BlenderでCGを制作するには、画面を自分で作りやすいように配置変更したほうがいい場合があります。ウインドウ画面の位置を変更するメリットは作業の効率化。時間の短縮につなげることができます。
【前】Blenderのおすすめ設定【Preferenecs】
ウインドウ画面の分割
Blenderにはさまざまな機能がありますが、その機能を呼び出すために毎回画面を切り替えるのには手間がいります。
もしも同じ画面上で画面を分けて、それぞれのウインドウで作業ができたら?それがBlenderにはできます。
右上の矢印に注目しましょう。少し見にくいのですが、矢印の先に空洞があります。そこへマウスを移動させましょう。この位置で『+』になっていることを確認してください。
左クリックします。そのまま横へドラッグしましょう。画面がパックリと2分割されました。この画面は左右に分かれていますが、別々の画面ではなく、同じ画面が複製されている状態です。
つまり、片方で作業をすると、反対の画面も同じように動きます。
同じように右端にマウスを持っていき、『+』になったことを確認したら、今度は下のほうへドラッグしましょう。画面が3分割されました。
このようにBlenderでは無限にウインドウを追加することできます。
矢印の部分を選択しましょう。この中にはBlenderの機能が表示されています。どれかを選んで選択。
すると、画面が切り替わることが確認できます。ほかの画面はそのままです。続いて下の立方体が表示されているウインドウを変更します。テンキーの「0」を押してください。テンキーの「0」はカメラ視点に切り替えることができるショートカットキーです。
左の画面はそのままで、2つの画面を切り替えることができました。このように自分なりに作業がしやすい配置にすることができます。
ウインドウ画面の統合・結合
ウインドウの分離のやり方がわかると、次に知らなければいけないことが「結合・統合」です。ひょっとすると、ウインドウ分離作業のときに何個も画面が出てしまった人もいるかもしれません。
安心してください。戻すことができます。
2つの矢印に注目しましょう。画像では少しわかりにくいのですが、矢印の先には空洞があります。どちらか好きなほうで構いません。
左クリックして、上のほうへドラッグしましょう。半透明の大きな矢印が出るので、方向はわかりやすいと思います。
このようになっていると成功です。3分割から2分割に戻りました。さらに戻していきましょう。やり方はだいたい把握できたのではないでしょうか?
2つの矢印に注目します。矢印の先には小さな隙間・空洞があります。『+』になっているのを確認してから、左クリックで右側へドラッグします。
分割が元に戻り、初期画面である1画面になりました。
変更したレイアウトを保存する方法
画面のウインドウを自由にレイアウトすることが可能ですが、Blenderをそのまま終了してしまうと、再起動時にディフォルト画面になります。
次に使用する場合には、分割した設定が反映されません。これは分割状態の画面を保存していないからです。
次回起動時にも変更したレイアウトを使いたい場合には『ファイル』から『スタートアップファイルを保存』を選択して保存しましょう。
分割画面の保存を取り消す場合には『初期設定で読み込む』を選択。ただし、すべての設定が初期化されます。アドオンなどを設定している人は注意が必要です。
まとめ
Blenderには「infoツールバー」に、Blender側が設定したUI(ユーザーインターフェース)がはじめからインプットされています。
モデリングならこのUI、スカルプト機能ならこのUI、アニメーションならこのUIといった感じです。
でも、自分のやりやすい配置にしたいときもあります。このような場合には分離・結合機能を使って、CG制作の効率をあげましょう。
なお、レイアウトをファイル項目から保存しなくても、通常のBlender作業ファイルの保存(名前を付けて保存・上書き保存)でレイアウトごと保存されます。初期化などの心配がないため、どちらかというと「名前をつけて保存」のやり方でレイアウトを保存していたほうが使い勝手がよくなると思います。
ただし、同じレイアウトにするには、毎回オブジェクトを用意して同じレイアウトに設定し直す手間が必要です。自分に適したやり方で3DCGモデリングをしていきましょう。