液などにいて、一般的に存在する細菌です。でも人に感染することは極めて稀。カナダ公衆衛生局によれば、1976年以来、世界で報告された人への感染は200例ほどだと言います。

イヌやネコに咬まれたり、ひっ掻かれたりすることで感染・発症してしまう病気。免疫力が落ちている人は重症化しやすい傾向があるようです。2~7日経過した後に、症状やショック症状などが出たことではじめて異変に気付き、病院に駆け込むケースが多くなります。

  1. カプノサイトファーガ・カニモルサスに感染
  2. 発熱・倦怠感・腹痛・吐き気・頭痛などを発症
  3. 敗血症・髄膜炎・多臓器不全・壊死
  4. 切断や最悪の場合死に至ります

早めに適切な治療を受ければ重症化することは殆どありません。

感染を防ぐためにする対策

感染を防ぐには動物との過度のふれあいは避け、動物と触れあった後は手洗いなどを実行するように厚生労働省は呼びかけています。ペットは家族同様ですが、人と動物は違う生き物だと再認識する必要がありそうです。

でも過度に怖がる必要はありません。感染力は非常に弱いです。犬猫を触ったあとは手を洗い、口移しで食べ物を与えない、べろべろペロペロのスキンシップを避けるなど、過度な触れ合いをしなければ感染のリスクは極端に落ちます。

思わぬ災難に襲われたカロンさんは、「私は落ち込んで死を考えるタイプじゃないの、4人の子供達のためにも前に進みながら生きてきたい」と前向きに語っています。

日本や他国でも発症する感染症

米ウィスコンシン州に暮らすGreg Manteufelさんはある日体調を崩しました。当初はインフルエンザにかかったものと思っていたようです。

でも嘔吐や脚の痛みのほか、下痢などの症状が次々に現れ病状は悪化。病院に運ばれたときにはすでに敗血症を起こしていました。手足が壊死していたのです。

この男性も「カプノサイトファーガ・カニモルサス」の細菌による感染症でした。自宅で飼っている愛犬になめられたことが原因だと考えられています。

また、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症が原因でアメリカに住む女性が亡くなっています。インフルエンザに似たような症状と新しく家族に迎えた子犬になめられたため細菌の感染症が原因と推測されています。

感染しても発症しない場合も多く、100万人に0.6~0.7人の発症率と報告されているようです。やはり極めて稀ですね。その割合の中にはいってしまうとショックですが…。

日本でも感染した報告があります。厚生労働省のカプノサイトファーガ・カニモルサスの関連ページによれば、2002年から2009年までの国内で発生した重症例は14件ほど。その中で6例が死亡しています。

長期で見ると1993年から2017年末までに計93例発症しています。死亡したのは19例。患者の年齢は中高年齢者が95%で平均年齢は約64歳。

重症化しやすい要因として、アルコール中毒、糖尿病などの慢性疾患や悪性腫瘍にかかっている場合、また高齢者などをあげています。

免疫力の存在が重要になる感染症対策が大切です。ちなみに、人から人への感染例は報告されていません。

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まとめ 行き過ぎたスキンシップは身を滅ぼすかも?

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の発症や重症化は稀です。過度に心配する必要はありません。この細菌以外にも犬や猫から感染する病気は他にもあります。狂犬病や猫ひっかき病など。

大事なことは口元をなめさせたり、口移しで食べ物を与えるなどしないです。唾液などが触れた場合には水道水ですぐに洗い流しましょう。動物園などにいる動物と触れ合うときには手を洗うことも忘れずにおこないます。

ペットに咬まれたりひっかかれた場合、軽傷であっても油断せぜに傷口を洗浄。できれば医療機関で診療を受けると安心できます。

もやパンダ
気をつけるパラ…。

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