Blenderってなに?3DCGソフトなのは知ってるけど、どういうことができるの?CGには興味があるけど、何をどうしていいのかさっぱりわからない!
ここではその基本知識を構築するための使い方を説明しています。
Blenderとは
使用するソフトはBlenderと呼ばれる3DCG制作ソフトです。このソフトは、モデリングから画像出力、エフェクト効果、動画編集など、なんでもすることができる総合ソフトになっています。
当サイトの動作環境はWindows環境で解説をしていますが、MacOS環境でもLinuxOS環境でも同じようにすることができます。なお、バージョンはBlender2.8以降を基本にしています。
Blender2.9以前を使用している場合でも、UIなど多少の違いはありますが、基本的な使い方は同様にできると思います。
無料で使えるBlenderソフト
Blenderはオープンソースになるため無料で使用することができます。タダで使うことができますが、有料のソフトに負けないほどの機能を搭載しています。
なぜ無料で開発を続けることができるかというと、世界の有志たちにより募金という形をとっているからです。開発者を筆頭にして、Blenderのユーザーが「Blenderソフト」を育てているということ。
これはBlenderを使用するユーザーが求めている機能を素早く搭載することができるメリットでもあります。つまり、開発側に声が届きやすいということです。
映画・ドラマ・CM…、CGを使用する場面は多いです。最近では技術の向上により現実のものと変わらないほど、クオリティーの高い作品が続々と生み出されています。
一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?これらのCGはパソコンを使用して「モデリング」と呼ばれる方法を使いながら一つずつ形にしていくのが基本。
現実では難しい世界をイメージして形にできるため、妄想好きにはたまらないツールになります。
例えば、虹の上を歩く人を映像の中で見せたり、動物が会話をしている姿も見せることができます。
3DCGを楽しむためのソフトはたくさん存在しますが、中には数十万円~数百万円かかるものまで…。目からドルマーク($)が飛び出していきそうなほど、使用するには価格が高い…。
その反面、Blenderは0円。でも、その機能は決して妥協をしていません。
無料で使える理由
無料で使えるCGソフトのBlender。Blenderは無料で利用できるソフトです。なぜ無料で使用することができるのでしょうか?
実は初めは「有料ソフト」でした。元々Blenderの会社はオランダのCGスタジオ「NEOGEO」社に在籍していたトン・ローセンダール氏が、1989年に「インハウス・ツール」として使用していたのが始まり。
「Traces」の後継として開発を行う為に「Not a Number Technololgies(NaN)」社を設立しました。設立したのはいいのですが…。2002年にNaN社は倒産。
これからといったときにBlenderは姿を消そうとしていました。その危機を救ったのがトン・ローセンダール氏。これまで共に仕事をしてきた相棒とも言えるBlenderのツールを簡単には手放すことができません。そしてついに誕生。
彼は「Blender Foundation」を設立。ここから新しくなったBlenderの第二章が始まることになります。
トン氏がいなければBlenderは存在していません。でも、会社を設立する以上はお金を稼がなければ続けることができません。Blenderの維持にはある程度の開発費が必要になります。
そこでトン氏は考えました。「ソースコードの開放」合言葉。Blenderの命運はこの言葉に託されます。そして、開発費・使用料はすべて募金で集めることにしました。そのためにキャンペーンを開始。
すると予想以上に募金を集めることができたのです。Blenderのソースコードを再びその手に戻すことができました。
現在のBlenderも募金を募っています。GPLの元、オープンソースウェアとして世界中のユーザーが開発しながら無償配布されています。
豊富な機能を搭載
Blenderには機能がこれでもかというほど、多く詰め込まれています。そのためはじめてBlenderを起動したのはいいものの、何から手を付けていけばよいのか迷子になる人も多いです。
このサイトではできるだけわかりやすく説明をします。まずはBlenderの基本的な操作から学びましょう。
- ダウンロードの仕方
- UIの見方
- オブジェクトの移動・回転・拡大縮小
- モデリングの仕方
など
基礎がわからないと、自分の好きなモデリングをいきなり作るのは難しいです。また、Blenderで制作したものは、3ds Max、Mayaはもちろんのこと、Unityゲーム開発ソフトなどへも送ることができます。
どんなことができるの?
画像には、2D画像と3D画像があります。
2Dは正面×横面を表し、写真・図面・地図などが該当します。3Dは正面×横面×奥行きが該当します。
奥行きが加わることで、2D以上の立体感を表現することが可能になりました。
3DCGソフトですが、2D画像も出力することができます。メモ程度にしか使われていなかった「グリースペンシル(Grease Pencil)」の機能が、Blender2.8以降で大幅に強化されました。
2D漫画も簡単に作ることができます。もちろん、動画として出力することができます。
また、映画やドラマで実写とCGを合成するマッチムーブ機能も搭載されています。Blenderのカメラトラッキング機能を使い、面白い映像作品が作れます。
3DCG制作の流れ
- モデルをモデリング(作る)
- 色・模様をつける
- キャラクターが動くようにボーン(骨)を入れる
- 静止画やアニメーションを出力する
まとめ
機能が多いためすべてを覚えるには時間がかかります。覚えている間に新規機能が追加されるため、焦らずにゆっくりと覚えていきましょう。