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α7siiiとα7ivとα7iiiの比較!買うならどっち?

カメラ

ソニーから待望のフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ「α7 IV」が発表され、日本国内でも近時発表そして予約・発売されようとしていますが、「α7 IV」のスペックが”微妙”なラインを攻めているので、購入しようか見送ろうか悩んでいるのではないでしょうか?

ソニーは「次のレベルに引き上げるベーシックモデル」としてα7 IVを登場させており、スペックは前機「α7iii」から大幅に引き上げています。そして価格もあがり、米国の本体価格は約2500ドル(約28.4万円)になるとされているので、日本でも30万円前後、最安値は29万円程度ではないでしょうか。

前作機よりも10万円近く高くなった部分が、機種選びの分かれ道になりそうですね。

追記・ソニー「α7 IV」、日本で12月17日に発売決定しました。予約は7日開始。価格は33万予想。


悩む〜悩む〜あ〜ソニーは選択機が多くて悩む〜

スチールはα7iiiがいい?それともα7iv?

3300万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載しているa7iv。

ちょうどいい!

3300万画素ってちょうど良くないですか?写真を撮るときに画素数が多ければ多いほど、詳細な細部(ディティール)の部分までハッキリクッキリ映し出すことができます。つまり耐久性に優れていることを意味するので、撮影後のトリミングをしやすいということ。

家に帰って現像すると、「あっ!水平線が取れない!」とか「あっ!余計なものが写ってる!」とか、「もう少し野鳥を拡大したいなぁ」とかありますよね。

画像数が多く元の写真サイズが大きければ、余分な部分をカットしても、画像のサイズと画質をあまり劣化させずに現像することができます。

ただ、画素数が多ければ多いほど良いという訳ではなく、たくさんの情報を詰め込むため、高画素機ではデータ量が大変なことになります。1枚、2枚ならまだしも、100枚、1000枚となるとパソコンに取り込むだけでもそれなりに時間がかかり、編集作業もパソコンスペックが要求されます。また、ハードディスクなど記憶装置の購入頻度の追加費も必要になるでしょう。

逆に画素数が少ないと、処理速度やデータ量を気にする心配はなくなりますが、トリミング編集の面からいうと心許ない。

なので、画素数が多すぎず少なすぎずの

3300万画素はちょうどいいのです!

ソニーのフルサイズはAPS-Cサイズにクロップする機能があるので、1400万画素?残るのでギリギリクロップ機能も許容範囲です。

BIONZ XRを搭載

映像エンジンはフラグシップモデル「α1」に搭載されている最新の「BIONZ XR」を採用しているため、a7IIIよりも画素数が多くなっても処理速度を同レベルに維持することができています。

a7III

  • 約2420万画素
  • 連写撮影 最高約10コマ/秒

a7iv

  • 約3300万画素
  • 連写撮影 最高約10コマ/秒(機能に制限あり。SDカード使用時は6コマ。連写性能はAE/AF追従で毎秒10コマ。RAWデータとJPEGデータの同時記録で828コマまで撮影できるバッファーを備える。)

増加比較

    • JPEG Lサイズ エクストラファイン : 163枚 → 1000枚以上
    • JPEG Lサイズ ファイン : 72枚 → 1000枚以上
    • JPEG Lサイズ スタンダード : 177枚 → 1000枚以上
    • RAW : 89枚 → 1000枚以上
    • RAW+JPEG : 79枚 → 1000枚以上
    • RAW(非圧縮) : 40枚 → 1000枚以上
    • RAW(非圧縮)+JPEG:36枚 → 828枚

写真撮影に「a7iv」を選びたい

a7IIIとa7ivですが、 リアルタイム瞳AFは、人の顔/瞳の検出精度を旧モデルと比べて30%向上しています。それに加え、静止画と動画の両方で鳥や動物の目にも対応します。

これは今後撮影していく中で、ものすごく大きな差になると思います。a7IIIのAFは非常に評判がよく、「オートフォーカスといえばソニー」と言われる代表機になりました。

しかし、時代は進みキヤノンの「R6/R5」の登場です。AF精度は非常に高く、7IIIを超えているとも言われています。

そうなると、これから3年、5年と使っていく中で、差額の10万円を考えると「a7iv」を少し無理をしてでも買っておいたほうが吉になると思います。

写真をはじめたくて、α7ivからEマウントに参入しようと考えていた場合は、この機種がベストな存在になるでしょう。また、写真をしたいけど動画もはじめたいと思っている場合にも頼もしい存在になります。

写真まとめ

どの機種を選ぶ?

α7IIIの所有者

→ 手元にある人が、7ivに乗り換えるには10万円の差額は高いと思います。精度と性能が大幅にアップしていますが、スチールの面で見るとa7IIIの現状維持でも十分。乗り換えるために、もう一つ何か革新的なものが欲しかった。


α7III(楽天市場)

α7iv

新規マウント組は絶対にこっち!ソニーの最新技術をそのまま受け止めることができるから。自分がこれからカメラをはじめて、この先、写真か動画どっちに転ぶかわからない場合もベストな選択になるでしょう。

α9II

→ 野鳥やスポーツならこの機種まで上げたほうが幸せになると思います。連写が20コマまでいけるので撮り逃すリスクも減ります。ただお金も逃げていきます…。


α9II(楽天市場)

α7R IV

→ 画素数が多く、クリアで詳細で精密な写真が撮りたい人はこの機種ですね。風景写真を撮影したい人にはもってこいのカメラ。ただし、データ量が大きいデメリットがあるので慎重に。


α7R IV(楽天市場)

α1

→ 考えるのことを辞めた人はこれ。


α1(楽天市場)

まとめ

ソニー機はそれぞれ特性が分かれたラインナップをしているので、自分が何を撮影したいのかで購入機種を決めることができます。α7ivは価格は高くなったものの、非常にバランスの取れた優れた機種になっていると思います。

小型のα1のようで、これはかなり売れると思いますよ。

では、動画撮影で見ると、α7ivはどのような位置にいるのでしょうか?

これまた”微妙”な位置だった…。

動画で「α7iv」を見た場合、立ち位置はどこにいるのでしょうか?


動画の機能も大幅に高くなってるみたいだ!

オーバーサンプリングで高画質化したα7ivの動画性能

α7S IIIと同じ排熱機構により、30分を超えて記録できるようになりました。熱停止はどの企業カメラも難問にしていて、高画素化するほど処理能力が必要になるので熱停止しやすくなります。

α7S IIIは画素数が1200万画素程度しかありませんが、a7ivは3300万画素と大幅にアップしているにもかかわらず、熱暴走で強制停止はないもよう。

これはすごい!

4K30pでは、オーバーサンプリングにより7Kの映像から4K映像に変換して保存します。オーバーサンプリングは各社が次々と実装している技術で、センサーに取り込める最大の画素数から4kのサイズにギュッと詰め込むやり方。

オーバーサンプリングのメリットはなんと言っても画質が著しく向上することです。画像はシャープになり、ノイズは目立たなくなるので高感度の場面においても有利に働きます。

コントラストが高くなるため、ハッキリとした動画(画像)が好みの人は、たまらない映像美を手にすることができるでしょう。

α7S IIIはドットバイドットのため、解像感はソフトです。少し物足りなさを感じる人もいるかもしれません。撮って出しというよりはカラーグレーディングで対応するといった感じですね。

4K60pはスーパー35mmにクロップするa7iv

Super35mmモードでは4K60pで撮影することができます。α7IIIでは60pの撮影ができないので嬉しいアップデートです。

ただ強制的にクロップされてしまう…。

Super35mmモードはAPS-Cサイズになるため、「それならAPSーCのカメラで良くない?」ってなりますよね。ただ、7ivは30pでクロックなしの全画素読み出し保存ができるので画質が最高に良い!

悩ましい…

Super35mmモードは、フルサイズのセンサーから一部分だけを切り出す機能ですが、それには画素数が約半分以下になるというデメリットもあります。画素数が1200万画素しかないα7S IIIではできない芸当です。

α7ivは3300万画素あるので、クロップすると約1400万画素でしょうか。60pでクロップしてもオーバーサンプリングが多少あるので、α7S IIIよりもほんの少しだけコントラストがはっきりした映像が出ることになります。

また、クロップは1.5倍(APS-Cサイズ)に拡大される特性があるので、レンズを一本しか持たなくてもズーム域が伸びるメリットがあります。

例えば、タムロンの28mm-75mmの標準ズームを装着する場合、4k30pでは28mm-75mmの間が撮影できます。しかし、4k60pに変更すると43mm-115mm相当に変化するのです。

つまり、使い方によっては1本のレンズで28mmー115mmまで対応できるということ。

便利だ〜

4k60pの撮影で広角側が足りない場合は、広角レンズを追加したら良いだけです。17mmのレンズなら26mm相当になります。もちろん、4k30pで撮影すると17mmレンズのまま撮影可能です。

ちなみに価格を抑えたい場合はAPS-C用のレンズを使う手もありますが、お勧めしません。4k30pモードに戻したときに4隅が黒くなるケラレが発生します。フルサイズ用のレンズを買うことで一石二鳥の使い方ができます。

便利だ〜

クロップすることで画素が低下してしまうので、動きの少ない風景など遠くのものを撮影する場合には4k30pで画質優先の撮影をし、動きの速いものや近くを撮影する場合には4k60pに切り替えるという使い方もできます。

やっぱり便利だ〜

クロップを逆手にとることでデメリットがメリットに変わります。

ブリージング補正とフォーカスマップ

「α7IV」から新たに採用された動画新機能もあります。それは、「ブリージング補正」で、ピント送りした時に画角が変わってしまう現象(フォーカスブリージング)を最小限に抑える機能です。

※純正レンズのみに対応

画角がグワグワと変わると違和感を感じてしまうので、重要な機能です。ちなみに、タムロンの28−75mm G2レンズはブリージングが抑えられているようです。

また、「フォーカスマップ」被写界深度を視覚化してくれる機能で、ピントが合っている部分と合っていない部分を可視化することもできます。

AFの速度も精度も高くなり、画質も良くなり鳥の瞳AFも動画に対応したα7iv。素晴らしいですね。

ローリングシャッターに注意?

ローリングシャッターには少し注意が必要かも?

通常カメラの画像はセンサーで読み取りますが、印刷する時のように上から下へ順番に記録していきます。

印刷をする時に左上から右下に移動していきますが、この印刷が完了するまでに時差がありますよね?この時差が厄介なのです。

パン移動などカメラを素早く動かしたとき、あるいは被写体がものすごく早く動いている場合にデメリットが発生します。

画素数が高ければ色を記録する時間もかかります。カメラに搭載されているエンジンの能力に画素の処理能力が追いつけなければその時差が大きくなり、歪んだ画像になってしまうのです。

高速で動く被写体は、プロペラの他にもゴルフのスイングや扇風機など多岐にわたります。

ソニーラボにて計測された実験結果によると、

  • 8KフルフレームモードのSony A1は16.6ms
  • Sony a7S IIIは8.7ms
  • 4KフルフレームモードでSony a7IVは26.8ms

α7S III は12MPセンサーとなりエンジンの能力に対して画素数が少ないです。その結果、読み出しが速くローリングシャッターが非常に良く抑えられています。

おそらくα7ivで4k60pをクロップにした理由は、画素数を3300万画素にあげた結果、フル書き出しの処理が追いつかないからではないでしょうか?

動画まとめ

α7c

→ 写真よりも動画が撮りたいけど、そこまで本格的じゃなくて良い。ファインダーもあまり使わないし、価格を抑えたい。


α7c(楽天市場)

α7iv

→ 写真も撮るけど、動画も始めたい!光がたくさん入る昼間の撮影が多く、シャープでコントラストの高い高画質な絵が好き。クロップを逆手にとって60pを便利に使いたい。1.5倍クロップを利用して野鳥も撮影してみたい。

α7s III

→ 素直な画質で、ダイナミックレンジや高感度性能を第一に。室内や朝夕、夜間の撮影が多い。4k60pの撮影もフルサイズの画質と光の量で記録したい。4k120pでスローモーションなど凝った作品を残したい!


α7s III(楽天市場)

まとめ 買ったのはα7s III

高いわ!

数ヶ月迷った結果、7s IIIを買いました。

7ivを買う予定で、出るか出ないかわからない機種を4ヶ月ほどずっと悩んでいました。キヤノンのR6、ニコンのZ6IIも入れてずっと悩んでいました。

30万円くらいを念頭にいれて考えていましたが、購入したのは7ivではなく、10万円さらに追加しなくてはいけない7s III。

カメラって本当に怖いです。手持ちの使わなくなった機材を売って集めたお金で購入しましたが、感覚が麻痺するので沼に入らないように本当に気をつけないといけませんね。

α7s IIIを選んだ理由は、動画を本格的にやるためです。

120Pはほとんど使用しませんが、60pは常用するくらい使用します。APS-C富士フイルムからの移動なので、フルサイズで使用するためにa7iv(60pでクロップされる)を辞めて「s」に移行しました。

最後まで悩みましたが、背中を押されたのがこの動画です。

可愛いお子さんですねー。見てくださいこの高感度。動画はα7sシリーズと言われる評価が良くわかります。

すごすぎ!

α7ivはISO8000くらいまでは良い勝負ができそうですが、それ以上はα7s IIIの圧勝でしょうね。α7ivの高感度をそれ以上にあげていくと、おそらく色が潰れて変な滲みが出てしまうのではないでしょうか。

写真は少し難ありのα7s III

α7s IIIの高感度の能力はすごいですが、一方で写真撮影はα7s IIIではノイズが出ます。画素が少ないので、スチール撮影に限っていえばα7IIIの方がノイズが少なく実質的な高感度が上です。そのため割り切った撮影が必要なカメラです。

スマホ鑑賞ならいいと思いますが、パソコンモニターで見るとα7s IIIのノイズが目立ち、差が歴然としそうです。

写真も撮りたいので、2年後でしょうか?富士フイルムから新エンジンと新フィルムシュミレーションを搭載した「X-T40」が出るのを待ちたいと思います。追加で購入予定。

追記X-T5が出たので購入しました。

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